その①の続き
野澤氏が何の縁もない秋田県で起業しているのも意味深だ。東北地方でも特に秋田県は若者の就職の場がなく、何年も前から人口流出が深刻な県である。氏と会った若い女性は「秋田に来る外国人観光客に英語でガイドしてあげたい」「通訳になりたい」と話していたそうだが、秋田県に来る外国人観光客など至って少なく、通訳もさほど必要としない。野澤氏が宮城県で起業しなかったのも当然だろう。秋田より就職状況に恵まれているためか、通訳のバイトもあるのだ。氏の故郷・埼玉県皆野町も地方だが、こちらは関東圏だから若者も彼女のようなコンサルタント社長の話を易々と信じないのかも。
コラム文から、この人はマスコミに影響されやすいタイプではないかと感じた。テレビドラマの影響で、客室乗務員は小さい頃の憧れの職業だったとあり、それは結構だが、「目の前で働いている彼女達を観察すると華やかに見えるが肉体労働の部類に入るのではないかと思うくらい忙しく動き回り、客室の要請に一つ一つ応えている」と批評。客室乗務員は接客業であり、実態は旅館の仲居と同じだが、粋な制服とスチュワーデスという横文字で格好よく見えるのだ。そんな野澤氏がマスコミを活用するのは当然だろう。13年間も暮らした米国から戻るのも、何やら“都落ち”の印象は否めない。
昨年「にほんブログ村」の歴史ブログで、「アメリカの手先になってる人たちも、いつかはアメリカの都合で捨てられる」という記事を目にした。ここで初めて、「日本はもう立ち直れない、だから海外で働こう」と主張した女性ブロガーがネットで話題となっていたことを知った。件の女性は米シリコンバレーでコンサルタント会社を経営する渡辺千賀氏。東大工学部を卒業後アメリカの名門スタンフォード大学でMBA(経営学修士)を取ったそうで、三菱商事に勤めた後、マッキンゼーで戦略コンサルティングに携わり、2000年にシリコンバレーで起業とJ-CASTニュースで紹介されている。
渡辺氏の意見はJ-CASTニュースコメント欄でも賛否両論だが、渡辺氏を取り上げた歴史ブロガーさんは記事題から彼女に批判的であり、「ユダヤ人に言わせると、祖国喪失を歴史上体験したこともない幸せな別荘育ちのおぼっちゃま、お嬢さまの意見である」と一蹴。渡辺氏が「海外が嫌になれば、日本で就職すればよく、留学経験などがあれば優位になる、進路変更ができなくなる前に、若い人に早く気づいて欲しい」と呼びかけているのは、日本人の私に言わせると甘すぎる。いくら留学経験があれど、使いものにならぬ人間は何処の社会でも必要とされない。これも使い古しの留学神話の喧伝なのだ。
野澤氏、渡辺氏ともにコンサルタント会社を起業した共通点があるのは面白い。5年前のブログ記事「暇な人たち 其の伍」には大前研一氏が肴にされており、渡辺氏と同じく大前氏もマッキンゼー勤めの体験がある。この記事で私が特に納得させられたのが、「人のフンドシで相撲を取る口先三寸の商売と陰口をいわれるのがコンサルタントという職業ですから…」の箇所。「大前さんは随分と感情的に書いているようですが、どうしても悪知恵に長けたカリスマ・コンサルタントには言及しません」の結びも鋭い。
大前氏は中国産・農薬混入冷凍餃子事件以前にも、日経BPで「食の安全に揺れる中国」のコラムを執筆しており、「ニチレイや加ト吉など日本の大手食品会社が中国に作った工場で生産されるものだ。これらの工場は衛生的にしっかりしている。日本以上と言ってもいい。 口に入れても安心だ…」と述べていた。
海外留学する日本の若者は、実際は減ってきているという説もある。私には真偽を確かめる術はないが、少子化の上、海外留学して苦労しても旨みのある職に簡単に付けないのは、想像力が少しでもあれば分かりそうなものだ。特に米国は世界中から優れた人材が集まる国であり、才能だけでなく度胸と運がなければ、芽の出るのは日本以上に難しいはずだ。
渡米したコンサルタント起業家が日本在住の若者に留学を呼びかけるのも、己の組織で働く日本人を雇用したいのかもしれない。自己主張の強い異民族よりは気心の知れ、従順な日本人、しかも現地事情に疎いならば、尚更好都合だろう。
留学は巨大ビジネスと化しており、業界はこの先も留学熱を煽り続け、メディア側も留学先のトラブルや不都合な事実を隠蔽しようとするだろう。この件で私はある疑念を感じている。海外留学熱を煽るのは必ずしもアメリカの手先の輩ばかりではなく、儒教圏シンパもいるのではないか、と。もう日本社会に明日はない、だから海外で働こう、世界を飛び回るのこそカッコよい…と若者に喧伝し、祖国への信頼と誇りを徹底して消滅させ、海外移住に誘導する悪質な意図を持つ扇動もあるのではないか?仮想敵国ならマスコミを通じその程度の情報工作は十八番だし、そして自国の若者を入植させる目論見もあると私は勘ぐっている。
先日、拙ブログに「日本で居場所がみつけられないなら、海外に目を向けるという選択肢がある」と主張する自称在米の女医ブロガー氏からコメントがあった。「若い人が伸び伸びと能力を発揮できる場所が、今、日本にはあまりなさそうな気はしますが…」とも言う。
それに対し、団塊世代で今は悠々自適の元ワーキングマザーと専業主婦という2人の女性ブロガーからの反論コメントを頂いた。彼女らの意見こそ、至極正論だと私も思うので、紹介したい。
-何処の国でも人には能力の差や運の強弱があり、粒ぞろいなんて、ありゃーしません。優秀であるはずの彼女も、運があれば芽が出たはずだし、能力があっても運が無ければ埋もれてしまう。日本だけに幻想を抱くのは誇大妄想狂であり、負け犬の遠吠えなんですよ。人は与えられたステージで、自分らしく生きている。それは何処の国の人も同じ。愚痴を吐いていれば運も逃げていくものです。(※ワーキングマザーの葵さん)
-「国が」「政治が」「女性差別が」はもちろんないとは言いませんが、その前に、「自分がすべき」事を考えたいと思っています。「何かのせい」にしているうちは、幸せはなかなか近づいてきてくれないのではないでしょうか。(※専業主婦のハハサウルスさん)
◆関連記事:「国や土地に縛られない生き方」
「アメリカ帰りのシリア人の話」
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野澤氏が何の縁もない秋田県で起業しているのも意味深だ。東北地方でも特に秋田県は若者の就職の場がなく、何年も前から人口流出が深刻な県である。氏と会った若い女性は「秋田に来る外国人観光客に英語でガイドしてあげたい」「通訳になりたい」と話していたそうだが、秋田県に来る外国人観光客など至って少なく、通訳もさほど必要としない。野澤氏が宮城県で起業しなかったのも当然だろう。秋田より就職状況に恵まれているためか、通訳のバイトもあるのだ。氏の故郷・埼玉県皆野町も地方だが、こちらは関東圏だから若者も彼女のようなコンサルタント社長の話を易々と信じないのかも。
コラム文から、この人はマスコミに影響されやすいタイプではないかと感じた。テレビドラマの影響で、客室乗務員は小さい頃の憧れの職業だったとあり、それは結構だが、「目の前で働いている彼女達を観察すると華やかに見えるが肉体労働の部類に入るのではないかと思うくらい忙しく動き回り、客室の要請に一つ一つ応えている」と批評。客室乗務員は接客業であり、実態は旅館の仲居と同じだが、粋な制服とスチュワーデスという横文字で格好よく見えるのだ。そんな野澤氏がマスコミを活用するのは当然だろう。13年間も暮らした米国から戻るのも、何やら“都落ち”の印象は否めない。
昨年「にほんブログ村」の歴史ブログで、「アメリカの手先になってる人たちも、いつかはアメリカの都合で捨てられる」という記事を目にした。ここで初めて、「日本はもう立ち直れない、だから海外で働こう」と主張した女性ブロガーがネットで話題となっていたことを知った。件の女性は米シリコンバレーでコンサルタント会社を経営する渡辺千賀氏。東大工学部を卒業後アメリカの名門スタンフォード大学でMBA(経営学修士)を取ったそうで、三菱商事に勤めた後、マッキンゼーで戦略コンサルティングに携わり、2000年にシリコンバレーで起業とJ-CASTニュースで紹介されている。
渡辺氏の意見はJ-CASTニュースコメント欄でも賛否両論だが、渡辺氏を取り上げた歴史ブロガーさんは記事題から彼女に批判的であり、「ユダヤ人に言わせると、祖国喪失を歴史上体験したこともない幸せな別荘育ちのおぼっちゃま、お嬢さまの意見である」と一蹴。渡辺氏が「海外が嫌になれば、日本で就職すればよく、留学経験などがあれば優位になる、進路変更ができなくなる前に、若い人に早く気づいて欲しい」と呼びかけているのは、日本人の私に言わせると甘すぎる。いくら留学経験があれど、使いものにならぬ人間は何処の社会でも必要とされない。これも使い古しの留学神話の喧伝なのだ。
野澤氏、渡辺氏ともにコンサルタント会社を起業した共通点があるのは面白い。5年前のブログ記事「暇な人たち 其の伍」には大前研一氏が肴にされており、渡辺氏と同じく大前氏もマッキンゼー勤めの体験がある。この記事で私が特に納得させられたのが、「人のフンドシで相撲を取る口先三寸の商売と陰口をいわれるのがコンサルタントという職業ですから…」の箇所。「大前さんは随分と感情的に書いているようですが、どうしても悪知恵に長けたカリスマ・コンサルタントには言及しません」の結びも鋭い。
大前氏は中国産・農薬混入冷凍餃子事件以前にも、日経BPで「食の安全に揺れる中国」のコラムを執筆しており、「ニチレイや加ト吉など日本の大手食品会社が中国に作った工場で生産されるものだ。これらの工場は衛生的にしっかりしている。日本以上と言ってもいい。 口に入れても安心だ…」と述べていた。
海外留学する日本の若者は、実際は減ってきているという説もある。私には真偽を確かめる術はないが、少子化の上、海外留学して苦労しても旨みのある職に簡単に付けないのは、想像力が少しでもあれば分かりそうなものだ。特に米国は世界中から優れた人材が集まる国であり、才能だけでなく度胸と運がなければ、芽の出るのは日本以上に難しいはずだ。
渡米したコンサルタント起業家が日本在住の若者に留学を呼びかけるのも、己の組織で働く日本人を雇用したいのかもしれない。自己主張の強い異民族よりは気心の知れ、従順な日本人、しかも現地事情に疎いならば、尚更好都合だろう。
留学は巨大ビジネスと化しており、業界はこの先も留学熱を煽り続け、メディア側も留学先のトラブルや不都合な事実を隠蔽しようとするだろう。この件で私はある疑念を感じている。海外留学熱を煽るのは必ずしもアメリカの手先の輩ばかりではなく、儒教圏シンパもいるのではないか、と。もう日本社会に明日はない、だから海外で働こう、世界を飛び回るのこそカッコよい…と若者に喧伝し、祖国への信頼と誇りを徹底して消滅させ、海外移住に誘導する悪質な意図を持つ扇動もあるのではないか?仮想敵国ならマスコミを通じその程度の情報工作は十八番だし、そして自国の若者を入植させる目論見もあると私は勘ぐっている。
先日、拙ブログに「日本で居場所がみつけられないなら、海外に目を向けるという選択肢がある」と主張する自称在米の女医ブロガー氏からコメントがあった。「若い人が伸び伸びと能力を発揮できる場所が、今、日本にはあまりなさそうな気はしますが…」とも言う。
それに対し、団塊世代で今は悠々自適の元ワーキングマザーと専業主婦という2人の女性ブロガーからの反論コメントを頂いた。彼女らの意見こそ、至極正論だと私も思うので、紹介したい。
-何処の国でも人には能力の差や運の強弱があり、粒ぞろいなんて、ありゃーしません。優秀であるはずの彼女も、運があれば芽が出たはずだし、能力があっても運が無ければ埋もれてしまう。日本だけに幻想を抱くのは誇大妄想狂であり、負け犬の遠吠えなんですよ。人は与えられたステージで、自分らしく生きている。それは何処の国の人も同じ。愚痴を吐いていれば運も逃げていくものです。(※ワーキングマザーの葵さん)
-「国が」「政治が」「女性差別が」はもちろんないとは言いませんが、その前に、「自分がすべき」事を考えたいと思っています。「何かのせい」にしているうちは、幸せはなかなか近づいてきてくれないのではないでしょうか。(※専業主婦のハハサウルスさん)
◆関連記事:「国や土地に縛られない生き方」
「アメリカ帰りのシリア人の話」
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私は正職員として働きながら、夫の零細企業の帳簿を預かっておりました。
「一日を24時間と誰が決めた!」といつも嘆いておりましたし、子育てと家事もあったし、愚痴っている暇が無かったというのが本音です。
悠々自適・・・なら幸せなんだけど、未だに零細企業の帳簿を預かっているし、雑用もあり、孫の養育補助やらチョイ・ボケ母のお守りやらなにやら・・・利用される価値があることは生きる価値があると自分を慰めて(笑)おります。
高校生の頃、豊かで自由なアメリカに憧れて、友人と密入国を企てたことがありました。
校則が異常に厳しかったからかな・・
未知の世界に憧れる気持ちは分かるんだよね。
しかし、その計画が担任に知れて「密入国が露見したら強制送還されて刑務所に入れられるし、食べるために皿洗いするの?」と聞かれ、夢は壊れて『ツキモノ』が落ちました。
>いくら留学経験があれど、使いものにならぬ人間は何処の社会でも必要とされない。これも使い古しの留学神話の喧伝なのだ。
留学と遊学は違いますね(爆)
日本で使い物にならない“クズ”は、外国でも同じだろうし、優秀な日本人が外国で見聞を広めて成功するのではないかしら?
折角アメリカに行っても皿洗いをして生活なんて・・・現実を知って夢から醒めました(笑)
フルブライト奨学金でーす。
私は未見ですが、「ウェブはバカと暇人のもの」という本があり、ネットに後者がいるのは確か。定年退職されたご隠居は時間にゆとりがあるし、悠々自適生活を送られているとてっきり思い込んでいましたが、事情もよく知らないで失礼致しました。
仰るとおり仕事を持つ母親は子育てと家事も欠かせないし、愚痴る暇もないのは言うまでもありません。隠居でもない世代でネットで遊んでいる暇人は、恵まれているのでしょうけど、昨年見た映画に「恵まれすぎると、バカになる」という台詞がありました。
高校時代の貴女がアメリカに密入国を企てたことがあったとはスゴイ。万一成功していたら、その後の人生はすっかり変わっていたでしょうね。フルブライト留学体験があり、国立大教官をしたと称する某ブロガーがいますが、書いていることはまるでボンクラ、学者として芽が出ないから宗教にすがる始末。
私は高校時代、漠然とアフリカのケニアに行って見たいと思っており、それを聞いた級友は驚いていました。その頃からへそ曲がりだった。父からアフリカは内戦や伝染病が多いと聞いて、私も夢から醒めました。
30近くまで学生をしていたのは完全な遊学でしょう。学問を究めるためでなく、長く学生生活をエンジョイしたかっただけ。そんな者を誰が使いたいと思いますか?中には海外脱出して成功する者もいるにせよ、ごく稀なケースだし、元から優秀な人材だったはず。海外に目を向ける選択をした人物がネットで愚痴るだけで、現地でも使い物にならない“クズ”だったという証左。だから、その憂さ晴らしに中韓を持ち上げ日本社会を責め続ける。
渉外弁護士にしろ、学者にしろ、留学はみとめられたうえで他人の金でいく(そのかわり、それなりの成果をだす)というものがスジでしょう。実際は裁判官や検察官だと遊学にちかい留学が1年ほどできる制度があったりしますが。
これがエリート型留学で自費の場合はお客様型留学ですね。
それとローンで学費が払える場合がありますが、アメリカの学生ローンは破産しても免責されないので用心が必要です。アメリカの教育産業はしたのほうの学生をものすごくくいものにしています。
留学の実態を教えて頂き、有難うございました!
他人のカネで行くにせよ、学者や裁判官、検察官のようなエリート型留学の場合は国費ですよね。ならば、自腹を切ってのお客様型留学はまだしも、外国に行ってしまうのは税金ドロボーに当たり困りますよ。
アメリカの学生ローンのことはよく分からなかったのですが、米国映画でローンを抱えた黒人やヒスパニックの学生がアフガンに行く話がありました。日本の場合は破産しても免責されるのですね。
アメリカでは免責されないので悲惨なことになります。岩波新書の貧困大国アメリカの2でレポートされています。
情報を有難うございました。しかし、奨学金をまるで返納しない者も困るし、放置し続けると教育の貧困を招かないとよいのですけど。
海外留学に関連して、ベトナム人の場合について、ベトナムに拠点を置く日本人公認会計士企業の方が、面白い観察を書いています(http://www.nikkeibp.co.jp/article/nba/20100219/211747/?P=4)。
(1)ハングリーでも根性無し!
ベトナム人といえば、小生は昔、ソフィア大学に留学していた留学生(70年代初め)を知っています。彼らは、ベトナム戦争中の祖国が、初めに中国に、そして対中関係も怪しくなり、東欧にと、留学先を変更して、戦後の人材を養成していた一種のエリート秀才達でした。彼らは、発言は少なく、発音も悪くて、クラスでは目立たないのですが、期末テストでは必ず最高点を出す、本当は秀才達でした。
ところが、現在のベトナム人青年達は、忍耐心はないし、勤勉でもないという。日米に留学したから、初任給から高額のサラリーを出せと高飛車に要求するが、実務においては経験不足で無能だし、忍耐心もなく、外資系への就職を断られて、自分で起業してみても、結局は上手くいっていないという。ハングリー精神といって、貧しかった国の人材に期待する日本人が多いが、実際には、単に貧しかったからハングリーだっただけで、家族の中では結構甘えん坊で育っていて、使い物にならない人間が多いという。
(2)日本人の方が優秀
逆に最近の不況の中、就職戦線での危機を乗り切って、定期採用でもなく、この公認会計士の会社に就職してきた、新卒者でない、経歴の一部が空白の日本人職員の方が、ずっと忍耐強さ、組織への忠義心なども旺盛で、頼りになる戦力だという。
日本語ぺらぺらのベトナム人職員に、資格向上のための奨学金を支援してみたら、その金を遊びに使っただけで、勉強しなかったという!!
(3)ベトナム戦争中に温存されたエリート達とは違う
小生は、自らの体験から、社会主義国ブルガリアで、留学生といっても貧しい生活を強いられつつ、更には中国+東欧と7年も8年もの長期間、留学、勉強ばかりしていたベトナム人学生達、ブルガリア語の会話は、発音が下手だけど、語学的にはよく理解していて、ブル語の本はきちんと読めるし、期末テストでは凄い成績を収められ、ブル人教師達もその高い学力に畏敬の念を抱いていた人々を知っているので、ベトナム人=秀才、根気のある民族、という概念だったのが、実は今では南国の甘ったれが多いのだ。そういえば、例えば沖縄の男性は、夜遊びばかりして、勤勉ではない。女性が稼いで、夫を食わせる、という。同様に、昔から、ベトナムでも、男は琴の演奏とか、遊びに熱中し、衣食住を妻の労働に寄生するという。南国では、男が放蕩し、女性が稼ぐという風習が、東南アジアでは普通と聞いていたが、すっかり忘れていた。
(4)次に注目すべきはインドネシア?
最近、インドネシアが、日本企業の次の進出先候補として、注目されている(大前研一氏推薦)が、ベトナムについて、それほど聞かないな、と感じていたのだが、その理由が、このブログ記事でよく分かった。ベトナム戦争中にも海外留学させて、温存した秀才達と異なり、経済発展の中、より多くの人材が必要なベトナムで、本当に優秀な人材を見付け、採用することは、容易ではないらしい。中国の方が、やはり人口が多いし、最近は大学卒業生が多すぎるから、競争も激しくて、人材が採用しやすいだろうし、むしろ今では、就職難の日本で、やむをえずフリーターをしている優秀な人材さえ、沢山いる、ということであるらしい。
世の中、すぐ情勢が変化するから、留学生の質とか、留学の意義とかも、よーーく考えていくべきですね。留学もせず、国内の就職にも恵まれなかった日本人の中に、根性ある人材がいるとは、期待したいものです!
紹介されたサイト、興味深く拝見致しました。ベトナムといえば戦争やらボートピープルのイメージくらいしかなかったのですが、最近は日本企業が進出していると聞いています。特に戦争でのベトナム兵士の勇敢さは有名だし、東欧にも留学していたので、さぞエネルギーに溢れ、優秀な人材が多いのかと思っていました。
もちろん彼らは一部エリートなので、国民全てに当てはまる訳ではありませんが、ハングリーでも根性無しだったのですか??単に貧しかったからハングリーだっただけにせよ、向上心も貧しい??
私はベトナムの歴史はまるで浅学ですが、かつては北と南に別れており、北部は中国文化の影響が強いと聞いたことがあります。だから南部に比べて勤勉、ガッツがあるそうで、戦争でも北が南に勝利した。ボートピープルには中国系も多かったと聞いていますが、働き者のベトナム人は、ひょっとして華僑だったりして。
南国は気候で恵まれているため飢えることが少なく、高知の方からも男が昼間から酒を飲み、憂国を語るという風土だと聞いたことがあります。東北ならトンでもないことであり、石川啄木など、「腐れわらす」(腐った小僧)と地元では誹られていました。
次の注目地はインドネシアですか?こちらも南国であり、勤勉なのは華僑かもしれませんね。オランダ統治時代、農作業で働いていたのは現地人ではなく華僑でした。確かに中国系の勤勉さは凄いですが、侮日、中華思想があるため、使いにくいと感じる日本人も少なくないはず。
仰るとおり、国際情勢は目まぐるしく変化するので、就職難の時代の日本の若者の方がむしろ根性ある人材がいると思います。むしろ、その前の世代の方がだらしがない。私はマスコミの垂れ流す無気力な日本の若者は、悪意あるネガティブキャンペーンではないか、と疑っています。「日本で居場所がみつけられない」等とこぼしている者など、端から気概もないし、若い人が伸び伸びと能力を発揮できる場所など、世界の何処にもない。