人間賛歌・もっちゃん4649

一陣の風が

「ワタベさんのおじいちゃんの祥月命日なので参拝したいと思い、別府港に着きました~」と言う連絡が朝の8時に入りました。

戦前の大阪時代にお世話になったYさんの孫息子さんからの電話でした。

ボランティアに行って今日は子どもたちに会えると待ちかねていた土曜日だったので、ちょっとショック・・・

せっかく来てくださるのだから~と思い直し、ボランティアをお休みしないと悪いなあと思い欠席の連絡を済ませました。

ボランティアは二の次にいつもなってしまい思うようにいかず気分がなかなかすっきりしません。
35年間の現役のときも、3人の産休以外で休んだことがないと思えるほど皆勤賞ものでしたからね~

10時半くらいにさわやかな風とともににこやかな好青年が坂を上ってきてくれました。
長男と同じ37歳ですが、スリムな青年なので若く20代に見えます。

にこやかな笑顔がとってもステキな若者でした。
父のことを自分の祖父のように生前から慕ってくれていたのは知っていました。
奈良に出かけてきた帰りには必ず立ち寄って親交を温めていたことも知っていました。

「思えばこそ~~♪
遠いところをわずか1時間の参拝のために~」と、うれしい気分がじわじわと湧いてきました。
新築してから初めての竹田訪問だったので、明るいバリアフリーの家を大変喜んで褒めてくれました。

「みんなの別荘だと思って、これから先も利用してくださいね~」と言葉をかけました。

母の利用が終わったら閉めてしまうのは勿体ないな~と取り越し苦労だけど、そんなことも考えていました。

母も覚えているのかご機嫌でもてなしていました。
話のつじつまも良く合うし、正常に噛み合う会話に珍客は驚きの表情でした。

お別れの握手を母と交わしながら「これだけ握る力が強いのなら、大丈夫!
安心しました~」と優しく母の肩をたたいていました。

竹田駅まで車でお見送りしました。
予約なしの旅なので早めに別府港まで行きたいということを聞き、無理に引き止めませんでした。
19日だけが休みで連日スケジュールでいっぱいだそうです。

わずか1時間のために父に会いに来てくださり、ますます父の笑顔の写真がにこやかさを増したように見えました。

出会いを大切にしてきた両親の生き様を見た気がします

彼は温故知新の実行者だと感じました~
他人さんでこれだけの真心は示せませんからね~

亡くなって14年~

前日の夜の船に乗り、とんぼ返りでも良いからと寸暇を見つけて参拝してくださった厚意を私は重く受け止めたいと思いました。
3月19日に間に合いたいと万障繰り合わせる気持ちをとても尊いと感じました。

すごい若者がいるものです~
優しい笑顔の下に強い信念を持ち合わせているのでしょうねえ~

素晴しく爽やかな一陣の風が吹き抜けた感じの日でした。

充実した温かな気持ちで母の大阪暮らしの思い出話を聞けた一日でもありました~

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コメント一覧

もっちゃん
真の心を形で
笑顔の素晴しい若者でした~

彼の行動が素晴しさを与えているのかもしれません。
輝くような内面を映し出す笑顔ですからね~

真の心を形で見せてもらったと感じましたよ~

2年後の今年も車でフェリーで見えました。
初めての道なのに地図を片手に~~

不言実行の温故知新の若者なんですねえ~
良い青年ですよ、まったく
tuyosi
誠実な人
自分の思っている事をすぐに口に出す人はいても
思っている事を行動にうつせる人は中々いません。
まして時間のない現代に遠く知人宅に参拝に訪れた若者に感謝ですね

今日は心が洗われるような気持ちになりました
こんな素敵な彼に乾杯です
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