プチ早期退職者の資産運用+αブログ

ドル円等のトレンド分析(2023年4月29日)

 毎週土曜日に行っている個人的なトレンド確認用の分析の4月29日分。4月3日から4月28日の動きをまとめている。


分析結果と各ペア動きのまとめ

 毎週のトレンド分析のサマリ部分(見方の説明は2020年2月3日の記事参照)。



 各通貨ペアの日足チャート

 出所:セントラル短資FX|為替チャート一覧


 ドル円は、4月2日にOPECプラスが追加減産を決定したことでインフレ懸念・金利上昇でドル高に振れたが、4月3日の米ISM製造業景況指数が2020年5月以来の低水準となったためドル売りに転じた。さらに、4月5日の米ISM非製造業総合景況指数が予想以上に低下したため130.6円台まで下げた。

 その後は戻り歩調で、4月7日の米雇用統計がよく、5月利上げの可能性が高まって4月12日には一時134円台を回復した。しかし、4月12日の米CPI(コア)は堅調な伸びが続くも鈍化の兆しがあり、4月13日は132.0円台まで下げた。4月13日にFOMC議事要旨が公開され、あともう一回の利上げの方向を確認したが、同日発表の米PPIの伸びが大幅に鈍化してドル安優勢だった。

 4月14日の米小売売上高は2カ月連続で減少となったが、同日のミシガン大発表の消費者調査速報値が4.6%に大幅上昇したためドル高に振れた。さらに、4月17日のNY連銀製造業指数が予想外に5カ月ぶりの活動拡大を示し、4月19日に一時135円台を回復した。

 4月20日の米地区連銀報告で経済活動の足踏み状態が報告され、次回0.25%の利上げ後は利上げ休止との見方が強まり、ドルは反落した。4月21日の米PMIは予想外に上昇したため早期利上げ停止の思惑は後退したが、日銀の政策変更懸念もあって弱含みの動きとなった。それでも4月22日のトレンド分析では買転換した。

 4月28日の日銀の政策決定会合では金融緩和継続となり、事前予想通りだったにもかかわらず急激な円安(ドル高)となった。4月28日の米PCEコア価格指数が高止まりしたことも追加利上げを後押しし、円安が進んだ。4月28日は3円幅での急騰で一時136.5円台の高値を付け、136.3円手前で終えた。


 ユーロドル概ね堅調な動きを続け、4月3日に$1.078台を付けた後、4月26日には$1.109台まで上げ、$1.101台で終えた。4月21日のユーロ圏総合PMIは11カ月ぶりの高水準で経済活動の拡大加速を確認し、利上げ継続の見方を後押しした。また、4月28日のユーロ圏GDPでは、1~3月は0.1%増でリセッション入りを回避した。


 ユーロ円は戻り歩調のドル円と堅調なユーロドルの影響で順調に上げ、4月6日に142.5円台を付けた後、4月28日には14年半ぶり高値の150.4円台を付け、150.0円台で終えた。


各国の動きとニュース

 まず米国関連。各種指標で細かく動くので丁寧に追いかけても切りがない感じだ。そもそもチャート分析なら動いた理由は考えずに値動きだけ見ればいいのではあるが、私はファンダメンタルズを無視して考えられないので追っている。

4月3日 米ISM製造業景況指数

4月5日 米ISM非製造業総合景況指数

4月7日 米雇用統計

4月12日 米CPI

4月13日 FOMC議事要旨

4月13日 米PPI

4月14日 米小売売上高

4月14日 米ミシガン大の消費者調査速報値

4月17日 NY連銀製造業指数

4月20日 米地区連銀報告

4月21日 米PMI

4月27日 米GDP

4月28日 米PCE


 次にEU関連。

4月21日 ユーロ圏PMI

4月28日 ユーロ圏GDP


 最後に日本関連。

4月10日 植田総裁の就任記者会見 

4月28日 金融政策決定会合の日銀総裁会見


直近のトレード (ほぼ個人的メモ)

 4月28日に急激な円安が進んだので、破綻したスワップポイント狙いのFXの後始末を続けている口座でも、一気に幾つかの指値決済が成立した。ただ、この日決済分のトータルではマイナスだった。



 トルコリラ円買は2022年に3枚処分したのに続き、今年は31.5円買のポジションの処分を進めている。今回の0.1枚でようやく0.5枚まで進んだが、全体ではあと15.5枚もある。なお、5月14日にはトルコの大統領選があるので大きく動くかもしれない。

 ドル円はスワップボイント稼ぎのためにトレンド分析の結果に逆らってでも少しずつ買い続け、かつ戻せば少しずつ売ることで小銭稼ぎをしている。高値で買った分は時折損切りしていて、今回は145円買の分を損切りした。

 ユーロ円に関してはスタグフレーション懸念やウクライナ戦争等があって強気になれないので、基本的に売ポジションで小銭稼ぎをしようとしている。しかし、思いのほか強いし、自分でやってるトレンド分析でそうなので、少しだけ両建てにした。今回は139.5円買の内の0.1枚を利確した。

 オーストラリアドル円も少しずつ買い続け、かつ戻せば少しずつ売ることで小銭稼ぎを続けている。今回は2日前の88円買の分を利確できた。

 スワップポイントが得られるポジションの保有や小銭稼ぎの売買は、すべてトルコリラ円買の処分のための資金捻出だ。とりあえず利益の範囲内で虚しく続けているが、先が遠すぎて見通せない。。。

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