(「船堀駅」の「金魚のふるさと」の巨大モザイクアート)
先ずは「クイズ」です。
「東京三大タワー」と言えば、「スカイツリー」、
「東京タワー」と、もう一つは何でしょう?
そう、正解は「船堀タワー」ですよね。
えっ!、知らない?
江戸川区民の誇りである「船堀タワー」を知らないなんて、
江戸川区民に対して失礼だと思いますよ。
というのは冗談ですが、今回のタワー展望室シリーズは、
「東京三大タワー」の一つの「船堀タワー」です。
「船堀タワー」(正式名称は「タワーホール船堀」)は、
都営新宿線の「船堀駅」を降りると目の前です。
船堀駅の駅舎の壁には、上の写真の様に、「金魚のふるさと」
の巨大モザイクアートがあります。
船堀駅の周辺は、かっては、奈良県大和郡山市、愛知県弥富市
と並ぶ「金魚の三大産地」の一つでした。
船堀タワーは、大型区民ホール、医療検査センター、映画館
などが入る複合施設で、江戸川区が運営しています。
船堀タワーの展望台は、ロケットの発射台の様に、左右を
鉄骨トラスで支えられています。
(入口)
1Fには前頁の写真のアンテナショップ「エドマチ」
があり、江戸切子、ガラス風鈴、型染めした浴衣の手拭
などを展示販売しています。
タワーホールの中は、緩やかなカーブを描く、非常に天井の
高い「吹き抜け」になっていて、お洒落な雰囲気です。
この緩やかなカーブは、水運で栄えた船堀の歴史にちなんで、
船の形の丸みを表現しているのだそうです。
地下1Fには、スクリーンが小さいですが映画館もあります。
「ゴジラー1.0」を見ようと思ったのですが、平日は18:00
からの1回上映だけだったので諦めました。
一旦、7階へエレベータで上がり、展望台行きに
乗り換えます。
7階のエレベーター乗り換え用の通路の途中にはレストランが
あります。
「ビーフステーキ」(1,980円)を注文して、先ず腹ごしらえ
します。
エレベーターの前には、上の写真の「船堀タワー」の模型が
ありました。
タワー展望室の入場は「無料」で、エレベーターの内外に、
2人もエレベーターガールのお姉さんがいて、丁寧に
案内してくれます。
東京タワーの3,000円、渋谷スクランブルスクエアの
2,500円等のタワー展望室の高い入場料に比べると、
「無料」なのに至れり尽くせりです!
各方角の窓の上部には、上の写真の様に、名所案内図が
描かれていて分かり易く親切です。
展望室は、東西南北をぐるりと、一周することが出来ます。
周辺には高層建築物が無いので、あらゆる建物を眼下に
見下ろせます。
平日だったせいか、他の見物客は2~3組しかいなかった
ので、ゆっくりと見物出来ました。
上の写真の様に、荒川の橋を渡った都営新宿線は、
下の写真の様に、足元から地下に入ります。
荒川の橋の上は、全国でも数少ない橋の上の駅の「東大島駅」
です。
(東大島駅周辺の桜の名所については
「小松千本桜」を見てね。)
(葛西臨海公園の観覧車と風の塔)
(スカイツリー)
以下の写真は「ディズニーランド」と「ディズニーシー」です。
上の写真の様に、足元から伸びているのは「船堀街道」で、
その先には、次頁の写真の様に、「東京ゲートブリッジ」
が見えます。
「荒川」と「中川」が上下に並行して流れていて、
その境目の上を「首都高速中央環状線」が走っています。
遠くの東京湾の奥には「幕張新都心」が見えます。
上の写真中央の荒川沿いの茶色の門は「荒川ロックゲート」
です。
これは、「荒川」と「旧中川」との水路をつなぐ閘門
(こうもん:ロックゲート)で、小名木川を経て
「隅田川」へと続きます。
大きくカーブする荒川の赤白鉄塔の上は「江戸川
ボートレース場」です。
ボートレース場の場所が分からなかったので、エレベーターの
案内のお姉さんに聞いたら、タワーの反対側へ連れて行って
くれて、赤白鉄塔の上ですよ、と教えてくれました。
無料のエレベーターに親切な案内、感動です!
(ボートレースの様子は、このブログの末尾の動画の最後の
部分をご覧ください。)
(ボートレースのルール等の詳細については、
「多摩川ボートレース」を見てね。)
以下、全体的な感想です。
1位のスカイツリー634m、2位の東京タワー333mに比べる
と、3位の船堀タワーは115mと、確かに見劣りがします。
しかし、実際に展望室から眺めてみて、この展望室の丁度良い
高さが気に入りました。
高すぎず低すぎず、街を完全に一望出来て、かつ、下界が
霞んでよく見えないということもありません。
私は、昔から、高すぎない位置からの江戸川区の風景が好き
で、マンションの非常階段から江戸川区の下町の風景を撮影
した「非常階段東京」という写真集を愛読していました。
そもそも、この船堀タワーは、防災の目的で建てられた
そうです。
江戸川区は、ほとんどが海抜ゼロメーター地帯で、区の
ハザードマップには、大規模水害の際は「江戸川区にいては
ダメ、区から脱出しなさい」という凄い内容が記載されて
います。
その様な災害時に、江戸川区全体の被害状況を把握する
ために、この「船堀タワー」は建てられたそうです。
う~ん、なるほどね、納得。
船堀タワー(江戸川区)