(写真は、甲州街道の古道への入口の石碑)
ホテルの朝食を済ませると、写真のホテルルートインコート
韮崎をチェックアウトします。
ホテルの前のバス停から路線バスの始発便に乗り、昨日最終便
に乗った牧之原バス停で降りて、本日のスタートです。
「大武川(おおむがわ)」を「大武川橋」で渡ります。
国道20号を進むと「下三吹」バス停があります。
国道20号をひたすら歩いて行きます。
更に国道20号線をひたすら進むと上の写真の上三吹交差点が
あるので、ここを斜め右に入ります。
旧甲州街道が国道20号に突き当たる手前の右手に、写真の
「旧甲州街道一里塚」跡碑があります。
碑には、「甲府ヨリ七里ナノデ 七里塚トモ云ウ」と刻まれて
います。
国道20号に突き当り右折します。
尾白川(おじらがわ)を「尾白橋」で渡ります。
江戸時代には、長さ11メートルの橋が架かっていました。
橋を渡ると、武川町三吹から白州町(はくしゅうちょう)
台ケ原に入ります。
少し歩くと、写真の「甲州街道古道入口」の石碑があります。
草道に入り歩いて行くと、「横町の道標」と呼ばれる
「馬頭観音」が3基が祀られています。
3基のうちの2基は道標を兼ねています。
1776年建立の道標には「右 かうふみち 左 はらぢ通」、
1792年建立の道標には「左 はらみち」と刻まれています。
説明板によると、この道は、「かうふ(甲府)」から
次の宿場町の「台ケ原」へ通じる道で、「はらぢみち」と
呼ばれた幹線道路だったそうです。
この道標の先の右手の小高い丘の頂に「無名の大石塔」が
ありました。
説明文によると、日蓮上人の550年の法要の碑を造るために、
上の写真の巨石を、尾白川を遡った山中で切り出してここまで
運びましたが、釜無川を越えられず、ここに放置されたとの
こと。
従って、無名の大石塔の名の通り、碑には何も書かれて
いません・・・
次頁の写真は、この大石塔を切り出した山中から、ここまでの
約10キロの道程を牽引した縄だそうです。
更に進んで、木立の中を抜けると、やがて「尾白川」沿いの
土手道になります。
尾白川に架かる曲足橋の手前から緩やかな上り坂になります。
上り坂の途中には、次頁の写真の様に「庚申塔(注)」や
馬頭観音が並んでいます。
(注)庚申塔:60日に1回廻ってくる庚申の日に、人々
が眠っている間に、腹の中にいる三尸(さんし)という虫が
天へ昇りその人の悪行を言い寿命を縮める。
これを防ぐために、庚申塚の周りで、眠らないで徹夜で
宴会を行った。
上り坂は直ぐに国道20号に突き当たります。
ここにも「古道入口」の標石があります。
説明文板よると、江戸時代には、この辺りが「台ケ原宿」の
入口で悪霊の侵入を阻止するための道祖神があったそうです。
台ケ原下の交差点で国道20号を横断すると、正面に
写真の「日本の道百選 甲州街道 台ケ原宿」の大きな
看板があります。
「台ケ原宿」に到着です。
韮崎宿から台ケ原宿までは約16キロもあります。