メイン口座での投資信託の運用状況は2021年6月末時点でのまとめ記事を書いて以来、個別の売買等について書いてきただけだった。具体的には、ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドの解約、HSBCニューフロンティア株式オープンを解約、2023年1月から始めた投信積立を6月までで中断、の3つの記事だ。
今年6月末に一度スナップショットをとってまとめ記事にしようと思っていたが忘れてしまったので、7月22日時点の内容でまとめた。まずは少々生々しいが、現在保有している投資信託の運用状況は以下の通りとなっている。
基本的にはポートフォリオを組んで長期投資しており、評価損益率で見ても全般的にはかなりいい状況を保っている。2021年6月末時点でのまとめ記事に載せていた運用状況の推移表も更新した(運用中の分のみ)。
注)分配金再投資により、当初投資額からの増減率が評価損益率と一致しないものもある。
以前の表ではコロナショックによる評価額の落ち込み具合や、その後の戻り具合を見るために各時点での増減率も書いていたが、今回は現時点での当初元本からの増減率だけ書いておいた。
投資開始時(運用期間)にはかなり差があるが、全体として当初投資額の2.7倍の評価額になっている。各投資信託について簡単に補足説明を書いておく。
ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンドは2013年12月の当初募集時から保有している。「負けない運用」を目指すファンドで、コロナショック時の落ち込みも確かに小さかった。しかし、信託報酬は最大2.0%程度+成功報酬と高めなのに、結果的には「勝てない運用」が続いている。ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドの解約の記事にも解約を検討すると書いていたのに、ダラダラ継続保有してしまった。
マネックス・アクティビスト・ファンドは、マネックスが注力していたエンゲージメント活動を応援するつもりで2020年6月の当初募集に申し込んだ。保有期間の割には好成績になっている。
マネックス資産設計ファンド エボリューションは、三井住友DS・海外株式ETFファンドとともに群を抜いた成績になっているが、以前の記事に書いたように「成績向上の決め手は、自分の運用判断による低迷期の追加購入だ」。エボリューションよりも以前からもっているマネックス資産設計ファンド<育成型>の方がそれほどの成績でないのは、そのような追加購入をしていないからだ。
eMAXIS Slim 世界株式(除く日本)とeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、どちらも今年1月から始めた投信積立だったが、6月までで中断した。今年は米国株安や円高で基準価格が値下がり傾向になることを想定して始めたのに、想像以上に上がり過ぎたからだった。来年からの新NISA の前段でもあるので、下げれば再開予定だ。
投資信託に関しては、長期保有していても解約している数(投資額)の方がずっと多い。新規投資が少なくなるのは、解約した際に運用成績の振り返りを行うと、結局は投資信託の運用能力は低いということを再確認してしまうからだ。株式市場の低迷期なら投資信託にも新規投資しやすいが、今は好調期だし。新NISAの「つみたて投資枠」をどう使っていくかは案外悩ましそうだ。