米ドラマ『ボーイズ』のシーズン4を『吹き替え版』で見終えた。
結論としては微妙。というか不満というか失望する出来栄えだった。
ボーイズの『シーズン1から3』までは気に入っていたけど、今回のシーズン4に関しては『ボーイズらしさや個性』が欠落していたように思える。
話を広げて薄まった脚本、停滞した状態が長く続き先に進まない物語、新キャラクターの弱さ、見えずらく分かりづらい目的と計画、現代アメリカの問題と用語を入れているだけの稚拙なアイデイアなど、正直言うと『退屈な時間があまりにも多く観ていてツライ』。というか眠い。
全8話の内、『最後の8話だけ』は良い出来だったけど、それまでの1話から7話まで作品としての出来は悪かった。
しかも『その8話ですら』1話から7話までの物語の流れを考えるとスムーズに進んでいるとは言い難いし、突発的な物語を観ているように見えるという残念な感じ。(無理やり詰め込んだか?)
1話から8話までを『1シーズン』として構築・構成しているわけではなく各話を違う脚本家と監督が担当しているような違和感を感じてしまった。
もちろん吹き替え版で観たせいかもしれないし、字幕版で2度目を観たら印象が変わるかもしれないので『シーズン4が微妙』というのは、確定した評価ではない。
しかし、シーズン123と同等、もしくはそれ以上の評価になるのは厳しい気がする。
特に問題があると感じたのは以下。
・セブンの新メンバー『シスター・セージ』『ファイアクラッカー』のキャラクターとしての弱さとシナリオの弱さ。
・シスター・セイジは『世界で最も頭の良い女性』として描いているが、問題は世界で最も頭の良い女性に『見えない』という件。凄い人物を描くには『描く側に能力・才能が必要 』という問題が起きている。
・番外編のドラマ『ジェン・ブイ』の能力者達の出演シーンの少なさ。
・大きな意味での『方向性と道筋』が不透明で、厳しく言うとどうでもいいような話を永遠と見せられるような物語。
・現代アメリカ『問題』と選挙を意識した作りによるシナリオの方向性と変化。アメリカ問題に関しては、シーズン3でも傾向はあったが今回は単純に出来が悪すぎる。このアメリカ問題を面白い作品と仕上げるのではなく、ただ『取り上げているだけ』に思えるような出来の悪さだった。