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8月11日(土)、ラジオをかけて台所で朝食の後片付けをしていた時、「♪レ~~ロ!」とフレディ・マーキュリーの声が聞こえてきた。こうなるとクイーンファンの私は堪らず、茶の間に駆けつけてТVを見た。やはり会場の大画面には彼が映されており、黄色のジャケット姿で熱唱していた。かつてウェンブリー・スタジアムでライブをした時、フレディが着ていた衣装であり、ロンドン五輪閉会式も同じくウェンブリー。これを見ただけで、クイーンファンなら感涙モノだろう。
続いてブライアン・メイの登場。当然ギターは彼のハンドメイド、レッド・スペシャル。ファンならギターソロを聞いて「Brighton Rock」と分かったはず。日本で彼の奏法を“津軽じょんがらギター”と呼ぶ人もいたし、まさかこのメロディが聞けるとは思わなかった。やはりお次は「We Will Rock You」、クイーンの代表作で作曲はメイ。歌詞を紹介したサイトもある。
そしてフレディに倣ってか、黄色のガウンをまとって登場したのがジェシー・J。私は初めて彼女の名を知ったが、会場に現れた時はストリップのねーちゃん?と思った。どうせならレディー・ガガにでも歌ってほしかったが、ジェシーは思った以上に歌が上手かった。有難いことに動画もUPされている。
当然ロジャー・テイラーもドラムを演奏しており、今回もジョン・ディーコンは出ていないのは残念。それでも閉会式にクイーンの演奏が見れたのはとても嬉しかった。ロンドン五輪でクイーンの曲が使われたり、試合会場がアールズ・コートやウェンブリー・スタジアムと聞くと、やはり感動してしまう。中年世代といえ私もロックゼネレーションだし、君が代よりもクイーンの曲に興奮する“非国民”だった。
ニコニコ動画のコメントにもあったが、改めて英国ロックの底力を見せつけられた想いだった。英国嫌いの私でもブリティッシュ・ロックはスゴいと思うし、オリンピック閉会式のようなビックイベントに合う。クイーンには“懐メロロック”と思った若い人もいただろうが、ジェシー・Jのような若いミュージシャンも同時に出ており、オリンピック閉会式よりもロックコンサートといった印象。
開会式では日本選手団は途中で退場させられていたという、不可解な出来事があったのを私もネットで知ったし、それを書いたブログ記事もある。インド選手団にも無関係な女性が参加していたのは河北新報でも報じていたが、例の如く国内のメディアでは日本選手団への意図的としか思えない不手際は一切報道しなかった。開会式は実に不愉快だったが、開会式はよかった。
今でこそスポーツイベントでの定番ソングになっている We Will Rock You だが、この曲をリリースした1977年当時、英国のメディアからこぞって酷評された。その一例を挙げると…
「マーキュリー軍団の不気味で偏執狂的な曲」(サウンズ)
「全国のサッカーファンに歌ってもらうために作られたような曲。あっという間にスタンド席で大ヒットするだろう。バカな奴らにはピッタリの作戦だ」(ニュー・ミュージカル・エクスプレス)
この曲に限らずクイーンの作品は、フレディの生前は音楽誌から叩かれることが多かったが、やはり世の中にはバカが多いためか、評論家センセイ方の予想を裏切り21世紀でも歌い継がれている。
これまたフレディの死後知られることになったが、フレディはパールシー、インドのゾロアスター教徒の出自である。彼の死亡時は何の反応を示さなかったインド政府も、最近は盛んにフレディはインド人というようになってきたそうな。領有権で争うのは島や土地だけではないらしい。
政治的発言を滅多にしなかったフレディだが、珍しくフォークランド紛争(1982年)では正論を述べていた。これまたタブロイド紙でバッシングされる羽目になる。
「こちらの若者があちらの若者を殺している。粉と散ることに、これっぼっちの誉れもない」
その二に続く
◆関連記事:「フレディ・マーキュリー ロックスターになったパールシー」
「合法移民と不法移民」
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突然ですが、”フレ様”ことフレディー・マーキュリーのとんでもない動画を見つけました。ご覧ください!ヒゲ、胸毛、マッチョ、ウィンク、女装と余りにもインパクトがあり、一生忘れられない思い出になってしました(爆笑)。一体、どの層に受けるのか不明です。もっともイギリスは同性愛に寛容な国ですが・・・。
しかし、この動画ではフレ様も女装を楽しんでますね。一人のクィーン・ファンとして、やや意外な感じがしました。コレがイスラム圏では絶対に不可能だったと思われます。それこそ宗教裁判になるでしょうね。聖書にも女装を非難する文章が・・・
「女は男の着物を身に着けてはならない。男は女の着物を着てはならない。このようなことをする者をすべて、あなたの神、主はいとわれる。」 (申命記22・5)
古代ギリシア好きが言うのも変ですが、民主主義に”人民が女装する権利”も含まれるようです(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=bRdo7WXTVoM
貴方もクイーンファンだったのですか!実は紹介された動画のPV、リリース時に『ベストヒットUSA』で見ています(笑)。当時の日本の洋楽誌でも話題になりました。英国や日本では受けたのに米国では嫌われ、ブラジルでのコンサートでフレ様がPVどおりの姿で登場したら、ブーイングが起きたとか。フレ様とロジャーは" THE GREAT PRETENDER"でも思い切り女装を楽しんでしました。
http://www.youtube.com/watch?v=1LyoQS0EvcE
2006-09-05付ですが、フレ様の生まれたザンジバル島で「イスラム教徒、マーキュリーの誕生パーティに反対」というニュースがありました。
http://www.barks.jp/news/?id=1000026605
「イスラム教団体は、ゲイであることを公言し派手な生活を送っていたマーキュリーはイスラムを冒涜するもの」と言っていましたが、彼は生前、ゲイを公言していませんでした。もっともバレバレだったし、ゾロアスター教を冒涜し続けていたのこそイスラムですよ。
日本神話では女神アマテラスが男装し、ヤマトタケルが女装しますから、神代の頃から一神教の倫理とは決定的に違っていた。もっとも中東世界でも、あのベールは男も被ることがあり、偵察したり脱出する時に使うこともあったそうです。