クウの散歩を終えると すぐに母の面会に出かけました
点滴の外れた母を 早く見たいと思ったからです
気分が良いのか窓の外を眺めながら 歌を口ずさんでいました
「こんにちは~♪ごきげんさん!^^」
と声をかけると 嬉しい笑顔を返してくれながら なおも歌っていました
戦友ではないのですが 私の知らない好きな歌のようです
入り口の左側のベッドに 新入患者さんがお仲間入りでした
眠りから目覚めて 「としちゃ~ん、早く来て~」と呼び始めました
ショートの白髪ですから 母と同じくらいのお年にみえます
寂しいから家族の名前を呼んでいるのね~と思っていました
しばらくすると 「お姉さん、起してください!」と 私に頼んでいるように聞こえます
どうしたものか~?
無視するのもかわいそうだなあと 気になり始めました
看護師さんが食堂に連れて行く準備をするために 入室なさったので
「新しい方が入院なさったのですね~
としちゃんって名前を何度も呼んでいましたよ。」というと
「ご家族を呼んでいるのでしょうねえ。
起すことができない骨折の方ですからねえ。」というお話でした
4人部屋ですが すべて高齢の認知症の方ばかりなので
自分の世界をもっているから まったく気にならないようです
母の主治医の先生がお見えになり 今日の採血の結果を話してくださいました
「先週にはなかった肝臓の数値が 高く新しく出ているので、お腹を押さえて
痛くないかと本人に訊ねましたが、痛くないというのですよ。」ということでした
「母は痛みや苦しみに鈍くなっているから、正確にお話できないと思います。
また、ゆっくりと経過を見てやってください。」とお願いしておきました
若いけど真面目な優しい主治医で 暗い沈んだ顔をなさっていましたが
家族に話ができてほっとなさったようでした
母と大相撲を楽しんでいると ”としちゃん”らしき50代の女性が
左側のベッドに見えました
「おばあちゃん、分かりますか?
フサコですよ~」と顔を近づけて 私と同じようなことをなさっています
「どこのフサコさん~?」
「娘のフサコです♪」
「そりゃあ、たいへん!」ですって
おかしくなって思わず声をかけました
「お母様ですか?
さっきはトシ子さ~ん、助けてって呼んでいましたけどね~」と言うと
「もう亡くなっているけど妹の名前なんです。
お騒がせしていたのですね~」と恐縮なさっていました
「いえいえ、母も92歳で認知症だから、私が分かりますか?ときくと、
さっきはナオコでしょ!と2番目の名前をいっていましたからね~^^」
そこから介護をする同じ立場の 素晴しいお話を聞くことができました
96歳の母に男二人と女二人の子どもがいて 3人は東京で
ご自分は60キロ離れた別府に家庭を持っているそうです
私たち夫婦が一番近くにいるので 普段はショートに預けて たまに実家に
連れて帰ってお世話をなさっていらっしゃるそうです
ショートに預けている時に骨折したので 入院を3階の整形でしていたけど
内臓疾患が出てきて4階に移動してきたと言う話でした
「まだ現役で勤めているから、毎日は面会にこれないのです~」
「素晴しいお話をありがとうございます
よくお世話なさいますこと」
定年退職できているから 私はゆっくりと楽しみながら 世話ができているけれど
彼女のような優しさあふれる言葉かけのしぐさ一つを見ただけで
いかに本物の親孝行をなさっているかが推察できました
実に素晴しいと感動しながら 食事介護をしたのでした
お喋りに夢中になっていたので 日馬富士の嬉しい優勝の場面を見ることができませんでした
昨日は息詰まる決勝戦を観戦できたし 感動の連続だったのです
こんな大きな嬉し涙が滲むような 喜びの重なる日はめったにありません
素晴しい日をありがとう!と嬉しい余韻に浸っている朝です
今日も良い日に仕上げたいです♪
PS
『現在、コメントを受け取らない設定にしています。』
楽しいお喋りサロンとして、既存の(画像)掲示板を活用したいと思っています。
入口は置手紙の下方にあります。
皆様のお越しを楽しみにお待ちしています(*^_^*)
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