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↑9月11日に愛知で講演をします。もしよければご参加を。いつ定員オーバーするかしないかわかりませんが。
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今日、考え事をしていると、ふと患者さんから手紙をもらったことを思い出した。
当時の事を一から話そう。
ある日、Aさん(女性で高齢)の足の調子が悪いので他科受診という形で整形外科に行った。私がその付き添いとして行ったのだが、待っている間ひまで仕方がなかった。
そこで、暇つぶし程度にAさんとの会話が始まった。
この人はわけあって上手く話すことが難しい。しかし、よく聞けば十分聞きとれる。そんななか交わされた会話である。
恋愛の話だ。
Aさん「奥さんはいてはるの?お子さんは?_」
越智「いてるよ。」
Aさん「えー!(なぜびっくりしたのか不明。)」
越智「子どもは○(ご想像におまかせ)人。嫁さんは、家に1人。外に1人。」
Aさん「もー♪」(僕の肩をたたく)
越智「Aさんも、若い時は恋愛したんやろ~。」
Aさん「何をいうてるの~♪私は○△×▼◎●(ちょっと下ネタだが、言ってることは精神的に全く問題なし)」
越智「そうやんなぁ。僕は今、彼女に振られてねぇ。わかる?この気持ち~(笑)。」
Aさん「ほんまに、あんたは~♪」
越智「でも、本当に好きな人がいると僕は○△×▼◎●(このブログに載せることは少々グレーだが、言ってることは精神的に全く問題なし。たぶん)
・・・・
・・・・
・・・・・まぁ、
こんな感じで待ち時間を過ごしたのだが、患者さんとの距離は一気に縮まったように思う。
日々流れ作業的に業務をこなしてしまいがちななかで、いかに患者さんとのコミュニケーションを楽しむか。
単なる会話なのかもしれないが、こういう会話(ゆとり)こそ精神科に必要な看護であると信じたい。
会話だけでもない。
nonverbal communicationも含めて患者さんと共にコミュニケーションをどう楽しむか。
双方が、こころからコミュニケーションを楽しめなければただの自己満足になるし、治療的・看護的意味は薄い。このときのコミュニケーションは、内容の真贋は別として、ある意味真剣に話をした。
そして、
その数日後。Aさんが手紙をくれた。
内容は、
・先日、整形外科に行ったのに主治医はそのことに全く触れず話を聞いてくれない。
・自分は痛みをこらえて診察を受けているのにそれに全く気付いてくれない。
・この手紙を読んだらすぐに破って捨ててほしい。
・加えて、「これが若い時の手紙なら、ラブレターになるのでしょうね」という旨の内容。
患者さんは、色々伝えたくて大変だろうが、私は単純にうれしかった。
これを、陽性転移だとかどうとか捉えるとすれば非常にさみしい見方だ。
このコミュニケーション方法が正しかったかという議論はここではふれないことにして、看護的コミュニケーションの中で、忘れてはならないことがある。
それは、
人の「心」である。
そして、
看護は「愛」である。
どこかで時々口にするこの言葉。
看護学校の先輩から教えてもらった当時はふざけて使っていたこの言葉。
今では、本気で言うことができる。
これは私の性格だからだろうか、一人ひとりの関わりを自分なりに精いっぱい持ち、且つ、その一つひとつ、一瞬一瞬を楽しむ。
それに患者さんが応えてくれたなら、患者さんの入院生活の一助になってくれるなら、これほどうれしいことはない。
どのような場面であれ、人を愛するという気持ちを全力でもっていたい。
看護計画・薬物療法・認知行動療法・精神療法・・・・
どれも大事であるが、ハートが欠けていたら何もできない。
日本人が、「愛」などというと少々てれるが看護の本質はここにあると思う。
これからますます忙しくなる自分があるが、心のない看護だけはしないよう自分自身振り返りながら日々臨床に向かいたい。
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人と人との関係にはすべて当てはまることではあるけれど、それは看護師さんと患者の間にも当てはまる
看護師さんのその一言で
患者は元気になることもたくさんある。
でも、場合によっては
絶望し、その果てに命を危険にさらす
傷つき、心を乱し、それを病状悪化と誤解され、地獄の苦しみを味わう
今、私が割と元気でいられるのはよい循環ができているから。
うまくいったことを、よかったね、頑張ったねと評価してくれる主治医と看護師さんの存在。
苦しかった時期は、とことん悪い循環だった。
助けを求める方法がわからず、理解されない方法で「助けて」を言い、それにより誤解され、ますます具合が悪くなり。
かなり最悪だったころ。
入院していて退院する日。
入院中のうっぷんをためたままでは病院を出られなくて、看護師さんのなかでかなり信頼していた看護師さんに、それをぶつけたことがあった。
何も解決はしないけど、その思いを否定されなかった。その時の感覚は今でもどこかに記憶されている。
私の感覚では、具合が悪い時は、医療者の言葉が患者の心に簡単には届かない気がする。
声は聞こえても、言葉の意味がわからない時もあると思う。それを、「届かない、わからないのは病気のせいだ」と片付けられると辛いと思う。
言葉の通じない外国に行ったら、誰でも不安でしょ?それと一緒だと思うんです。
全部通じなくてもいい。誰か一人でもいい。「どうしたんですか?」って聞いてくれる人がいたらうれしいじゃない?自分じゃだめだけど、あそこに行ったら日本語わかる人がいるよって教えてもらえたら助かるじゃない?
具合の悪い時、具合が悪いままがいいと思っている患者はいません。
みんな良くなりたいんです。
だから、身近にいる看護師さんの手助けはとても大切だと思います。
とりとめもなく、ごめんなさい。
『統合失調症じゃないですよね』
この一言で気分も目の前も明るくなりました。
医師の『誤診』恐いものですね。
もっさんの大阪弁が楽しかった(笑)です。
また、よろしくお願い致します。
いつも当事者的立場からの意見、胸が痛くなります。
教科書を読んでも学べないことをこれからもいろいろアドバイスくださいね。
いえいえ^^
また経過報告くだされば幸いです。
越智さん、いつもお疲れ様です。
心温まるお話しでした。
この患者さん、主治医としたくても出来なかった心の通ったやり取りが、越智さんとは短い間に出来た事、嬉しかったのかと思いました。
陽性転移・・・さびしい見方ですね。
フロイトなど病的でくそ食らえと思っています。
精神科は、「心」を扱う科ですよね。
人間を、心を、世の精神科たちに、理解して欲しいと願っています。
今年の夏は、猛暑が続きます。
どうぞ、ご自愛ください。
いつも、応援しています。
病棟勤務して4カ月ですがかなりたくさんのことを学べている気がします。
看護は「愛」、本当そう思います。
すべての言葉も行動も大事なことは愛があるかどうか。
しかし、そんなこと忘れちゃってることが多い。でも根底にはいつも愛は流れているんですね。
そんなことを考えられる精神看護に最近のめりこんでいます。
心が温まりました。
コメントありがとうございます。
人は誰でもイライラすることがあるんでしょうが軸がずれてなければ、変な方向へ向かないと思うんですがね~^^