母の部屋に湯舟を組み立てて、車内の瞬間湯沸かし器でお湯を沸かしたものをパイプで取り込むそうです。
入浴が終わったあとの排水はパイプを家の横の側溝に延ばして行うときいたので、その準備の片づけを行いました。
玄関周りの延長で、母の部屋の前の犬走りにも万年青や観葉植物の鉢がずらりと並んでいますから、場所を確保するために移動を始めたのです。
ほとんどきれいに片付け終わって、側溝の近くの草取りをしていた時に、大きな落とし穴がぽっかりと足の下に出来ていたのには驚いてしまいました。
すとんと足の膝あたりまでがゆっくりとはまってしまいました。
除草鍬を手に座り込んでの作業中でしたから、どこにも怪我はありませんでしたが、キャ~ァと悲鳴を上げてびっくりしてしまいました
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旧い大きな柿の木が家の横手にありました。
父が子供の時に親爺さんが植えてくれた柿の木だと聞いていましたから、樹齢百年くらいの見事な老木でした。
新築の屋根をいためるからと言うことで切り倒して、地面ギリギリに切り株だけが残っていたのです。
富有柿に次郎柿を接木したもので糖度が高く、村人皆が甘い柿だと楽しんでいたのを覚えています。
千葉の妹が「故郷のものでほしいと言えば真っ先に横手の柿だと答えるわ~」と言うほどの優れものでした。
野草の丘の端にあたります。
山アジサイやミントなどが生い茂って5年の間に切り株を覆い隠してしまったので、私も記憶のかなたに置き忘れていたのでした。
その落とし穴は柿の木の根が地中に残っていて腐り切り株も形がなくなり、表面はミントが平然と生い茂っていたので、気付かなかったのでした。
かなり深い穴で横にも伸びているし、体重を掛けてどんどんと足踏みしてみたけど底がしれないほどの深さでした。
隣の家との便利な通路になっている場所なので、夜など落ちたら大変です。
従兄弟にも落とし穴状態になっている話をしました。
応急処置として、銀モクセイの苗木を鉢植えにしていたのを持ってきて定着しておきました。
樹高が2メートルほどあるので、きちんと収まっています。
母の部屋の斜め前なので、秋の芳香が楽しみとなりました。
3年前に家庭園芸の通販カタログを見ていたら、陽豊と言う名前で柿の苗木がありました。
富有に次郎を接木したものです。
糖度が18くらいでとても高いと言うランクに入っていました。
その隣に写真があった太秋という甘柿とあわせて2本裏の畑に苗木を植えました。
せめてものみんなの思い出を切ってしまった償いに場所は広いところで美味しい甘柿を皆に食べて欲しいと願ったのです。
苗木ですから結構早く8年もしないでも実がなると思っています。
昨日は忘れ去っていた柿のことを、また妹たちのことを、そして二代目の柿の苗のことを思い出していたのでした
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秋の味覚の楽しみを取り戻し中ですから、しばらくお待ち下さいね~
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平穏な朝に感謝しています
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