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眼は血走って声はかすれ、車から降りようとする時に車内にある大きな傘や道具入れの赤い箱がすべて自分の持ち物であるかのように思い、持って下りなければ荷物の忘れ物がないように~と迎えに出た私に真剣に伝えているのでした。
穏やかな母はそこにはなく、部屋に帰ってからも「あの大きな傘は家のものだから・・・」となおも私に教えるのでした。
連絡帳を見ると、昨夜は全く眠っていなかったと書かれていました。
「お家でもそうなんですか~?」って。
気候がよいときにショートステイを利用したら、私が助かると思ったことが母に大きな負担を負わせてしまったと悔いました。
お茶を飲ませて落ち着かせて眠らせてあげねば~と思い待機していると、「あなたも大変でしたね~お疲れでしたなあ!ゆっくり休んでください♪」とねぎらってくれるのですが、なんだか変なんです。
たくさん来客があって、妹たちも帰ってきていて賑やかなお正月でした~と喜んでいました。
「はい、お母さんも疲れたでしょうから安心して休んでくださいね~」と話をあわせました。
一刻も早く寝かせて上げたいと睡眠不足を補ってやらねば~と焦るのですが、バッグから化粧ポーチを出して、お化粧直しを始めます。
「もう休むからいいのよ、お化粧は・・・」
「なんでね~、向こうの部屋に挨拶に行こうと思って~
顔出ししたほうがいいでしょう?」
自分のサツマイモを3本ほどハンカチに包んでもてなすつもりです。
「もう、みんな喜んで帰ってくれたから、ここにいるのは私とお母さんの二人だけなのよ~」
「ナオコさんもエイコさんも帰ったの~?」と妹の名前をいいます。
「はい、みんなお仕事があるからね、千葉と大阪に帰ったわよ~」
たいへんでしたなあ~となおもいたわりの言葉をかけてくれますが、母が一番大変だったのだと思いました。
母を預かっていただいた一日半はこれから2か月分の清拭用のお湯も調達できたし、昨日は友と阿蘇を回り、雄大なススキの高原と青空を堪能し、米塚のなだらかな形に心が円く和み、そして、大野勝彦美術館で感動の涙があふれ、ありがとうの思いに胸を熱く揺さぶられて過ごせてきました
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母の平穏な毎日を不安と緊張の中に沈めていたお泊りだったのでした。
母の部屋から出て夕飯の支度をしていると、なにやら大声が聞こえ、慌てていってみるとよろけたらしく、ポータブルトイレの横にある洗面器の水を床いっぱいにこぼしてその中に転んでいるのでした。
これは目が放せないと感じ、片付け終わるとすぐに早々に電気を消して消灯時間にして、私も母に見えるようにして寝ました。
サッカーを見たかったのですが、がまんです(-_-;)
夜中にトイレに起きた時も、ベッドの端に浅く腰掛け過ぎたのか、足の踏ん張りが利かずに床に滑り落ちて、起こし上げるのが2回連続だったので、腰痛の再発です。
朝からまだ一度も目覚めていなくって快眠できています。
平穏な毎日で母は楽しく過ごせるのだと分かりました。
私のための甘ったれた結果が惨めな母の姿でした。
もう懲り懲り・・・
ごめんなさいね~、お母さん!
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でもね、一日半のおかげで珠玉の時間をいただけたと喜んでいるのですよ
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素晴しい出会いの日だったと今も感動の波の押し寄せるのを感じています。
ぜひ、この話は明日にでも聞いていただきたいものです
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ゆっくり寝かせてあげれば母も回復してくれると思いますので、心配は要りません。
母のしんどさの代償として素晴しい珠玉の出会いをいただけたと、一生の宝物に位置付く時間を与えられたのでした
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