(写真は、池上本門寺の比経難持坂(しきょう
なんじ ざか)の桜)
テレビの開花情報によると、首都圏の桜の見頃は
今3月末までということなので、3/31(木曜)に、
慌てて「池上本門寺」の桜を見に行って
来ました。
東急池上線の池上駅で下車します。
池上本門寺は、日蓮宗の大本山で、ソメイヨシノ
と、関東では珍しい笹部桜の観光スポットです。
東急池上線は、100年前に、池上本門寺への参拝
のために東急が敷設した路線です。
私は、池上駅については、田舎の木造の駅舎の
イメージを持っていました。
しかし、久し振りに池上駅で下車してみて、その
急変貌に驚きました。
池上駅は、上の写真の様に、リニューアルで
お洒落な店舗が入る巨大なビルになって
いました!
駅前の「本門寺通り」を進んで行きます。
池上駅から徒歩10分で、敷地4万坪という広大な
「池上本門寺」の元禄年間建立の「総門」に到着
です。
総門をくぐると、有名な「比経難持坂」
(しきょう なんじ ざか)の石段です。
「日蓮宗」の熱心な信者だった「加藤清正」がこの
石段を寄進しました。
法華経の大切さを説いた1節の文字数が96文字
だったことから、この石段も、法華経の1節の
文字数と同じ96段あります。
この1節の文頭の4文字の「比経難持」
(しきょう なんじ )が石段の坂の名前に
なりました。
急な石段の途中で、上って来た総門の方を
振り返ってみると、満開の桜が手に取る様に
近くにありました。
石段を上り切り、「仁王門」をくぐります。
満開の桜は、息をのむほど綺麗な色だったのです
が、曇天だったため、写真ではその美しい色が
出ていないのが残念です・・・
「仁王門」の右手は「日蓮上人像」です。
仁王門の左手には、「霊宝殿」があります。
拝観料の300円を払って、展示物の次頁の
写真の徳川吉宗の「竹に虎図」などを見物
します。(館内撮影禁止)
(徳川吉宗「竹に虎図」:霊宝殿のパンフレット
から)
仁王門の正面は、鎌倉時代の創建の「大堂」です。
大堂の左手は、関東でも珍しいという笹部桜
(ささべざくら)ですが、未だ咲いていなかった
ので、どの様な桜かは判りませんでした・・・
インターネットによると、淡紅白色で、花弁は
8~20枚、半八重咲で中輪とありますが、
いまいちイメージが湧きません。
境内の1608年建立の「五重塔」は、国の重要
文化財で、2代将軍・秀忠の病気が回復した
お礼に建てられました。
関東大震災や第二次大戦の戦禍を免れた関東で
最も古い五重塔です。
境内の墓地を進むと、写真の「力道山の墓所」も
ありました。
上の写真の「鐘楼堂」は、毎日、朝の5時と
夕方6時に鐘が突かれています。
写真は「本殿」です。
昼食は、大堂の脇の「お休処」に入ります。
本門寺そば(1,300円)と焼酎の蕎麦湯割り
(580円)を注文しました。
満開の桜に満足して池上本門寺を後にします。
駅前の「本門寺通り」の門前町には、江戸時代
から親しまれている「池上名物・くず餅」の
名店が3店もあります。
前頁の写真は、歯ごたえのあるくず餅が評判の
1752年創業の「浅野屋」です。
上の写真は、柔らかなくず餅が評判の元禄年間
創業の「池田屋」です。
私は、江戸時代創業の「藤乃屋」のくず餅
(800円)を買いました。
黒蜜が美味しいのですが、くず餅は、添加物
などを一切使用していないため日持ちが
しません。