プチ早期退職者の資産運用+αブログ

ドル円等のトレンド分析(5月30日)

(表示が崩れて修復不能になったので再投稿した記事です)
(gooブログのHTMLエディタは、エディタ上では分からないのに、外部記事を引用した何かの拍子にファイルが少し壊れ、保存/公開したタイミングで判明し、そのファィルだとエディタでも正常読み込みできなくなることがある)

 毎週土曜日に行っている個人的なトレンド確認用の分析の5月30日分で、5月末までの動きをまとめている。


分析結果と各ペア動きのまとめ

 毎週のトレンド分析のサマリ部分だけを以下に載せておく。見方の説明は2月3日のブログ記事を参照のこと。




 5月も全般的には大きな動きはなかったが、5月30日時点の分析では、ドル円は買継続、ユーロドルとユーロ円は買転換となった。

 ドル円は5月6日、7日に106円を少し割れたがすぐに戻し、5月19日には108円に達したが、その後は107円台の小動きだった。

 ユーロドルは5月1日に1.10ドルを一時回復したものの、5月7日には1.076ドル台まで下げた。その後は1.08ドルの底値固めをしてから、5月21日には1.10台を回復、1.09割れまで反落した後で再度1.10ドル台半ばまでしっかり回復した。

 ユーロ円は5月1日の117.7円台から5月7日には114.4円台まで下げたが、比較的順調に戻して月末には120円近くまで上げてきた。


各国の動き

 米国の失業率は大恐慌以来の水準になったが、米政府の財政出動等の支援策やFRBの大規模緩和で、株式市場はNASDAQを中心に急激に戻した。為替の方は、実体経済の悪化や緩和拡大、ドル選好とかが釣り合ったようにあまり動かなかった。経済活動再開の動きになっているので、一時解雇されていた人が再度働き始め、経済はある程度は回復していくだろう。4月の失業率増加に関しては、5月9日の日経の記事の情報が参考になると思う。



 ただし、実体経済、企業へのダメージは大きく、企業破綻の大波が押し寄せるという見立てもある。



 欧州では、各国の事情や思惑の違いでなかなかまとまった動きがとれなかったが、欧州委員会がまとめようとしている復興計画、財政出動パッケージが5月27日に明確になってきた。これが理由で、ユーロが強くなって上げ基調がはっきりした。


 共同債の発行とか、5000億ユーロは加盟各国への助成金(返済不要)とかで、スペインやイタリアなどの高債務国への負担が少ない一方、財政規律に厳しいドイツ等がいやがりそうな内容だ。

 しかし、欧州復興基金の話は、メルケル首相がマクロン大統領に歩み寄って実現したらしい。ただ、オーストリア、オランダ、デンマーク、スウェーデンの4カ国はまだ反対みたいだ。



 日本の対策は、遅いし小さいと思っていたが、以下の記事の筆者の見立てだと「危ない企業はすべて救え!」が国の方針になっているらしい。本当に困っている経営者とともに、制度を悪用する経営者も結構いそうな気もする。昔の貸しはがし対策時のように。


 5月27日には第2次補正予算案が閣議決定されるなど、さらにお金がばら撒かれる状況になってきている。


 この話や緊急事態宣言解除と合わせて、日本の株式市場もずいぶん戻してきた。日経平均は3月19日に16,358円まで下げていたのに、5月29日には21,877円となり、約34%の上昇率、1月17日高値からの下げ幅の約71%は回復した


長期では円安か円高か

 各国の金融緩和、財政出動の動きを受けて今後の為替はどうなるのかよく分からないところである。だからこそ、ドル円もあまり動かないのかもしれない。

 最近読んだ記事の中では、以下の2つのコラム記事は印象に残っている。長期では円安という記事だ。




 一方で、FRBの資金供給、バランスシートの悪化は下記のグラフのようにすさまじいので、長期でドル安(円高)は確実だという人も多い。金相場の高騰も通貨、ドルへの信認低下を反映しているというのも事実だろう。米中覇権戦争もますます激化の様相だし。

 FRBの総資産の推移のグラフ (出所:FRB)



各通貨ペアのスワップポイントの低下

 長くなってきたが、最後にFXでの各通貨ペアのスワップポイントの低下/悪化について記録を残しておきたい。

 以前、スワップ狙いがメインの口座の昨年の損益状況を示したが、その口座があるFX会社の現在のスワップポイントは以下の通りだ。


 出所:セントラル短資

 この会社は、スワップポイントが割とよい方の会社だったが、新型コロナウィルスの感染拡大による不安定な短期金利の動きや、FX会社のリスク抑制(多分)のために、買と売の時のスワップポイント差の拡大、高金利通貨を中心として買スワップの低下が著しい

 例えば、ドル円だと買は+2円なのに売は-52円、ユーロ円だと買-15円で売りも-15円だ。少し前まで高金利通貨の代名詞のようだったトルコリラ円では買でも-5円となっている。そのため、スワップ狙いがメインの口座の残高が日々目減りしていく事態になっている。ポジションを減らしたいが、トルコリラの値下がりも激しいので、簡単にはできないところが悩ましい。

 トルコは、5月7日に銀行調整監視機構が国外の金融機関3社に外国為替市場でのトルコリラの取引を禁じたという報道があったり、5月24日に外貨の売買における外貨購入税を0.2%から1%に引き上げたりと、無理な通貨安対策も目立っている。外貨準備も減って、日米を含めた幾つかの国とスワップ協定の相談を進めているらしいが、カタール以外とはまだうまくいってないようだ。また、新型コロナウイルスの感染拡大で感染者数16万人、死亡者数4千人超になっている。
 トルコリラ保有のリスクがかなり高まっているので、注意していきたい。








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