今年もあと2日で大晦日を迎えます。皆様にとって今年はどのような年だったでしょうか?私には昨年と同じく、可もなく不可もない一年でしたが、何とか平穏な暮らしを送れるだけで有難いと言えるのかもしれません。日本も今のところ、大きな混乱は起きていません。
しかし世界情勢は、今年も波乱続きの年でした。6月23日に英国で実施された国民投票でEU離脱派が勝利したことは、今年前半最大級の出来事でした。そして11月の米国大統領選を制したトランプ。共に英米の政治問題ですが、欧州きっての大国と超大国では、国際社会への影響力ははかり知れません。メディアはこのふたつの現象を「番狂わせ」と表現していましたが、メディアの予測が挙って外れたのもまた、一般大衆には「番狂わせ」だったのではないでしょうか?
ネットの台頭で、メディアはそれまでの影響力と信頼を低下させてきました。しかし、今回の番狂わせは相当なダメージとなったと思います。メディアの事前予測と結果は正反対となったし、少差でもEU残留派やクリントンが勝つと思っていた日本人は、私も含め多かったはず。
一般大衆と違い夥しい情報に接しているはずの記者、プロを自負する専門家たちの予測は見事に外れました。例えば東大法学部の政治学教授・藤原帰一氏。氏が米大統領選投票日直前の11月7日付のツィッターで、クリントン優位は変わらないというだけのことです、と書いていたのを紹介したブログ記事があります。天下の東大政治学教授が赤っ恥を晒しているのは笑えました。
これでは解析能力なし、とネットで嘲笑されて当然でしょう。メディアを牛耳るエリート層の威信や面子が潰れたのも、ネットの普及のせいではなく、彼ら自身の驕りの結果です。先のブログ主は他の記事でも、「飯が食えるかどうかで報道内容に手を加えるダマスゴミ」という、痛烈な一文を書いていました。
他国のメディア事情は不明ですが、未だにネットは信憑性がないと糾弾し続けているのが日本のメディア。日本で最もガラパゴス化が甚だしいのは、メディア自身ではないでしょうか?
他にガラパゴス化していると感じるのは、日本の有識者たちです。特にメディアに登場する連中は酷すぎる。デモ参加時に顔を引きつらせ、中指を突き立てて「死ね!豚野郎!」と叫ぶ有名私大教授を兼ねる精神科医の女、実績さえ疑わく、少し前に4億円もの所得の申告漏れが発覚した脳科学者など。
前者は河北新報でも“識者”として度々意見が載るし、宮城県北部の加美町にある中新田バッハホールに来てまで、音楽についての無料講演会をする後者。この脳科学者殿による先月の講演は河北新報に何度か広告掲載され、加美町HPによれば来年の2月12日、再び入場無料の講演会が行なわれるとのこと。
私自身が東北の田舎者だし、とかく東北人はTVに盛んに登場する著名人を崇める傾向が強いのは熟知しています。それにしても、東京のセンセイを招いてまで無料講演会を行う処に、この地方会場の寂れようが伺えます。仙台では集客力が期待できないため、加美町に行くほかなかった?と仙台っ子の私は見ています。
メディアへの露出度の高い識者たちは、それ自体が仕事であり医師や科学者の肩書を持つタレントに過ぎません。では、メディアに登場しない研究者たちは真摯な学究の徒なのかといえば、疑問な者もいるようです。2008年4月、瀬尾佳美なる青山学院大准教授が、ブログで実に不謹慎な発言をしたため、バッシングを受けたことがありました。
この女准教授は他にも盛んにネットに書込み、知性や品性の欠片もない発言を繰り返していたのです。実名ブロガーだったため発覚、ネットで叩かれる羽目に。しかも専門はリスク・マネジメントだったというから呆れます。
忙しい、時間がないが口癖の有名私大の女性嘱託講師のブロガーもいました。そのくせ記事内容は専門分野とは無関係の方々の匿名ブログからのコピーが大半、他は親族や同僚女性への陰口ばかり。大学関係者は暇という俗説を自ら証明していた。
中央公論元編集長でもあった粕谷一希氏が作家・塩野七生氏と対談した時、「学者ほど怠け者で、仕事をしない種族もいないのではないか」と語っていたことを思い出します。
今年1年、拙ブログを読まれて頂いた方、そしてマイナーなテーマが中心の記事にコメントを下された皆様、ブログランキングにクリックされた方々、本当に有難うございました!厚く御礼申し上げます。 今後ともよろしくお願い致します。今年はこの記事で終了、年明け3日にブログを再開する予定です。
来年も震災・天災被災者の方々はもちろん、全国の皆々様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。それでは、よいお年を!
良いお年を。
明けましておめでとうございます。
昨年はとても勉強になる記事を有難うございました。今年も宜しくお願い致します。