(写真は、「すみだ北斎美術館」)
今週の火曜日(3/6)、都心に出掛けたついでに、
以前から行きたいと思っていた2016年オープンの
「すみだ北斎美術館」に立ち寄ってみました。
地下鉄・大江戸線の両国駅のA3出口から地上に
出ると、目の前に、江戸東京博前の信号があり
ます。
その信号の横断歩道を渡り、「北斎通り」の標識
のある通りを5分ほど歩くと、右手が「すみだ
北斎美術館」です。
「北斎通り」沿いには、北斎ゆかりの遺構か何か
ありそうな気がして期待したのですが、道の両側
には、北斎美術館以外は何もありませんでした・・・
「すみだ北斎美術館」は、写真の様に、かなり
ユニークで印象的な建物です。
北斎はここで生まれてから、90歳で亡くなる
まで、生涯のほとんどを墨田区内で過ごした
ということで、墨田区が、地域復興の一環として、
この「すみだ北斎美術館」を建設したそうです。
(美術館販売のカタログから)
常設展の入場料は400円ですが、 企画展と併せる
と1,000円 です。(月曜休館)
チケットを購入してエレベーターで3階へ上がる
と、右手が企画展の入口、左手が常設展の入口
でした。
企画展は、3階を見終えると更に階段で4階へと
上がります。
外から建物を眺めたときの印象に比べると、中に
入ると、2階が無いし、予想に反して意外と狭い
です・・・
常設展示は、葛飾北斎の作品が展示され、写真
撮影も可能です。
本の挿絵や北斎漫画、富嶽三十六景、諸国滝巡り、
諸国名橋奇覧などが展示されています。
熱心に観て回っている外国人の客も多いです。
コンパスを使って描いている馬のスケッチが
印象的でした。
(美術館販売のカタログから)
作品が時系列に並んでいるので、順に見ていくと、
作風の変化が理解出来て分かり易いです。
・習作の時代 ⇒ 宗理様式の時代(注) ⇒
読本挿絵の時代 ⇒ 絵手本の時代 ⇒ 錦絵の
時代 ⇒ 肉筆画の時代
(注)北斎は、36歳から数年間、宗理を名乗り、
狂歌絵本などで宗理風と称される作品を次々と
発表しました。
最晩の肉筆画になると、凄みが出てきて圧倒
されました。
また、作品には、説明用のタッチパネルが設置
されており、展示に工夫がされています。
常設展には、汚い長屋で、制作に打ち込む84歳の
北斎と娘・阿栄の蝋人形があり、迫力があります。
ただ、常設展の作品数は、展示スペースの制約
なのか、期待したよりも少なく、少しがっかり
しました。
企画展は、「 Hokusai Beauty ~華やぐ江戸の
女たち~ 」が開催中でした。(2/14 ~ 4/8)
江戸の女性風俗を伝えるポーラ文化研究所所蔵の
資料等を合わせて、北斎の美人画の魅力を伝えて
います。
「冨嶽三十六景」などの風景画で知られる北斎
ですが、画風が変遷する中で、特徴的な美人の
スタイルを確立していきました。
初期の頃には、美人画の名手である鳥居清長など
に影響を受け、また宗理様式の時代には、
うりざね顔の楚々とした女性を描いていましたが、
次第にボリュームのある艶やかな女性を描く
ようになっていきました。
また、着物の文様や髪型、装身具などもよく描き
こんでいて、装いなどからも江戸の華やかな
女性美を表現しています。
企画展の方は、借り受けている作品が多いせい
でしょうか、撮影不可です。
北斎美術館を出て、江戸東京博前の信号まで戻り、
江戸東京博物館の脇を抜けて、JR両国駅西口に
向かいます。
2時過ぎなので、お腹が空きました。
久し振りに、JR両国駅の脇の食堂に入ってみる
と、名前が「江戸 NOREN」に変わっていて、
全面的にリニューアルされていたので驚きました。
写真の様に、全体的に江戸の町屋をイメージした
吹抜けの空間が誕生していました。
また、館内に設置された本物の大相撲の土俵も
下の写真の様に真新しくなっていました。
江戸を代表する食ということで、江戸前の鮨、
天ぷら、蕎麦、ちゃんこ鍋、深川めし、もんじゃ
焼き等の店が並んでいます。
この両国周辺の江戸の味と言えば、やはり、
ちゃんこ鍋か深川めしでしょう。
私は、深川めしの「門前茶屋 成る口」に入り、
写真の「深川あさり蒸籠めし」を注文しました。
(1,100円)
出汁が染み込んだご飯の中に、新鮮なあさりが
たっぷりと入っており、食欲をそそる良い香りが
漂います。
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