ウォーク更家の散歩(東海道・中山道など五街道踏破、首都圏散策)

中山道を歩く(48-1:細久手:旅籠)   岐阜県瑞浪市 - 2015.09.23


(写真は、私が宿泊した本陣「大黒屋」)

広重の浮世絵は、細久手宿の東の高い所から宿場の入口を
望んでいます。

左端の坂を上って来る菅笠の一人旅の男は、荷物を肩の前後に
振り分けています。

その右の笠を被って刀を担いだ侍は、刀に水筒をぶら下げています。

その右の3人の男女は村人で、紙の原料となる楮(こうぞ)
畑の楮を刈り取りに行くところです。

細久手宿に入ると、「高札場跡」の標柱が立っています。


高札場跡の近くの街道より一段と高い場所に写真の「庚申堂」
があり、境内には石仏が散在しています。






庚申堂から先は、街道沿いに民家が点在し、左手は公民館です。





この公民館の向かい側が、今夜の宿で、”尾州家定本陣”
だったという「大黒屋」です。
(2食付:9,720円)

限界集落の感じすらするこの細久手宿で、ただ一軒だけ、旅館
として、昔の古い建物のまま営業しています。
(細久手宿大火のため1859年に再建)



大黒屋のご主人は、第16代目当主で、ちょい悪オヤジ風の
ダンディな男前のオジサンです。

夕食時には、横浜のYさんと隣の席になり、街道歩きの情報
交換などの話題で、二人で盛り上がりました。
夕食のあとで、カクシャクとした第15代目女将の酒井房子
さん(御年91歳)に、大黒屋の歴史について解説して頂きました。

その話によると、
ここの領主である尾張の殿様の細久手宿への宿泊の際は、本陣
での他の大名との同宿を嫌い、当時問屋だったこの大黒屋を、
尾張藩専用の宿に指定したのだそうです。



大黒屋は、明治になって、いったん旅籠を廃業しましたが、
昭和に入ると、この地で亜炭の採掘が活発になり、多くの人
が集まって来たので、昭和26年に、料理旅館として再開した
そうです。

亜炭ブームが去った現在は、中山道と東海自然歩道の街道歩き
の人が多くなりこちらを相手に旅館業を営んでいるとのこと。

そう言えば、大黒屋に着いたときに、ご主人から、玄関を
入って直ぐの食堂の間に行くときは、段差があるのでつまずか
ない様に、と注意を受けました。

そうか!、あの段差が上段の間との段差だったんだ!

宿の部屋で一段落して、万歩計を見ると、何と!4万歩を超えています!

膝への負担を全く感じないで山道の4万歩を歩けたのは、写真
の「MBTシューズ」のお蔭です!

MBTシューズ メンズ NAFASI Black 並行輸入品 [並行輸入品]
MBT
メーカー情報なし


(新宿高島屋:34,900円)

「MBT」は、「Masai Barefoot Technology」(アフ
リカのマサイ族の素足のテクノロジー)の略です。
スイス人の開発者が、アフリカのマサイ族が美しい姿勢と背中
や関節のトラブルとは無縁なのに着目して、この靴を研究開発
しました。

長い間活動していなかった関節の周辺の小さな筋肉を鍛えて
目覚めさせるのを目的に開発されたそうです。

写真の様に、普通の靴とは逆に靴の真ん中の部分が高くなっています。

もともと人間の筋骨格は、柔らかで不均一な自然の地面を
歩く様に作られていますが、実際には現代人の我々は硬くて
平らな舗装道路を歩いています。

そこでこの靴は、舗装道路の上を自然の不安定さで歩く様に
設計されたそうです。

頭が高い位置に保持され、一定の高さで滑らかに移動する様に
設計されているため、頭の上に本を載せたまま自然に歩行
出来る様になるそうです。

そもそもこの靴は、前傾姿勢では歩けませんので、お陰で私も
歩く姿勢が良くなったと思います。

他にも、通勤用、女性用、サンダル風など、色々なバージョン
が売り出されていますので、興味のある方は、新宿高島屋へどうぞ!


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コメント一覧

更家
大黒屋のイベント見学
http://blog.goo.ne.jp/mrsaraie
そうですか、大黒屋は、イベント見学もやっているんですか。
歴史的な遺構ですから、少しでも、多くの方に見学してもらうことは良いことですよね。

そう、私にしてみれば、大黒屋まで山道のコースを歩くしか選択肢がなかったので、必死で歩いて、気が付いたら4万歩を越えていた、という感じでした。
Komoyo Mikomoti
大黒屋
http://blogs.yahoo.co.jp/ya3249
大黒屋は、イベントで見学だけはしています。
昔の旅籠、いや本陣に今でも泊まることができるというのが、すばらしいですね。

4万歩を越えたことは、自分もありますが、年に数回だけしかないですし、山道のコースは、歩数以上の負担があったと思います。
この区間での4万歩は、すごいと思います。
更家
丹波の國さんへ
http://blog.goo.ne.jp/mrsaraie
ご丁寧な街道歩きの現状説明、ありがとうございます。

私の方は、次回はいよいよ関ヶ原に入るので、古戦場の見学を今から楽しみにしています。

丹波の國さんは、車で、関ヶ原、鵜沼宿、伏見宿、大湫宿、深萱立場、大井宿と、一気に回るとは、ドライブの方も、かなりハードスケジュールですね。

大桑駅からの歩きは、多分、木曽路はベストシーズンなので、心洗われる景色を堪能出来ると思いますよ。
丹波の國から
中津川にいます
大黒屋さんは少し覗いただけでした。昔、妻籠宿の「いこまや」さんに泊まった事があります。(今は廃業されています)
今日は車で、丹波~小浜~琵琶湖~関ヶ原~鵜沼宿(写真届け、更家さんの足跡はありませんでした・・・残念)~伏見宿(休み)~大湫宿(五平餅屋さんへ写真持参するが、休みのため、本陣跡横の方にお願いする)~深萱立場(写真届け)~大井宿(街道沿いの呉服屋さんと、背ミノを販売されている所に写真届け)の道でした。
明日からは、車を置いてJR大桑駅から歩きます。
これからもゆっくりと(楽しみは長く)拝見させていただきます。
更家
iinaさんへ
http://blog.goo.ne.jp/mrsaraie
ええ、私は、MBTの靴を大変気に入っていて、これで2足目です。

そう、本陣の「大黒屋」に泊ったのは、私にとっては非常に貴重な体験でした。

そうですね、熱心な外国人に負けないように、じっくりと江戸城内を周遊してみます。
更家
hide-sanさんへ
http://blog.goo.ne.jp/mrsaraie
MBTの靴を買う場合は、通販ではなくて、直接、新宿高島屋へ行って、よく説明を聞く必要があります。

専任の担当者がいて、性能、注意点の説明の他、10分くらい歩き方の講習をしてくれます。

高価なので、これらの説明を受け、十分に納得してから購入するか否か、判断する事をお薦めします。
もののはじめのiina
本陣
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/5da0bdd07096ee0b005d8c394426b56b
ウォーク更家さんは、街道を歩いてますから、履くシューズに気を使って、高価なものでした。  ^^

本陣の「大黒屋」に泊まると、お金にもご縁ができそうな屋号です。いい宿に泊まりました。
しかし、「庚申堂」も彼方此方に見かけますから、お節介な虫には気をつけて、されど無視して進んでください。

皇居を、今回は江戸城跡を意識して石垣を撮ってきました。昨年は、学生時代の友と事前予約の要るコースを歩き、
ことしは皇居東御苑を2度目でした。更家さんも、異人さんに負けずに、江戸城内を周遊してください。

hide-san

http://blog.goo.ne.jp/hidebach
良さそうですね。
見に行って見たいと思います。

最近歩くのが億劫になってきたので。
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