(五高記念館)
熊本大学は、熊本市の中心の桜町バスターミナルから、路線バスで15分、市街地の北東の端にあります。
上の写真が「熊本の赤門」と呼ばれる「熊本大学の表門」です。
校内はうっそうとした樹々に覆われています。
校内には文科系の学部の校舎が点在しています。
(図書館)
樹々の緑に囲まれた構内を奥に進むと、外壁を煉瓦で包まれた建築物が現れました。
「五校記念館」(国指定重要文化財)です。
五校記念館の建物の周りには、小学生から大人まで、熱心に赤レンガの記念館を写生しています。
正面入口から館内に入ります。
(入場無料、休館日:火曜、休祝日)
「五校記念館」は、かつての「第五高等学校」の歴史、教育、生活、卒業生についての資料を展示する博物館です。
「東京大学の一高」、「京都大学の三高」、「名古屋大学の八高」等の明治時代の「旧ナンバースクール」の中で、現存する校舎はこの「五高記念館」のみです!
廊下には、100年以上前、勉学に燃える志の高い学生達が行き来したであろう雰囲気が残っています。
(1階の窓から)
上の写真は「復原教室」です。
学生の机と椅子は一体化され、机は上に開くタイプです。
写真は、熊本地震の復旧工事の際に、黒板の裏から「昔の黒板」が出てきた教室です。
上の写真の「門扉」は、赤レンガの「熊本の赤門」の門扉として製作されました。
しかし、赤レンガの2本の門柱の間隔が計画よりも広くなったため、実際には設置されなかったそうです。
上の写真のは、旧帝大の野球定期戦用の大きな太鼓です。
上の写真のは、ここの卒業生で総理大臣になつた「池田勇人」の揮毫で必勝と彫られた太鼓です。
上の写真の「棟札」は、高さ2.2メートル、幅30センチの特大サイズで、本館の屋根裏に設置されていたものです。
「棟札」(むなふだ)とは、建物の棟上(むねあげ)のときに、工事の由緒、年月、建築者などを記入して棟木に打ちつける札のことです。
上の写真は、建設に使われていた煉瓦です。
五校の建物の煉瓦は、「熊本監獄の囚人」によって製作され、「熊本監獄製造」の刻印があります。
五校の教師陣は、上の写真の様に、豪華メンバーが並びます!
柔道で世界的に有名な「加納治五郎」が初代校長です。
「耳なし芳一」の怪談などで有名な作家の「ラフカディオ・ハーン」(小泉八雲)も教師陣の一人でした。
(熊本市内の小泉八雲宅については、近々、ご報告予定です。)
教師陣の一人の「夏目漱石」は、1896年から1903年まで英語教師でした。
「草枕」、「二百十日」、「三四郎」、「吾が輩は猫である」等は、熊本在住の経験を元に書かれた作品です。
いや~!、こんなに豪華な教師陣だったら、一度、授業を受けてみたいな~!
また、「五校の卒業生」も下の写真の様に豪華メンバーです!
2人の総理大臣の他にも、「寺田寅彦(科学者)」や、夕鶴などの作品で有名な「木下順二(劇作家)」も卒業生です。
(昔の校舎全景の模型)
構内には記念碑が設けられています。
「第五高等学校」跡の碑
上の写真の「龍南健児の像」は、当時を象徴するマントに下駄姿の五校生です。
五校が龍田山(立田山)の南に位置することから、「五校」のことを「龍南」と呼んでいました。
「化学実験室」(国の重要文化財)
運動場では運動会をやっていました。
五高記念館のある文科系を中心にした「北地区」の道路向かいは、理工系を中心にした以下の写真の「南地区」です。
(工学部本部)
(100周年記念館)
上の写真の「半導体デバイス工学科」は、「台湾TSMC熊本工場」のエンジニアを、地元の熊本で養成するために新設されたみたいです。
(台湾TSMCについては、「台湾TSMC熊本工場」を見てね。)
写真の「工学部研究資料館」は、明治41年に建てられた機械実験工場です。
ps.
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