一昨日、大腸検査を受けた。昨年秋の検便で陽性となり再検査が必要という通知を受け、今回初めて大腸検査をしてもらった。これまで検便ではずっと異常なしだったから、昨年の通知にはいささかショックを受けた。というのも私の母方の親族の何人かはガンで死去しており、ガン体質の傾向があるのだ。
加えて若い頃の私は完全な肉食系女子、30代前半まではあまり魚や野菜を摂らなかった。さすがに40代に入ると食べ物の嗜好も変化し、和食中心になって現代に至る。若い頃の偏った食生活の結果、大腸にポリープが出たのか、下手すると大腸がんの可能性もある?と思った。
4月になって大腸検査を受けたのは、数年前に母が同じくそれを体験していたから。腸を空にするため当日は下剤を飲むが、当然トイレを行ったり戻ったりする。寒い時期にトイレを何度も往復することは避けたかったので、暖かくなるのを待っていた。
検査前日は専門医から渡された専用の食事セットを摂ったが、その2~3日前にも食事には様々注意するように言われる。消化の良い食事をとり、揚げ物やアルコールを控えるのは想像がつく。しかし乳製品や豆類、ナッツ、海藻やキノコもダメというのだ!繊維質があるから野菜もダメ、細かい種があるためイチゴやキウイ、オクラ、トマトも食べられない。豆腐はOKでも納豆は×だから、私の好物は口にできない有様。
専用の食事セットはドレッシングやマヨネーズ製造で知られる某大手食品メーカー製品で、この会社が検査食も作っていたことを初めて知った。朝食と昼食はおかゆにインスタント味噌汁やお吸い物、夕食はポタージュスープのみ。間食として粉末紅茶やジュース、クッキーがついていた。
全般的にボリュームが少なく、さぞ腹が減ると思いきや、そうではなかった。意外だったのは食事が思った以上に美味しかったこと。味噌汁やお吸い物など、大相撲のスポンサーとなっている食品メーカーよりも味が良かったし、ポタージュも有名カップスープに引けを取らない。
いよいよ検査日の朝、医療機関から指示された通り下剤2ℓを飲むが、平均6~10回ほどのお通じがあるという看護師の説明どおりになった。何度もトイレに行くのはやはりしんどい。
内視鏡を肛門から挿入して大腸検査を行うのだから、想像しただけで気が重かった。十年以上前に母の友人が検査を受けた時、あまりの痛さに二度と受けたくないと話していたそうだ。そのため痛みを覚悟していた。
しかし内視鏡挿入前に麻酔注射をされたせいか、私の場合は痛みは全くなかった。いつの間にか内視鏡が腸に入っていて、出されたのも気付かなかった。昔は麻酔なしに行っていたため、母の友人のように激しい痛みが伴ったのだろうか?写真で見た腸内はピンクを帯びて赤かったが、他の人の腸内も同じ色をしているのか?
結果は幸い「異常なし」で一安心。検査前に医師から貴女の年代の女性ほど受けてほしいと言われたが、50代になると大腸ガンになる人が急増するそうだ。ガンといえば胃ガンというのは一昔前、今やガンによる死因のトップが大腸ガンという。運動不足と肥満が大敵らしい。
便秘気味の女性は中年以降は大腸ガンになりやすいとも言われるが、私は今のところ便秘になったことはない。また医師の話では年を取ると腸がペラペラと薄くなり、内視鏡検査さえ難しくなるとか。
今回は「異常なし」だったが、コロナ爆発感染の時期に異常アリだったら大変だった。医療崩壊も懸念される中、下手すると手術さえ後回しになるかもしれない。
その翌年も上記と同様の名古屋の病院で検査したが、そのときは異常なし。このときも前回も名古屋の病院では日帰りで帰された。
ところが次に診たのは仙台で、職場と仮住まい往復のバス車内で、診療所で内視鏡検査できるところが通勤バスの経路にあるとのアナウンス。で有給1日半とってでかけ、このときはポリープ2か所ほど発見されたが、次のことばでズッコケ「当院では検査はできますが手術はできません。手術は紹介状書きますから大病院でお願いします」
というわけで、仙台厚生病院の予約をとって、診療所の検査から1か月半ほど後に、大腸内視鏡二次検査と手術が行われることとなった。
当日、病院を訪れたら、最初に入院の手続きとして、左手首に患者番号を入れた「安っぽいプラスチックブレスレット」を、自分には取り外し不可能なものを付けられた。
あとはブログ主のカキコと同じだが、夕方一通りのことがすんでも帰してもらえず、当日の夕食と翌日の朝食は病院食となって、朝食後退院手続き、同病院から仮住まいには直通バスがあったので、片道300円、往復600円弱で仮住まいに帰ることができた。
当時、1泊2日以上は生命保険で賄われることが分かっていたので、これを申請したら、その時の入院・手術費用を補って余りあるほどの保険金が下りたのを記憶している。
その後名古屋に戻って1回検査してから今年で4年、そろそろ次の回の検査をしなければ、と思っている。
記事にも書いたとおり私はこれまで便秘とは無縁だったし、ましてトイレで出てきたものが梅干し色になっていたことはなかった。そのため再検査が必要という通知には驚きました。大腸ガンで死去した役人の本を読んだことがありますが、血便がきっかけで異常が分かったそうです。
仙台では名古屋と違い、「当院では検査はできますが手術はできません。手術は紹介状書きますから大病院でお願いします」という診療所が多いですよ。それだけ田舎なのです。
十年以上前ですが胃にできたポリープを手術するため、私の母が入院したのも仙台厚生病院でした。この時も左手首に患者番号を入れた「安っぽいプラスチックブレスレット」をつけられています。
仙台厚生病院での入院・手術費用は余りあるほどの保険金が下りたのは良かったですね。私の場合、今回の専用の食事セットは保険対象外で、千円丸ごと取られました。なぜ保険対象外になるのか分かりませんし、これなら自分で作った方が安く済むのに。
再検査で本当に異常なしで安心しました。私は特に持病はありませんが、急に悪くなることもあるのが病の怖さですよね。