独り言を『ささやいていく』適当に!

後で『思い出すため』に書いたメモのようなブログです。

ハケンアニメ【映画の感想】

2024-06-26 08:49:17 | ⑤長めの感想(映画+アニメ)

2022年のドラマ映画。俺にはイマイチよく分からない映画だった。

 

国立大から県庁、退職後にアニメ業界へ入った主人公瞳。
彼女の夢は人気アニメ監督王子よりも優れたアニメを作ることだった。

 

主人公『瞳』は新人監督として新作テレビアニメを作り、王子監督の作品と視聴率対決するという話。

タイトルのハケンアニメの意味は、最も成功するアニメ・覇権を取るアニメ・もしくはテレビ放送中のアニメ作品で視聴率no1になる意味。

観た時に感じたのは、大根監督の映画『パクマン』に少し近い感じ。撮り方と演出が何となく似ていて参考にしたのでは?と思った。

アニメは多数の人間が関わっているせいなのか、仕事の役割や名前の字幕が大量に出て来る。正直、字幕がうるさいが途中から字幕の量は減っていく。

そもそも転職で7年後に新人監督を任されるという設定に違和感を感じる。劇中で『彼女の凄さ』みたいなのもあまり感じない。彼女の才能が見えないので何となく作っていられる立場の人の話にしか見えない。

吉岡里帆が演じるアニメ監督は美人。そのため可愛い監督としてのイメージが強く、それはアニメ業界での『可愛い声優』『アイドル声優』と同じように見える。それにより実力が見えずらい。

声優、アニメーターの女性・女子としての描き方は、ある意味でポップ・大衆性を意識したような作り。分かりやさがあるけど、軽く薄いためアニメという材料・ネタとしての面白味は無い。

劇中では『2大監督』のアニメ作品対決が大々的に、そして過度に世間・日本社会で盛り上がっているように見えるけど、無名の新人監督と人気監督の対決としての経緯に弱さを感じる。

昔、アニメ映画で宮崎駿の『もののけ姫』と庵野秀明の『エヴァゲリオン』が対決することで盛り上がったことがあるけど、それは彼らに才能・カリスマ性があるからであって、そういう説得力が無い状況である本作では、非現実的でリアリティを感じない。

王子監督にしても、彼の凄さは分からない。なぜ彼が凄いのか?人気なのか?それらの細部ディティールは甘く、何となく凄いんだろうなーと雰囲気で話が進んでいく。

前述の通り、劇中で2人の監督が作るアニメ作品が視聴率対決するけど、問題は『そのアニメの出来はどうなの?』という疑問が出て来る。劇中で流れる『アニメ作品』が素晴らしい作品だと思えれば、本作にも説得力は生まれると思うけど、素晴らしい作品なのだろうか?

これについては、昔見た映画『ベック』問題を思い出す。誰もがなっとくするような素晴らしい『歌声』を映像と音で演出する問題だ。

漫画では絵は動かないし、音声や音もない。そのため誤魔かしが効くが、実写やアニメにする場合には、誤魔化しが難しくなってしまう。それと同じことを本作に感じてしまった。

しかし、普段からアニメを相当数観ているファン・オタクが素晴らしいと感じたら、それは素晴らしい作品なんだろうと思う。俺は『今・現在の』テレビアニメを観ていなし『状況』も分からんので判断が難しい。

邦画、テレビアニメ、アニメ映画をあまり観ていない俺にはイマイチよく分からない作品だった。

そういや、企業とのタイアップの件は、ジブリの高畑勲と天空の城ラピュタ話。王子監督のやりたいことは皆★しの富野由悠季を思い出した。アニメ会社を喧嘩別れで退社ネタも印象には残ったかな。けどそれは作品の小ネタでしかないし・・・。