ひと口に美男美女と言っても好みには個人差があり、美貌で評判の高い人を見て、これが美男(美女)?と思うこともあるだろう。日本人同士でも美の好みは違っているし、まして異人種となると美の基準さえ異なってくるようだ。戦後、進駐してきた米軍兵士と結婚、渡米したいわゆる“戦争花嫁”は4万人ちかくいると考えられている。しかし、彼女らは日本人から見ると、美人とは感じられない女性が多かったという。
この話を知った時、美人さえ結婚の難しい終戦直後の絶対的な男不足時代、返って不美人が頑張り、金があると思われていた米軍兵士にアタックしたのか、と単純に想像していた。とにかく尽くしてくれる女に、男は弱いから。ただ、何年か前にТVに出演していたピーター・フランクルさんのインタビューを見たら、私の想像はかなり外れていたようだ。
フランクルさんが何かの美人コンテストの審査員になった時、彼がいいと押した女性は日本人審査員に不評で、逆に日本人が挙げた候補者は美人と思えなかったそうだ。フランクルさんはユダヤ系ハンガリー人だが欧米人が美人と思う日本女性と、日本人とでは違っているのは面白い。フランクルさん個人の好みもあろうが、欧米人と日本人の美意識自体が違っているのか?
美男でも同じ傾向があるようで、2018年1月22日放送のBS民放『ワタシが日本に住む理由』に登場したロシア女性の発言には本当に驚いた。この女性は鳥取に住むチェブラコワ・イリーナさん、番組サイトにも載っている。彼女は笑福亭鶴瓶がサイコーにカッコいいと言うのだ。名は忘れたが、それに対し日本人が挙げた二枚目俳優は全然ダメという。
イリーナさんの趣味もあろうが、私的には鶴瓶などがさつで喧しい大阪のオッサンにしか見えない。二枚目俳優よりも鶴瓶のほうがイイ??
さらに彼女は日本人スタッフに、プーチンはセクシーと思う?と聞いていた。えぇ~、ロシア人の眼にはプーチンってセクシーに見える?そう見える日本人もいるかもしれないが、殆どは強面の印象が強いはず。先ず目が怖い。
私的には同じ独裁者でも、トルコのエルドアンの方がマシに見える。トルコ贔屓もあるが、陰性なプーチンに対しエルドアンは陽性なのだ。秘密警察上がりの前者と経済人でもある後者ではご面相も違ってくるが、プーチンをセクシーと思っているロシア女性もいる。いくら強権的でも未だに圧倒的に支持されるのは、男としての魅力もあったのやら。
不思議なのはアメリカで未だに高評価されているケネディ大統領。ケネディはよくハンサムと形容されているが、私には垂れ目すぎて二枚目には見えない。妻のジャクリーンも洗練されてはいるものの、特に美女には感じられないのだ。就任時年齢43歳という若さもあるにせよ、アメリカ人には美男美女カップルに見えたのか?アメリカ人の言う美男美女と日本人がそう思うのはかなり違っているのか?
こうなると外国人が美男美女と思う日本人は、日本人には必ずしもそうとは限らないのもしれない。“美しい”日本人と結婚する外国人もいて、人種や民族が異なっても、互いに幸福な生活が送れれば大変結構である。
しかし外国人、殊に白人に弱いのが日本人。キレイ、カワイイ、と言われて舞い上がり、貢がされてポイされる日本女性も少なくない。所謂「ジャパ専(アジ専)」もいるのだ。アジ専やジャパ専の造語はネットで初めて知ったが、アジア人女性だけを恋愛対象(性の対象も含め)にするアジ専に対し、ジャパ専は文字通り日本人専門の者。ジャパ専と検索しただけで、ザクザク関連記事がヒットする。
ジャパ専の始末が悪いのは貧困国の出身とは限らず、GDPでは日本よりずっと上位の国の者もいる。日本の女の脇の甘さは、どうも海外にも知られるようになってきたらしい。数年くらい前の河北新報ではナイジェリア人による国際恋愛詐欺を取り上げていたが、彼等は白人に成りすます者が多かったという。但し河北では、白人の詐欺についてはまず載せない。
日本の男も同じように標的にされているだろう。冷戦時代に旧ソ連が金髪に弱い日本の男にハニートラップを仕掛けていたことは知られているが、金髪女に「アナタ、ステキ」「アナタ、ハンサム」と言われて、悪い気はしないはず。そして内心では有色人種を侮蔑しているにも拘らず、アジア人と結婚する白人もいるようだ。
アジア人がもっとも進化が進んだ状態かどうかはさておき、欧米人のあいだでもアジア人好きはロリコンと思われているようです。東南アジアの売春宿に入り浸る白人の男も多く、幼児に手を出す者までいるとか。