授産施設や作業所で働く障害者の賃金は、1万円そこそこときわめて低い状況にあります。そのうえ障害者自立支援法による応益負担の導入で、2~3万円の利用料を払わなければならないということになりました。賃金引き上げが大きな課題になっています。
岡山県の「工賃倍増5カ年計画」。授産施設や作業所の収益を上げるため、指導員や職員の意識改革をすすめる、企業経営の手法を導入する、収益が上がるよう経営改善をはかるため中小企業診断士の指導を受ける、材料の共同購入、仕事の拡大、販路の拡大などというもの。さらには、各施設ごとに工賃倍増計画をもってもらうと・・・。
材料の共同購入、仕事の拡大、販路の拡大などの支援は確かに必要でしょう。とにかく仕事がない、あっても単価が安い、販路が限られているなどの課題を解決するために、行政の支援をすることは評価できます。しかし、他の項目はどうでしょうか。「企業経営手法の導入」?――障害者の作業所にはもっとも適さないと思うのは私だけでしょうか。「職員の意識改革」?――どういう意識をどう改革するというのでしょうか。ついていけない作業所(特に重度障害者のところが心配です)は、置き去りにされてしまいかねません。
私は、まず障害者自立支援法による「応益負担」をなくすことこそ必要だと考えます。
岡山県の「工賃倍増5カ年計画」。授産施設や作業所の収益を上げるため、指導員や職員の意識改革をすすめる、企業経営の手法を導入する、収益が上がるよう経営改善をはかるため中小企業診断士の指導を受ける、材料の共同購入、仕事の拡大、販路の拡大などというもの。さらには、各施設ごとに工賃倍増計画をもってもらうと・・・。
材料の共同購入、仕事の拡大、販路の拡大などの支援は確かに必要でしょう。とにかく仕事がない、あっても単価が安い、販路が限られているなどの課題を解決するために、行政の支援をすることは評価できます。しかし、他の項目はどうでしょうか。「企業経営手法の導入」?――障害者の作業所にはもっとも適さないと思うのは私だけでしょうか。「職員の意識改革」?――どういう意識をどう改革するというのでしょうか。ついていけない作業所(特に重度障害者のところが心配です)は、置き去りにされてしまいかねません。
私は、まず障害者自立支援法による「応益負担」をなくすことこそ必要だと考えます。