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暫定的と言いながら、24時間の精神医療ホットラインを開始して1年半以上になる。
数百件の新規電話相談の中からで見えてきたことは、原疾患からくる症状よりも処方や減薬による症状のほうが目立っているということである。
不適切な処方であっても、自律神経症状や不安、幻覚・妄想などは消退するか和らぐ(だが、ADL・QOLの低下が付きまとう)。
しかし、そのような処方で偶然に落ち着いたとしても、それでは満足いかないのが精神科医の多く(自覚しているかどうかは別)であろう。
・症状が和らいでも、消えたわけではない。
・EPS(錐体外路症状)がでてきた。
これらに対して、上乗せに次ぐ上乗せの処方。
気がつけば、粉だらけの飴食い競争のように大量の薬。
※薬剤効果の相加的な発想が間違っていることにいい加減気づくべきだ。
受診当初の患者を思い出せばよくわかる。
当時より悪くなっているか、または別の病態を示すようになっているケースも多くあるだろう。
後者のケースをよく観察すれば、ほとんどが薬剤性精神病や類似の副作用等々であることに気づく。
しかし、残念ながら患者を広い視野で観察している医療従事者は多いとは言えず、目の前の患者ばかり見ているから、悪化していることに気づかない。
では、どうすればいいのかという意見もある。
「減薬すれば、やはり症状が出現したりする」
というのだ。
減薬により出現した症状は慎重に見極める必要がある。
・原疾患による症状が減薬により現れたのか
・減薬による離脱症状か
処方の減らし方が急である場合は、後者であることが多い。
しかし、その多くは精神症状と判断し、元の処方に戻される。
たちが悪いのは、元の処方から更に薬を追加するケースである。
これは、完全に判断ミスである。
減薬→症状悪化→原疾患の症状と判断→増薬
このスパイラルに陥ると取り返しがつかない。
こういうケースの多くは、数年間治療しているが、薬が徐々に増えたり、いろいろな薬に代わっているのに、社会復帰できていないなどのケースであったりする。
対応方法としては、
徐々に減薬→減薬のブレをムードスタビライザー(気分安定薬)や比較的依存が少なく、かつシャープに効く中間型の抗不安薬(タンドスピロンはお勧めできない)と漢方薬で凌ぐ方法をとる。
多くは、多剤併用療法で長年薬漬けになっているケースであるから、いくらかはその苦痛に耐えてもらうことは避けられないが、半年後にはかなり落ち着き、ここでようやく原疾患に向き合うことができるようになる。
統合失調症と誤診されている患者のなかには、うまく減薬すればADLやQOLがかなり回復するケースもあるだろう。
そもそも、発達障害圏やAC(アダルトチルドレン)、PTSD、解離性障害などに大量の薬剤を処方しても効果がないどころか、短期的には過沈静、長期では薬剤性精神病に仕上げてしまい、ADLもQOLもなにもなくなってしまう。
そのような状況では、患者は判断力や認知機能が鈍っているにきまっているのだが、現場では教育や指導と称して感情的に関わろうとする医師や看護師がいまだ生存しているように聞く。思うようにいかなければ、薬の増量という単一の選択肢のみという頭の固さ。
減薬は、1錠単位や半錠ずつでもペースが早い。
具体的には、4分の1錠ずつ減らす方法である。
減薬の過程で分量が少なくなってきた場合は特にそうすべきだろう。
もちろん、向精神薬にも多くの種類があり、1錠当たりのmg数も違うので、ケースごとに慎重に吟味する必要がある。
また、減薬・増薬については、個人の判断では絶対に行わないでいただきたいということもここで付け加えておきたい。
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こういう事って、本来は医師が気づくべき事ですよね?
何やってんだろう?と思いますよ。
治す気あるの?それとも薬浸けで儲けたいの?
ツッコミ入れたくなります。
このスパイラルに陥ると取り返しがつかない。
こういうケースの多くは、数年間治療しているが、薬が徐々に増えたり、いろいろな薬に代わっているのに、社会復帰できていないなどのケースであったりする。
↑まさしく 我が家の場合・・かも。
今更 ボヤいても仕方ないが 6年前に子どもの
急性発症に対して きちんとした治療が
行われていたら・・患者を見なかったから
いきなり 向精神薬MAX他にも、まさに 多剤多量・・。
そんな治療が平気で 出来たんでしょうね。
今 ようやく 子どもの病気に きちんと
向き合って下さる医師に出会え、一緒に考えて下さり 処方の調整中、勿論 薬ばかりの
問題ではないことも よーくわかりました。
ある精神科医は 必要以上の投薬は いづれ
神経を いたずらして 破壊しいくと・・恐ろしい事や!!でも 今だに 多くの医師は
そんな事、わからないのか 平気や!!
抗精神薬を MAX処方する医師って 患者の将来の事は 何も 考えてないような気が・・いえ
今では はっきりと 「そうだ」と言えます。
病気は仕方ないとしても せめて 薬害からは
守りたい・・こんな患者 家族の声が 一体
いつになったら 医師に 届くのか・・。
製薬会社も 算盤ばかりはじいていないで
減薬に関して 学んで頂きたい・・そうすると
必然的に ミリ数の少ない錠剤が 出回る筈です。 患者 家族が 明日を信じて 錠剤を
刻む・・そんな作業を行っている・・いい加減
気づきませんか?
完治できないのが、精神科。
完治出来なくても『責任』問われないものね~♪
福祉の患者は良いターゲット♪
CTスキャンにMRIに脳波の検査とやりたい放題
挙げ句、薬の副作用で手腕のこわばった患者にエビリファイが効く!と処方する~♪
患者に薬の説明なんかしたってわからないものね~♪聞こうともしないし~♪
死なない程度に廃人化=それが『精神科』なんですよね?
怖っ!
最近、テトラミド20ミリ&レキソタン1ミリでした。
あまりにも眠く、症状が悪化しているのかな?と
考えていました。
眠すぎて仕事や生活に支障がでるので
レキソタン1ミリを外しました。(医師の許可付きです)
すると、体が軽くなりました。良かったです。
そして、この記事を目に致しました。
なるほど。。と、感じています。
減薬症状、離脱は大量に飲んでいた時は解らなかったのですが、
少量コントロールになるとはっきりと解りますね。
今年は断薬目指したいです。
そうですね^^
それを認めようとしないのか、自覚がないのかわかりませんが、目の前の患者さんがよくなっていないことに対してはどう思っているんでしょうね。
みんな病気を治そうと治療に来るのに、悪くなっていっても病気のせいにしてるのでしょうか。
一刻も早くこの精神科医療の荒廃をなんとかしなければなりませんね。
事はいろいろ複雑ですよね。
多剤大量療法で作り上げられてしまった薬剤性精神病は、あとで修正するのが大変。
少なくとも薬剤性精神病が減れば、かなり日本の精神科医療はよくなると思いますし、国の国家財政もかなりの割合で無駄が省けると思いますよ。
やや強烈な表現のようですが、あながち否定はできないですね。
そう思われてしまう精神科医療はいかばかりか問題はあると言わざるを得ません。
いつも通りすがっていただきありがとうございます^^
ご無沙汰してます^^
調子は良くなってきたのでしょうか。
眠気が強いのは、もちろん疾患を慎重に見極める必要がありますが、テトラミドを微調節するのもありかと思います。レキソタンをはずして不安になるようなら、そちらのほうも考えてみてくださいね。
ケースによるので一概にはいえませんが、行動制限と目的の向精神薬が効くまでセレネースなどで数日だけ軽い沈静をかけることも、現状によっては仕方がないことかもしれません。しかし、そのあと、すぐに沈静を緩め目的のやくざをうまく作用させることができなければ、最初の沈静は治療とはいえなくなります。
しかし、基本的にはそのような状況にしなければならないケースはほとんどありませんから、看護力を発揮いてチームで目的の薬剤をなじませられるまで時間をかせいでください。
今モルダーさんの文面を見直すと、他害ということをいわれてますので、その点で考えると環境調整も視野に入れる必要がありますね。その中に行動制限もあり得ますが、その過程で薬剤調整をしていく必要があるかお思います。
ただ間違ってはならないのは、イライラや他害を薬のみで対応しようとしないように気を付けてください。だいじなところは看護と薬物療法の両方です。