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2021年7~12月に観た邦画

 今年7~12月にプライム・ビデオで観た邦画の簡単な感想のメモ。 


  出所:アマゾン・プライム・ビデオのサムネイル画像  


引っ越し大名!

 2019年。江戸時代の国替えを題材にした時代劇コメディ。国替えで石高が減るので600人もお役御免になって農家になってしのぐとか、理不尽な国替えが繰り返されたりとか、リストラとかをイメージさせる厳しい内容でもある。最後は希望者が武士に戻ってハッピーエンドになる予想通りの感動的な展開。まずまず面白かった。

 あと、主演は星野源さんだったが、その母親役が富田靖子さんだった。私の中では富田さんの若い頃のイメージが強く、もうそんな役をやる歳なのかと思ってしまった。私も孫が複数人いるので、当然なのだが。


人間失格 太宰治と3人の女たち

 2019年。有名な題材、豪華キャストで、太宰治を巡る人物(女性たち)、時代の雰囲気はだいたい分かかったし、蜷川監督が所々映像美に拘っていたのも分かった。しかし、セリフは聞こえにくいし、盛り上がりに欠ける展開だし、少し退屈だった。結局、太宰治の破滅的な生き方そのものを描きたかったのかな? 元々楽しいとか面白い話ではないのは分かっていたが、力作だとしても私には今一つだった。


真夏の方程式

 2013年。東野圭吾原作のガリレオシリーズの劇場版。映画を観た範囲だと、最初の殺人事件の動機が安易過ぎるし、その後の殺人の動機もかなり短絡的過ぎる感じがしてしまう。ストーリー展開とか、謎解きとか、割といい感じなのだが、登場人物が積み重ねてきたであろう苦悩があまり伝わってこないのが惜しい。結末もすっきり解決したのかは微妙な所だが、これは今回の原作/映画のテーマ(すべてを知った上での選択の問題であり、すぐに答えの出ない方程式)の部分でもあるのだろう。まずまず楽しめた。


蜜蜂と遠雷

 2019年。ピアノコンクールに集まったピアニストたちを描いた人間ドラマ原作は直木賞受賞作でタイトルは知っていた。ピアニストたちは、それぞれ苦悩を抱えていて、コンクールの期間を通して乗り越えたりする。ただ、何年も悩んでいた主人公がコンクールの期間中に立ち直るというのはちょっと引っかかる。コンクール参加を決意した時点で基本的には乗り越えいて、最後に改めて頭をもたげてきたためらいを克服したということなのだろう。演奏シーンに重ねて表現される心理描写は、原作を知らない人間には若干分かり難い感じがした。観ていて楽しいという映画ではないが、佳作だと思う。


孤狼の血

 2018年。ダークヒーローの刑事もの。ストーリー的にはよくある感じだが、緩みのない構成と演出、俳優陣の演技もよかったし、退屈することなく最後まで面白かった。ただ、何かこれ以上の感想が出てこない。


Fukushima 50

 2020年。東日本大震災の時、福島第一原発の事故対応を最前線で行った現場の人たちを中心に描いた事実に基づく物語。当時の現場の状況、緊迫感、覚悟などがよく伝わってきた。多少は感動的に映画化されたのかなと思うが。東電本社の状況はある意味よくあるパターン。官邸の無能さ、邪魔さはニュース等で色々目にしてきたが、菅総理・民主党政権だったからこそなのかな? 自民党政権だったとしても、どこまで適切な対応が取れたのかは分からないとも思う。

 東日本大震災の時は会社員で、交通機関が止まって夜は帰れず、会社で非常食を食べ、明け方にようやく帰宅できた。翌日は土曜日だったが、夜、呼び出されれ、深夜から日曜日にかけて震災対応の業務をしたことなど思い出した。管理職だったので、残業代とか代休も一切なかったな。



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