2019年のNISAで買っていたENEOS HDを先月と今月の2回に分けて売り、薄利を得て資金回収した。今回も記録としてまとめておくだけの記事となっている。
ENEOS HDの長期の値動きと過去の売買のまとめ
ご存じの方も多いと思うが、この会社は合併等を繰り返して、その度に社名変更してきた。私が知っているのは日本鉱業と共同石油が合併して日鉱共石になるとともに、金属部門を切り離して日鉱金属とした頃からだ。1992年のことだが、日鉱共石は1993年にジャパンエナジーに社名変更した。
私が初めて投資したのは1997年1月のことで、まだジャパンエナジーだった。
2002年には日鉱金属とジャパンエナジーを傘下にもつ新日鉱HDになり、2010年には新日本石油(元々は日本石油)と合併してJX HDになった。さらに2017年には東燃ゼネラル石油を株式交換で子会社化してJXTG HDとなり、2020年にはENEOS HDに社名変更した。
詳しくは以下の沿革にある。
この銘柄は1997年1月から長年手掛けていているが、無料で見られる範囲として1999年以降の月足チャートを載せておく。
出所:株探(https://kabutan.jp/stock/chart?code=5020)
売買頻度は多くはなかったが、2007年まで株価は概ね右肩上がりで利食いを繰り返した。2007年以降は下げる過程で過去に利食っていた分の買い戻しと追加の買いを行った。2014年以降に一部節税売りと買い戻し、2017年から2018年にかけて一部利食いを行った。さらに2020年にはコロナショックによる下げを利用して一般口座分をすべて節税売りして特定口座で買い戻した。
先日記事にしたみずほFGの売買履歴と似ているが、投資期間が長く、みずほFGよりは値動きもあったことから、今回の売却前で銘柄累計損益は100万円強になっていた。そのため、売買単位で見れば何回かの買い分は既に恩株状態になっている。
今回の売却に係る売買
ENEOS HDは、原油在庫の評価損益で業績が大きくぶれて見えてしまうが、割安な高配当利回りの銘柄(バリュー株)として、NISAでも何度も買ってきた。2016年や2017年のNISAでは480円で500株ずつ買っていたが、5年満期の頃には利食える水準ではなくロールオーバーを余儀なくされていた。今回売ったのは2019年3月1日にNISAで520円で400株買っていた分だった。
ENEOS HDは、原油在庫の評価損益で業績が大きくぶれて見えてしまうが、割安な高配当利回りの銘柄(バリュー株)として、NISAでも何度も買ってきた。2016年や2017年のNISAでは480円で500株ずつ買っていたが、5年満期の頃には利食える水準ではなくロールオーバーを余儀なくされていた。今回売ったのは2019年3月1日にNISAで520円で400株買っていた分だった。
現在、株式市場ではバリュー株優位の状況が続いているし、PBR1倍割れ銘柄の物色の流れもあって、株価は上げ基調が続いている。最近は原油も今年の高値圏だ。そのため年末まで保有して特定口座に移管する予定にしても大丈夫そうな気はした。しかし、期限の決まった投資は難しい。
昨年は6月に580円台の高値を付けた後、年末には448円まで下げていた。先々何が起きるか分からないし、ロールオーバーを余儀なくされてきた経緯もある。損失回避の心理(プロスペクト理論)は知っていても、やはり逆らえないので、薄利でも利益が出る間に売っておくことにした。
それで2回に分けて、8月10日に540円で200株、9月6日に580円で200株を売った。利益は0.4万円と1.2万円、利益率は3.8%と11.5%、年利換算0.9%と2.6%となった。薄利ではあるが無事に資金回収できたし、これまで配当をもらってきたので良しとしよう。
なお、ENEOS HDは、ロールオーバーしたNISA分を含めて5,000株超を保有する主力銘柄の一つとなっている。最近の株価だと評価益は80万円を超えている。この分があるが故、2019年NISA分での利益確保に拘る気も薄くなったと言える。特定口座分の平均取得価格に対する配当利回りは約5%あるため、NISA分以外は長期保有するつもりでいる。