岡山県議会議員 森脇ひさき

2023年の岡山県議選で5期目当選させていただきました。
「命と暮らし、環境が最優先」の県政へがんばります。

養護教諭の増員、処遇改善を

2007-03-14 | 県政に関する活動
 議案のうち、反対した1つは来年度予算案。全中学校へのスクールカウンセラーの配置、中学校での35人学級の拡大、県立学校の耐震化など、わが党も要求し、県民の切実な要求や県政の新しい課題に対応した内容が盛り込まれている点は評価できますが、引き続くチボリへの税金投入、苫田ダムへの余剰水料の立て替えなどムダ遣い、弱者いじめの「事務事業総点検」など、容認できない内容も含まれており、反対しました。もう1件は、県立高等学校の授業料値上げです。暮らしが悪くされ、さらに教育費にかかる負担が大きくなっているもとで、わずかであっても値上げの容認はできません。

 請願・陳情は切実で現場の要望が強いものばかりでした。国への少人数学級の実現を求めること、県独自での少人数学級を拡大すること、私はいずれも採択を主張しましたが、多数を占める自民党が「保留」。任期中最後の議会ということで審議未了になりました。近づく選挙では、県民の声を代弁する議員を選んでほしいと思います。

 養護教諭の増員と処遇改善を求める陳情が5件出されました。1つは、臨時(助教諭)でなく、正規採用とすることを求めるものです。私は、「保健室登校」など、保健室で支援している生徒が増えていること、先生が継続的に生徒と関わることによって力をつけるようにするなどの理由で、正規採用枠を増やすべきと採択を主張しました。自民党議員は、「採用試験で努力すればよい」と「不採択」を主張。採用枠を増やさないことが問題なのに、個人の努力不足にすりかえるとはひどい話です。

 2つめは、障害児学校への養護教諭の配置について、学校に1人でなく、小学部、中学部、高等部、各部ごとに1名づつ配置することを求めるもの、3つめは、保健室登校など心のケアが必要な生徒が多い学校に養護教諭の複数配置を求めるものです。執行部の意見として「標準法にもとづき配置しており、各部ごとの配置は困難」「標準法にもとづき学校の実態に配慮して複数配置している」というものでした。これに対して、民主・県民クラブの議員は「各部ごとの配置は実情にあわない」「養護教諭のみ特別扱いするのはどうか」、公明党の議員は「標準法からみて無理がある」などと主張。自民党とともに不採択にしました。私は「法律や条令が実態に合わないのであれば、それを変えるのも議員の役目。現場から改善を求める声があがっているのだから、その声に応えて改善する必要がある」と採択を主張しました。

 4つめの妊娠中の養護教諭の代替配置を求めることについて(体育の実技については配置されていますが、その他はありません。1学期の多忙期、校外への引率、緊急時の対応など母体への影響が心配です)、5つめの統廃合で生徒減になっている高校にも、生徒が在籍する限り養護教諭を配置することについて(統廃合された学校は年々学年がなくなっていきます。生徒数の減にともなって養護教諭もいなくなります。生徒がいればケガや病気もあるのに・・・)も、採択を主張しました。自民は「不採択」でした。

  
 

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