聞いてくださいね～
雨の降りそうな曇りの一日だったので、引越しの荷物の整理に没頭できました。
お天気が良いとついつい花庭に出て、ご機嫌伺いの時間をとり過ぎてしまうからです。
和服と割れ物類の荷物を片付け、七個が終了しました。
意外と調子が出てくるとはかどるものです。
ついでに家具の配置も点検できたし、母の部屋の模様替えも兼ねて進めているので一石二鳥でした。
大分からカーポートの取り付け業者が来てくれました。
注文したのは近くのホームセンターなのに、工事はメーカーの方からの委託のようです。
土地勘のないものばかりなので、誘導してあげる難しさをいやというほど感じました。
「国道57号線を竹田に向かってきてください。
ホームセンターの前を過ぎてジョイフルの店を右に見て、そこから信号３つ目を右です。・・・」
やがて、電話が入ります。
「はい、そこまで来ています。
三叉路を右ですね～～」
「そうですよ～
わりと早くこれましたねえ～♪」とうれしくなってきました。
「家から道に出ていてくださいますか？」
「は～い、黄色の服装ですから・・・」と電話を切り、道まで出て待っていました。
なかなか到着しません。
５分もかからないのに～？？
「地図くらい持っていたらいいのに・・・
これじゃあ、商売にならないわねえ～」とイライラ腹立たしい気持ちになってきました。
連絡してあげようにも携帯を聞いていないし、迎えに国道まで行ってあげればよかったと自責の念も感じるし、長いながい待ちの時間でした。
諦めて、次の電話を待つために家に帰りました。
田舎ですから、たいていの家は遠くでも名前を言えば教えてくれます。
やっとやっとして、自力で到着してくれました。
奥さんと二人連れでした。
やれやれ、後はお任せ～～
吊るし柿をポーチにぶら下げていたのを見つけた奥さんが「今年は暖かいから、カビが生えるかもしれませんねえ～」と声をかけてくれました。
「初めてのことですから、何も分からずにしているのですよ♪
柿の皮は大根を漬け込む時に甘味料で使うとよいそうですよ～」と受け売りをしました。
釈迦に説法～～
去年は渋柿が倍の高値だったけど、干し柿を作ったそうです。
「途中で何度も優しく実を揉んでほぐしてやると、柔らかい良い干し柿になりますよ～♪」と教えていただきました。
すっかり奥さんと意気投合して、基礎のコンクリートが乾いた頃にもう一度来て仕上げをする予定だと言うことで、彼女に会えるのが楽しみになっています。
「娘がいたら、渡部さんのように帰ってもらえるけど～」というので、「私も息子３人なんですよ！」と答えました。
仕事が終わり定年になったら、故郷に鮭や鮎のように帰ってきますよ～
みんな懐かしいんですからね、故郷が～
家業を継がずに遠くに出ているそうでした。
田舎はますます過疎化が進んでいます。
１１軒あったこの集落も今は７軒。
若者がいる家は２軒だけ。
後は老夫婦や一人暮らしの家ばかり・・・・
前の山の下に蛍の里公園が来年の春にお目見えです。
河川工事やバイパス工事と１５年計画の最終段階に入ったようです。
湧水が豊富なので、蛍の好きな巻貝がたくさん棲息しています。
３００種類の珍しい生物の宝庫という調査結果も出ているとか。
過疎だからこそ守られてきた自然なのでしょうね
毎年ほたるの飛び交う時期にはマイクロバスで観光客が静かな山里を訪れています。
ますます整備されて、これからも癒しの村になることでしょう～
悠久の時が流れる静かな朝です～～
