(写真は、新宿御苑の桜)
4月初旬になり、首都圏の桜はほとんど散って
しまった感じですが、テレビ番組で、「新宿
御苑」の「桜の見頃は4月下旬まで」とやって
いました。
4月下旬まで見頃なんてホントかな?
と言う訳で、取り敢えず、新宿御苑に行って
みました。
新宿御苑は、18万坪(東京ドーム12個分)も
ある広大な庭園で、新宿区と渋谷区にまたがって
います。
新宿御苑には、何と!、「68種類」もの桜が、
約1,000本も植わっています。
異なる品種の桜が、開花時期をずらして、次々に
咲くので、桜の見頃は、何と!、都心にも
拘わらず、4月下旬まで続くそうです!
何故68種類もの桜が植えられたのかというと、
新宿御苑が、皇室行事である観桜会の会場に
なっているために、全国各地の桜が集められた
のだそうです。
そのため、それぞれの品種の開花時期が異なり、
ソメイヨシノの時期が終わっても、4月下旬まで
見頃が続きます!
(入場料:500円)
(桜の時期は大混雑のため、4/10までは、入場
するためにはインターネットでの事前予約が
必要です。)
新宿一帯は、かって「内藤新宿」と呼ばれて
いました。
甲州街道は、日本橋から次の高井戸宿までが遠い
ため、”新”しい”宿”として「新宿」が設けられ
ました。
この宿場町をつくるために、徳川氏の三河以来の
家臣だった「内藤家」の広大な領地の中のほんの
一部である「下屋敷」(現在の新宿御苑)が幕府
に差し出されました。
内藤家の領地は、西は代々木、南は千駄ヶ谷、
東は四谷、北は大久保にまたがるという、
気が遠くなるくらいに広大なものでした!
「内藤家」は、信州高遠3万3千石の大名として
幕末を迎え、新宿御苑は、明治に入ると農業
試験場になり、その後、皇室庭園を経て、
現在の環境省管理下の公園になりました。
「大木戸門」から入ります。
写真は、内藤家の下屋敷の庭園の面影を残す
「玉藻池」(たまもいけ)です。
玉藻池の前には、水辺の涼を楽しためのむための
中国風建築の上の写真の「旧御涼亭」が建って
います。
昭和天皇のご成婚記念に、台湾在住の日本人が
寄贈したのだそうです。
写真は、中央が花壇で両脇がプラタナス並木の
「整形式庭園」です。
この庭園はベルサイユ宮殿の前庭をイメージした
もので、明治時代、この前庭の奥には、
ベルサイユ宮殿を小型化した様な宮殿を建設する
予定だったそうです。
その後の日露戦争により出費がかさんだため、
この宮殿は幻に終わりました・・・
写真は、水の流れに沿ってデザインされた「日本
庭園」です。
写真は、芝生の原っぱがのびのびと広がる
「風景式庭園」です。
入口周辺は、入場者が密でしたが、この辺りまで
来ると、さすがに人影もまばらです。
お昼になったので、園内の「新宿御苑・つぶら乃」
で、桜を眺めながら、「紅白いなり」を食べます。
(8個入:1,200円)
「紅白いなり」は、次頁の写真の様に、白米と
赤飯の2種類でした。
具には、穴子、シイタケ、ゆず、カツオなどが
使われていました。
都内の農家から仕入れた江戸東京野菜を使用して
いるそうです。
写真の桜の形をした添え物は山芋です。
昼食を終えて、新宿御苑・つぶら乃の脇の
「新宿門」から出ます。