記事にするのが少し遅くなったが、円安の影響もあって昨年の高値を更新してきた銀を500gだけ売却した。
金だけでなくプラチナや銀の積み立ても続けている。2月と3月に金を少し売却したことを記事にしたが、先週、4月13日に銀も500g売却した。買取価格は110.39円/gだったので、平均取得価格からは約67%の利益となった。
昨年2月にReddit騒ぎで大きく上げた時に1kg売却したが、その時の買取価格は103.24円/gだった。その時の海外相場は$28.45/ozだったが、今回は$25.39/ozにしかなっていない。国内価格が昨年の高値を更新してきたのは、円安が進んでいるからだ。国内価格計算の際の為替相場は、前回は 104.74円/$だったのに対し、今回は125.62円/$となっていて20円以上円安になっていた。
銀価格の5年チャートを以下に示すが、海外価格に比べて国内価格の上がり方が急激なのが分かる。
出所:三菱マテリアル 銀価格チャートライブラリ
海外価格も出直ってきたが、世界的にインフレ傾向で金が上げているので、それにつられる形で銀も上げてきた。前回のような一時的な投機的動きではないので、多少上下しながらも長期的にじわじわ上げていく可能性もある。
また、日銀の金融緩和スタンスが変わらないので、円安も加速している。さすがにスピード調整はあってもいいと思うが、金利差拡大が根本にあるので、円高にはなり難くなっている。
今回、売却を500gにとどめたのは、上記の理由によって銀が長期的に値上がりする可能性があると考えていることと、まだ4月なので譲渡所得の50万円の特別控除額を使い過ぎないようにするためだ。
円安・インフレへの保険として外貨や貴金属への投資もしてきたので、急な円安でもメリットを受ける資産もある。しかし、年金原資等も含めれば円建て資産が圧倒的に大きいので、行き過ぎた円安というのはうれしくない。
日本全体としてもそうだろう。資源高も輸入に頼る日本には逆風なので、日本の先行きが心配になってくる。政府、日銀の無策が気になるところだ。