数年前、東京目黒の寄生虫博物館に見学に行った。気味の悪いモノ見たさの好奇心が動機だが、思ったより小さな博物館に展示されていた寄生虫の標本は様々だった。日本に限らず世界には実に多くの寄生虫がいるのを改めて知らされる。博物館を見て半年ほど後、亀谷了 館長の本『寄生虫館物語』も読んだ。自分が寄生虫に無縁ならば、その生態の話も面白い。
目黒の寄生虫館の展示で目を引くのは、8.8メートルのサナダムシの ホルマリン漬け標本だろう。こんなデカい寄生虫が腹にいたなら、さぞかし腹痛に悩まされたと思いきや、患者に自覚症状はなかったそうだ。虫の一部が排便の 時ちぎれ出て、初めて気付くのが現状らしい。この虫はマス、サケ、ヤマメ類などを生に近い形で食べることにより、それらの魚にいる寄生虫の幼虫が人体に入 り成長する。亀谷館長はこの虫は恐ろしくないというが、体長が2~12メートルにもなる生き物だ。
サナダムシの標本の次に強い印象が あったのは、象皮病患者の巨大化した陰囊(いんのう)写真だ。これもまた寄生虫による病気で、これ程の大きさになれば生殖機能も失っている。亀谷館長も学 生の頃、股間に大きな火鉢をぶら下げたような患者を見たそうだ。また館長は満州にいた時も中国人の象皮病患者を手術したこともあった。身軽になった中国人 患者は手術代など払わないで早々消えたが。
寄生虫は魚介類だけでなく多くの家畜にも巣食っている。さらに亀谷館長は寄生虫を持ってないペットはいないという。犬回虫がいるが、犬に寄生するのは問題がなくても、人間の体内に侵入するとやっかいなことになる。目玉に入ると最悪の場合、失明することもあるらしい。猫回虫もまた同じような症状を引き起こすというから、空前のペットブームで感染する飼い主もいるだろう。
鮎や白魚を生食することでも寄生虫に感染するらしい。またモクズガニやサワガニの生食も寄生虫が体内に入る恐れがあり、咳や血痰といった結核に似た症状が 出る。てんぷらでも寄生虫は死なないこともあるので安心できない。中心は火が通りにくいからだ。食通は危険と隣り合わせのようだ。
イタリア料理に“海のマカロニ” というものがある。これはサナダムシの幼虫の珍味で、寄生虫を食べるとはさすがイタリア料理は奥が深い。日本でもこのサナダムシの幼虫を食べる習慣が東 北・北海道に残っている、と館長は記していたが、東北在住の私には初耳だった。寄生虫料理などあまり食欲が湧かないが、それを思いついた人はすごい。
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目黒の寄生虫館の展示で目を引くのは、8.8メートルのサナダムシの ホルマリン漬け標本だろう。こんなデカい寄生虫が腹にいたなら、さぞかし腹痛に悩まされたと思いきや、患者に自覚症状はなかったそうだ。虫の一部が排便の 時ちぎれ出て、初めて気付くのが現状らしい。この虫はマス、サケ、ヤマメ類などを生に近い形で食べることにより、それらの魚にいる寄生虫の幼虫が人体に入 り成長する。亀谷館長はこの虫は恐ろしくないというが、体長が2~12メートルにもなる生き物だ。
サナダムシの標本の次に強い印象が あったのは、象皮病患者の巨大化した陰囊(いんのう)写真だ。これもまた寄生虫による病気で、これ程の大きさになれば生殖機能も失っている。亀谷館長も学 生の頃、股間に大きな火鉢をぶら下げたような患者を見たそうだ。また館長は満州にいた時も中国人の象皮病患者を手術したこともあった。身軽になった中国人 患者は手術代など払わないで早々消えたが。
寄生虫は魚介類だけでなく多くの家畜にも巣食っている。さらに亀谷館長は寄生虫を持ってないペットはいないという。犬回虫がいるが、犬に寄生するのは問題がなくても、人間の体内に侵入するとやっかいなことになる。目玉に入ると最悪の場合、失明することもあるらしい。猫回虫もまた同じような症状を引き起こすというから、空前のペットブームで感染する飼い主もいるだろう。
鮎や白魚を生食することでも寄生虫に感染するらしい。またモクズガニやサワガニの生食も寄生虫が体内に入る恐れがあり、咳や血痰といった結核に似た症状が 出る。てんぷらでも寄生虫は死なないこともあるので安心できない。中心は火が通りにくいからだ。食通は危険と隣り合わせのようだ。
イタリア料理に“海のマカロニ” というものがある。これはサナダムシの幼虫の珍味で、寄生虫を食べるとはさすがイタリア料理は奥が深い。日本でもこのサナダムシの幼虫を食べる習慣が東 北・北海道に残っている、と館長は記していたが、東北在住の私には初耳だった。寄生虫料理などあまり食欲が湧かないが、それを思いついた人はすごい。
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淡水系の甲殻類の寄生虫はタニシを筆頭に極悪ですが身近にいる生物ね中で寄生虫が極悪なのはナメクジやカタツムリですね(^_^;)。
あと本で読んだ話なんですがアフリカの方では川に『立ち小便』を人物に川から小便を遡上して尿道に入り込むというとんでもない寄生虫がいるそうです(>_<)。
あの博物館のサナダムシの標本は、煮しめる前のかんぴょうに似ている、が第一印象でした^^;
カタツムリにも寄生虫がいたとはつゆ知らず、子供の頃よくいじってました ガーン
アフリカの話は初耳です。さすが寄生虫恐るべし!
食いしん坊の私でも、さすがに、寄生虫も、カタツムリも食した事がないです。しかし、先日、上司に連れられていったダイニング・バーで、エスカルゴというものを人生で初めて食してみました。その感想ですが、ナメクジのような味(?)ではなく、貝のような味で、嫌いではないですね。もちろん、食用のエスカルゴですから、清潔にされていた事を期待するだけですが、、、。
mugiさんのお住まいの宮城では、イナゴはあまり食さないでしょうか?私は一度だけ、イナゴの佃煮を食したことがあります。その時は小魚の佃煮のように、普通に食したのですが、、、。害虫のイナゴすら食す人間は、イナゴ以上にたくましいのかもしれませんね。
(さすがに、芋虫入り飴には、抵抗がありますが。)
日本の内外には、人型寄生虫も多々いますね。それも、外来種だけでなく、在来種も少なくないですね。この害虫の駆除には、相当な根気と労力が要りますね。
追伸、
現在、ガーデニング等で、カタツムリに接する機会があるようでしたら、注意された方がよろしいでしょうね。でも、何年前(何十年前?)の小さい頃に触ったカタツムリからは、影響がないようですね。さすがに、寄生虫でも、性格までは影響しないでしょうし、、、(激謝り)。
あれから、K国やC国のチェック体制が厳しくなったとは思えませんが。やはり、静かになったのは、両国からの圧力、それに協力したマスコミの力の賜物でしょうか?
(未だに、本場、K国産キ○チも発売していますし、キ○チや漬物などの野菜に限らず、C国産の農作物、魚貝類は多いですね、、、。)
エスカルゴ、ついに食されましたか。私は子供の頃見たでんでんむしの姿が思い浮かぶので、どうも未だに口にしたくないのです。貝の一種と思えばよいのかもしれませんが…
子供の頃、ちかくの田んぼでイナゴをビニール袋いっぱいに取った事があります。持ち帰ったイナゴを母が佃煮にしましたが、私は食べませんでした。食べたのは大人になり、飲み会でたまたま出されたのがきっかけです。おいしかった!芋虫入り飴は初耳です。
今では宮城県でもイナゴは高級珍味になってしまいました。
我が家の庭はカタツムリと野良猫の集会場みたいになってます。殺虫剤など効果なしで、頭が痛い。
私もK国産やC国産のキ○チに関する報道が沈静化したのも、圧力によるものかと疑ってます。
一部のネットではK国産の日本向けキ○チには、唾や○尿を入れている、との書き込みもあります。悪意ある風評かもしれませんが、あの国ではやりかねませんね。
本物寄生虫よりも人型寄生虫の方が遥かに始末におえません。駆除が最も難しい生き物です。