恐竜学入門(4)、7/26放送分。
学習メモの抜粋です。
間違いあれば、
私の聞き間違いか、理解不足です。
また、" "内は感想だったり私が追記したものです。
あと、結構文章量が多いので、
真面目に読まないほうが良いと思います。
4.日本の恐竜 その3 カムイサウルス
・裏タイトル、なし。
普通に話すと30分では足りない。
"そりゃ、あなたがやった研究ですからねえ。"
・発掘場所は北海道むかわ町、札幌から2-2.5時間くらいのところ。
・恐竜ファンなら知っているだろうけど、
北海道はたくさん恐竜が見つかっている。
"当然、翼竜、首長竜、魚竜を含めてはいけないんだろうな。"
・北海道では5か所で見つかっていて、
中川長、
小平町、
夕張市、
芦別市
むかわ町
である。
・北海道で出ている恐竜の化石は、
全部海の地層である。
・講師がカナダのアルバータ州のロイヤル・ティレル古生物博物館で、
海の地層から発掘された、
プロサウロスクス(?)の凄いきれいな全身骨格を見たから、
北海道は有力だと思った。
・むかわ町の帆別博物館のサクライ館長(当時学芸員)が、
とにかく、むかわ町から恐竜を見つけたいと頑張っていた。
なぜならば、アルバータ州と姉妹提携していたから。
・カムイサウルスのしっぽの骨は、
実は2003年に発見されていたのだが、
しばらくは分からなかった。
海底の地層のノジュールからの発掘だったので、
首長竜と思われて収蔵されていたため。
発掘されたノジュールが、
とにかく硬くて、
クリーニングが後回しになっていた。
・ところが、
首長竜の研究者の
佐藤たまき氏が首長竜だったら、
クリーニングしてくださいと依頼したら、
恐竜のしっぽの化石だったと判明した。
・しっぽの骨が繋がっていて、
しっぽの骨の下側の血道弓までもが残っていて、
凄いと思った。
・現場に行こうとしたら、
発見者は、もうノジュールがないから、
化石は見つからないよと言った。
・がしかし、
現場に連れて行ったもらった。
そしてNHKのTVにも来てもらった。
2時間くらい掘ったらようやく化石が見つかった。
先に発掘された、
しっぽの根元の化石が崖に向かっていた。
つまり、崖の下に胴体化石があるのではないのか、
ということ。
ヤラセではないかと、
良く言われるが違う。
・日本の恐竜の発掘には大変お金がかかり、
億に近い金額になってしまう。
"モンゴルとかだと、
旅行費程度で済むらしい。"
・日本の場合、
山を削る必要があるし、
重機が入る道を作らなければならない。
・2013-14年に大規模な発掘をする。
どんどん骨が見つかるが、
以外に、
頭が見つからない。
大腿骨やすねの骨が見つからない。
そこで、見つからないなあと思って座っていた石が、
学生から
座っているそれ、大腿骨じゃないですか?。
と言われて、
発見された。
ノジュール化されていて、
めちゃくちゃデカかったから、
大腿骨だとは思わなかった。
・カメラ回りっぱなしで、
断面から完全に恐竜の頭の一部だと分かる、
化石が見つかった。
・2013-14に発掘し、
名前が付くのは2019年だった。
クリーニング作業は結構大変。
十年単位で研究している。
・発掘されてから数年たったので、
町の人たちも忘れかけている。
そこで、
発掘された化石を並べてきたら、
とんでもない恐竜の姿であった。
全長7-8m。
頭から、首、背骨、しっぽ。
前脚、後ろ脚すべてがそろっていた。
ほぼ全身の化石が残っていた。
しっぽの先は発見できなかった。
あと、
鼻先とトサカの部分がなかった。
・普通は、化石の発掘できる割合は、
数でいうと6-7割、
体積でいうと8割くらい。
・トサカが重要であったので、
残念だった。
でも、トサカの取り付く土台が残っていた。
ブラキロフォサウルスを参考に復元した。
・カムイサウルスは、
すねの骨の断面の成長停止線の数から、
12-13才くらいと推測された。
ニッポノサウルスは
2-3才で3-4m。
・成長停止線の間隔を見ると、
成長のスピードが分かる。
若い時の方が成長が早いことが分かる。
また、成長の終わりも分かる。
・全部の骨を、
世界の恐竜と比較。
その結果、新種であると分かった。
歯の構造、
頭の後ろの構造、
下あごの一部などから。
さらに、背骨の上に伸びる突起は、
前に傾いていた。
普通とは逆。
・福井で発見された恐竜と、
とカムイサウルスとの違い。
福井では全身骨格ではない。
福井は白亜紀前期である。
カムイサウルスやヤマトサウルスは、
恐竜が絶滅するちょっと前に生きていたもの。
・カムイサウルス・ジャポニクス、
カムイ:アイヌ語で神様
ジャポニクス:日本
サウルス:とかげ
・カムイサウルスは、いつ何処から来たのか?。
北米とアジアに広く住んでいた恐竜から進化した。
中国のライアンゴサウルス(?)、
ロシアのケルベロサウルス(?)、
と非常に近いものであると分かった。
おそらく8200-8300万年前に、
アメリカからアジアにやってきて、
それぞれ進化したと分かった。
・カムイサウルスははハドロサウルスの仲間。
ランベオサウルスの仲間はニッポノサウルス、
そしてその先祖のヤマトサウルス。
これら、すべてが海の地層から発見されている。
・東アジアの海岸には恐竜が一杯住んでいた。
・カムイサウルスは、
スズカケノキ族、
ニレ族、
ソテツの仲間、
の歯を食べていたと思われる。
地層から花粉が見つかっているから。
・世界中の恐竜の9割以上が、
陸の地層から発見されている。
海の地層は5-6%。
恐竜の時代の海岸線の世界は謎が多い。
・カムイサウルスがなぜ、
海底地層で化石になったのか?。
講師たちは、
もしかしたら、
津波や洪水で海に投げ出されて化石になったと考えている。
・北海道の(海底地層)の良いところ。
海の生物と、
陸の生物の、
両方が出てくるところ。
例えば、福井の手取層群は陸の化石しか出てこない。
・海の地層はなかなか恐竜の化石は出てこないが、
見つかったとなれば、
全身骨格の可能性も高い。
・まだまだ、海の地層から恐竜は見つかる。
だから、若者にも研究素材は北海道にあるし、
日本全国にもあるので、
ぜひ研究してほしいと思う。