(写真は田楽茶屋)
朝から、草津のビジネスホテルのバスタブに、ゆっくりと
浸かって、膝を屈伸してから、膝痛対策のフェイタスZを
貼ります。
リュックの中身も最小限に減らして、少しでも、身体を
軽くして、膝への負担を軽減します。
草津のビジネスホテルを出て、JR草津駅からJR草津線
に乗り、石部駅で降りて、いったん石部宿の入口まで
戻ります。
江戸時代には、”京立ち 石部宿泊まり”と言われ、
石部宿は、京から江戸に向かう旅人が最初に宿泊する
宿だったそうです。
江戸時代には、旅費削減が目的で、普通の旅人は、毎日
10里(約40キロ)を歩いていたそうです。
凄い!
毎日40キロ、続けて13日間も絶対に歩けません!!
石部宿は、写真の様に落ち着いた町並みで、連子格子の
古い家が点在し、往時の雰囲気を残す町ではありますが、
本陣などの遺構は何も残っていません。
石部宿には、東海道歴史民俗資料館がありますが、旧街道
から約2キロ外れて歩かないといけないので、膝痛のため
パスします。
冒頭の写真は、広重の「石部宿・田楽茶屋」をもとに
再現された休息所です。
中に入って、写真の石部宿名物の「いもつぶし」と、
ぜんざいを注文します。
いもつぶしは、江戸時代からこの地域で親しまれていた
“おやき風”の素朴なおやつです。
もともとは、小作農家が、売り物にならないサトイモ
の親イモと、くず米を炊いて潰し、丸く平らにして
味噌などを付けて焼いたそうです。
外側はパリッと香ばしく、中はもちもちしています。
(150円)
旧街道沿いの田楽茶屋の少し先が、先程降りたJR石部駅です。
駅の隣の観光案内書で、石部宿と草津宿の間の詳細な
ルートマップを貰いました。
ここにしか置いてない感じの詳細な旧街道ウォーキング
地図で、このレベルの分かり易い地図があると、53次
踏破も楽なんですが・・・
各地の観光案内所で、最新で詳細なルートマップを
手に入れて歩くのが、最良の53次踏破の方法かも
しれません。
JR石部駅を過ぎると、いきなりピンチです!!
高速道路の工事中で、写真の様に、旧街道の上を
横切る様に、高速道路の高架の橋げたが・・・
迂回路の看板があり、通行止めみたいです・・・
でも、迂回路の行く先の表示がないので、その先
どうしたら良いのか、途方に暮れます・・・
膝痛もあり、迂回路の行く先で道に迷っても困るので、
看板を無視して強行突破を試みます。
旧街道の周辺は、巨大な工事現場と化していました
が、道路工事のおじさんが、歩行者は通してくれました。
やれやれ・・・
やがて、旧街道の右手に、近江富士と呼ばれる写真の
三上山(みかみやま)が見えます。
更に歩くと、江戸時代の豪商の家である、写真の和中散
(わちゅうさん)本舗がありました。
徳川家康が腹痛のとき、これを飲んだら直ちに治った
ので、家康が自ら和中散と名付けたそうです。
旧街道は、暫くの間、JR草津線と並行して進み、やがて
JR手原駅です。
雲一つ無い晴天なのに、少しづつ雪が降り始めました?
間もなく、青空から激しい雪が!?
何故?どこから?
そして、あっという間に、低い雲が空を覆い、10メートル
先は何も見えない位の激しい吹雪に!!
昨晩、ホテルのテレビのローカル番組でやっていた
この地方の”キツネの嫁入り”かな?
慌てて、手原駅に戻り、JR線で草津駅に戻ります。
草津駅に着くと、再び晴天に・・・
再び、JR線で手原駅へ戻り、ウォーキングを再開します。
今日は、これで半日を無駄にしてしまいました。
経験したことのないこの天候は、一体何だったんだろう?
手原駅を過ぎると、旧街道は左へ大きくカーブして、JR草津線
から分かれて進みます。
フェイタスZのお陰で、一時的でしょうが、膝の痛みが
消えています。
やがて、目川(めがわ)一里塚跡がありました。
目川は、東海道名物「目川田楽」の田楽発祥の地です。
旧街道は、水の無い旧草津川の土手沿いに進みます。
(今は水の流れていない川です。)
旧草津川の下を国道1号やJRがトンネルで抜けるという
奇妙な風景です。
(川岸から下を覗くと、JRの線路が見えます。)
旧草津川は、江戸時代は、川底が民家の屋根よりも高い、
代表的な天井川で、度々氾濫を繰り返し、草津宿にも
大きな被害をもたらしていたそうです。
(川岸から下を覗くと、旧街道が見えます。)
(旧街道に降りてみると、川底にトンネルが・・・)
天井川になった原因は、比較的急流で下流部に土砂が
堆積しやすいのと、田畑への引水のため堤防を築き、
流路を固定してしまったからだそうです。
そため、順次、川の流れを、低く切り替えていったので、
現在の旧草津川は水が流れていません。
旧草津川は、江戸時代は、歩いて渡り、増水すると
人足の肩車で渡ったそうです。
草津川を渡ると草津宿に入ります。
石部宿から草津宿まで約12キロです。
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