プチ早期退職者の資産運用+αブログ

マイ原種、50年目のアスパラガス

 我が家の玄関脇に植わっているアスパラガス(観葉植物)にまつわる話について書く。

 現在は以下のような感じで、大きな株になって勝手に増えている。左下に少し見えている葉はソテツだ。




最初に買ってきた頃

 小学生の頃、花を育てるのが好きだった。男の子としては友達等には言いにくい趣味で、ご近所さんぐらいしか知らなかったと思う。もう50年ほど前、小学校の5年生の頃、店先を時々のぞきに行っていた種苗店に観葉植物のアスパラガスが売っていた。小さな鉢だったが、涼しげな感じが気に入って買って帰った。今回、ネットで調べたところ、正式にはアスパラガス・セタケウス (別名ナナスまたはナヌス)という品種らしい。便利な時代になった。

 買って帰った後、一回り大きな鉢に植え替えて育てていたが、翌年には地下茎から何本も茎が生えて大きな株になってきた。株分けできそうだったので、三分の一ほど切り分けて植えてみたが、それはうまく根付かず枯れてしまった。それ以来、株分けはしなかった。

 元の方は大丈夫だったので、そのまま育てていた。しかし、中学生になってからは他に好きなことも増えたりして、水やりを忘れることもあった。水切れすると、先端部分が茶色くなり枯れてくる。それで、当時住んでいた家の玄関脇の、元あったサツキが枯れてしまった所に植え替えた


地植えした後の状況

 地植えしたアスパラガスはよく根付き、何年かすると巨大な株になった。大きくの伸びたツルは2階のベランダに届きそうなくらいだった。大きく育ったアスパラガスは、毎年、花が咲き、実が成るようになったが、特に採取したりはしなかった。

 やがて私は就職して、家を出た。いつの頃からは分からないが、母は実を取って、私か残していた植木鉢に播いて増やしていた。私が子供の頃に植えたアスパラガスだという思いがあったらしい。


2代目の移動・拡散

 子供の頃の実家は、借家だった。子供達もみんな家を出て、父が亡くなってしばらくしてから、母は便利な繁華街裏の再開発地区のマンションに引っ越した。その際、種から増やしていたアスパラガスだけは全部持って行った

 新しい実家には、私も出張の際に泊まったりして何度も行っていた。それで、ある時アスパラガスを一鉢に持って帰ることにした。当時、私は転勤後の社宅住まいだったので、鉢のまま育てていた。

 やがて私(の家族)は社宅を出て、中古一戸建てに引っ越した。その際、当時育てていた鉢植えの色んな植物の幾つかを玄関脇の土だけの所に植え込んだアゲハチョウ用になってしまった柑橘類の樹花の咲かない十数年物の藤毎年よく咲く百日紅、ソテツ(由来はあるがまだ記事にしていない)などと一緒にアスパラガスも植えた。


再増殖と3代目以降

 玄関脇に植えた植物の中には生存競争に負けたものもあったが、アスパラガスは生き残って大きな株になり、花が咲き、実を付けるようになった






 今回は写真を撮るために実を採取したが、普段は放置していて、いつの間にか落ちてしまう。そして、その実のいくつかは発芽して、さらに株が植えていった。今回、写真に撮った実は、場所からして少なくとも3代目の株の実だ。我が家の玄関脇は既に何世代同居の状況になっているか分からない。

 アスパラガスは50年ほど前に私に買われたことによって生き延び、世代を重ねている。子孫繁栄が果たせた訳だ。

 いつもはいつの間にか落ちてしまう実を採取したので、今回は鉢に播いて育てみようと思っている。そして、無事に芽が出て、ある程度育ったら、子供のところにあげようかと思っている。孫が水やりとかしてうまく育ててくれれば、さらに世代がつながっていくのを期待して


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