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ドル円等のトレンド分析(8月29日)

 毎週土曜日に行っている個人的なトレンド確認用の分析の8月29日分。来週にすると9月に入り込み過ぎるので本日記事とし、8月分の動きをまとめている。


分析結果と各ペア動きのまとめ

 まずは、毎週のトレンド分析のサマリ部分だけを以下に載せておく。見方の説明は2月3日のブログ記事を参照のこと。




 8月も全般的には大きな動きはなく、レンジ相場だった。各通貨ペアともトレンドとしては変化なく、不思議と指標的にも中立の方に収束してきていない。

 ドル円は、8月7日発表の雇用統計が良くてもあまり上がらず、今週はFRB議長講演や安倍首相辞任のニュースなどで割と動いたものの、8月のレンジである105円から107円の範囲内だった。8月12日から14日かけて107円を少し超えて上値トライをしたが、107.1円にも到達できなかった。

 ユーロドルは、1.17$から1.19$台半ばの動きだった。米中対立激化を背景に米国からユーロ圏に中国系資金の逃避が起こっているのか8月18日には1.196$台まで上げたが、伸びなかった。一方、8月21日発表のユーロ圏PMI(購買担当者景気指数)速報値が悪くて下げたが、1.175$台で止まった。

 ユーロ円は、やや強含みではあったが、124円から126円台後半の動きだった。ドル円やユーロドルがレンジだと、ユーロ円も動きようがない。


各国の動きとニュース

 ユーロドルが1.19$の抵抗を上抜いたが、ユーロが強い背景の一つは、米国内での資産凍結を恐れた中国共産党幹部の資金が米国から逃げ出しているからだと言われている。

 下記のドイツ30年債で過去最大の需要という記事では、どういう資金かには触れず「ドル資産の代替となる資産を投資家が模索する中で」としか書かれてないが、中国系資金の可能性が高いと思っている。



 コロナ禍による欧州のGDPの落ち込みは日米を上回っていて、経済/景気はちっとも良くないので、その面ではユーロが強くなり続けるとは思えない。
  8月21日発表のユーロ圏PMI(購買担当者景気指数)速報値に関する記事は以下。



 コロナ対策によるドルの過剰供給は誰しも気になるところで、ドル売、ユーロ買が根強いのも事実である。以下の記事では「ドルが覇権を譲り渡す時代に世界が突入した」と考える人もいるようたが、ユーロ建てや元建て決済が多少は増えても、ドルに取って替われるとは思えない



 普段はあまり気にしない年単位の長期的なトレンドでは、まだドル高時代で、それが終わりかけているいう見方もある。下記の記事がそれで、1970年以降のドルインデックスのグラフとかも載っている。



 8月27日 ジャクソンホール会合でのパウエル FRB 議長の講演で新指針が発表された。継続的な 2%目標の未達は懸念要因で、インフレ率が 2%の目標を一時的に上回ることを許容し、長期にわたって緩和維持とされたので、ドル売りに振れて105円台半ばに下げた。ところが、インフレの思惑で米長期金利が上昇したら、すぐにドル高に戻って106 円台半ばに戻り、結局、方向感が定まらなかった。FRB議長講演に関するニュースは以下。



 安倍首相が辞意を固めたとの8月28日午後のニュースで、株式市場の一時的に大きく下げ、その後の為替も円高に振れている。長期安定政権でアベノミクスの推進者であった訳だから、ニュースとしてのインパクトは大きい。しかし、今の経済状況で日本の経済・金融政策が大きく変わるとも思えないので、一時的なものだろうと考えている。








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