最近の日本のマスコミは鳩山外交の出だしを華々しく見せかけ、“友好外交”とやらの新鮮さ、有効性を持ち上げることが主流となっている。この風潮はかつての細川政権発足時の外交報道を思い出させられる。まだ鳩山氏が首相に就任しなかった今月14日、河北新報に「民主党の新たな外交、“良心国”としての活動を」と題するコラムが掲載され、今後の日本外交について提言する内容だった。コラムニストは英ロンドン大学政治経済学員名誉客員ロナルド・ドーア氏。ドーア氏のコラムで私の関心を引いた箇所を抜粋したい。
-米国議会において「嫌中感情」が依然として強い。中国は経済力増大に比例して、米国の西太平洋における軍事的覇権に挑戦しようと、海軍力を着々と増大させている。覇権争いのシナリオをどんな風に描いても、日本は独立な立場-出きれば両国の間を取り持つことが出来る立場-に立っていた方が良さそうである。そのような独立性を確保するのに、日本も抑止力程度の核兵器保有国にならなければと主張する人もいよう。そこまで「現実主義的」な選択が視野に入る日はまだ遠いだろうが、中長期展望を真面目に考えるならば、せめて、米国との軍事的「深入り」を避けた方が賢明だろう…
「温室化ガス25%削減」も受けがよかった。それを機に、狭い国益を超えて「良心国」として堂々と、国際会議で積極的に発言すれば国民の支持を得られよう。例えば来年5月の核拡散防止条約審議大会に備えて、核兵器製造能力が12分にある非保有国の「道徳的資本」を充分利用して、オバマ大統領の非現実的な「核なき世界」の夢より、もう少し具体的な、現実的な案を練ること。
ドーア氏について何度か記事にしたが、私は中国シンパの左派学者にほぼ間違いないと睨んでいる。3年前だったか、同じく河北のコラムでも「日本を貶め中国を讃える文化人」の類のいわゆる反中本に怒りを表していた。その種の本を未読の私は論評できないが、2年前に私と交わしたメールにも「私の国の政府も含めて、困らせるべき政府が多いと思いませんか」とまで書いた人物である。上記で紹介した文章もまさに中国政府の対日外交提案の代弁そのものだが、彼のコラムに良心的知識人の意見はまず見られない。
拙ブログにブックマークしている「ブルガリア研究室」さんは四半世紀ちかくも海外生活を送られており、次女の夫が英国人、知人もおられるため、私と異なり英国贔屓のブロガーさんである。その「室長」さんにドーア氏のことを訊ねてみたことがあるが、全く氏の名を聞いたことがないとのコメントを頂いた。「室長」さんは「怪しい学者」というタイトルで次のように書かれている。
-そういえば、日本のTV、週刊誌などに登場する「日本語のできる米国人」ジャーナリストなども、論理、学識に疑問のある人が多いような気がする。どうせ彼らは、本国では売れないことを知っていて、日本に潜り込んできた二流インテリ、或いは左翼系、或いはモルモン教徒系などの人間と思う。この英国人も、日本語で河北新報というギャラの安そうな(失礼)新聞に寄稿しているようでは、二流というか、本国では全く無名の学者でしょう…
ドーア氏のコラムを見て気付くのは、「ジャパン・タイムズ紙の記者に~」「ニューヨーク・タイムズ紙で~」「ロンドンのエコノミスト誌が~」等と、一流紙ではこう載せているという論調が多い傾向がある。英国人版「出羽の守」といったところか。2年前の12月にも国連総会の死刑執行停止決議案の採択を取り上げ、「日本の新聞で報道されはしたが、一面記事となった新聞はない。外務省のホームページには報道さえない。対照的にイタリアの各紙は一面トップだ」と書いたこともある。イタリア各紙では一面トップだったのに日本では~の論調にいたっては浅はかとしか言いようがない。
これはアジア諸国で現地人に尊大に訓示を垂れていた19世紀の植民地官僚、それも木っ端役人根性の生きた標本だろう。野口悠紀雄氏は出羽の守を出羽ギツネと一蹴、「この病に冒されている典型的な人々は学者(正確にいうと似非学者)に見出される…つまり「…デハ」と言うのはこけ脅しに過ぎないのだ」と断定していた。
ドーア氏の英ロンドン大学政治経済学員名誉客員なる長たらしい肩書きも、所詮教授になれなかった事実を如実に示しているに過ぎず、学会の敗残者の証なのだ。氏の'06年6月のコラムに「いつも苛立ちに燃えているかのような顔をして、話し方もぶっきらぼうなことで有名なボルトン氏」という文章があり、他にも「バブル後の日本人は)皆が一様に暗い顔をして」の表現があった。そういう彼自身、老齢(※1925年生まれ)と写真写りの悪さを除いても風貌とコラムの論調は、かもし出す雰囲気が粗野である。河北に毎回載っている写真はまるでパブで怒気露に食ってかかっているかのような炭鉱夫といった風情で、大学出の知識人には程遠い。何処の馬の骨とも分らぬ者も、肩書き次第ではそれなりに知識人に見せかけることも可能だが。
その②に続く
◆関連記事:「死刑制度反対-外国人からのエール」
「英国人学者と無名ブロガー」
「新年のご挨拶と忍者病」
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-米国議会において「嫌中感情」が依然として強い。中国は経済力増大に比例して、米国の西太平洋における軍事的覇権に挑戦しようと、海軍力を着々と増大させている。覇権争いのシナリオをどんな風に描いても、日本は独立な立場-出きれば両国の間を取り持つことが出来る立場-に立っていた方が良さそうである。そのような独立性を確保するのに、日本も抑止力程度の核兵器保有国にならなければと主張する人もいよう。そこまで「現実主義的」な選択が視野に入る日はまだ遠いだろうが、中長期展望を真面目に考えるならば、せめて、米国との軍事的「深入り」を避けた方が賢明だろう…
「温室化ガス25%削減」も受けがよかった。それを機に、狭い国益を超えて「良心国」として堂々と、国際会議で積極的に発言すれば国民の支持を得られよう。例えば来年5月の核拡散防止条約審議大会に備えて、核兵器製造能力が12分にある非保有国の「道徳的資本」を充分利用して、オバマ大統領の非現実的な「核なき世界」の夢より、もう少し具体的な、現実的な案を練ること。
ドーア氏について何度か記事にしたが、私は中国シンパの左派学者にほぼ間違いないと睨んでいる。3年前だったか、同じく河北のコラムでも「日本を貶め中国を讃える文化人」の類のいわゆる反中本に怒りを表していた。その種の本を未読の私は論評できないが、2年前に私と交わしたメールにも「私の国の政府も含めて、困らせるべき政府が多いと思いませんか」とまで書いた人物である。上記で紹介した文章もまさに中国政府の対日外交提案の代弁そのものだが、彼のコラムに良心的知識人の意見はまず見られない。
拙ブログにブックマークしている「ブルガリア研究室」さんは四半世紀ちかくも海外生活を送られており、次女の夫が英国人、知人もおられるため、私と異なり英国贔屓のブロガーさんである。その「室長」さんにドーア氏のことを訊ねてみたことがあるが、全く氏の名を聞いたことがないとのコメントを頂いた。「室長」さんは「怪しい学者」というタイトルで次のように書かれている。
-そういえば、日本のTV、週刊誌などに登場する「日本語のできる米国人」ジャーナリストなども、論理、学識に疑問のある人が多いような気がする。どうせ彼らは、本国では売れないことを知っていて、日本に潜り込んできた二流インテリ、或いは左翼系、或いはモルモン教徒系などの人間と思う。この英国人も、日本語で河北新報というギャラの安そうな(失礼)新聞に寄稿しているようでは、二流というか、本国では全く無名の学者でしょう…
ドーア氏のコラムを見て気付くのは、「ジャパン・タイムズ紙の記者に~」「ニューヨーク・タイムズ紙で~」「ロンドンのエコノミスト誌が~」等と、一流紙ではこう載せているという論調が多い傾向がある。英国人版「出羽の守」といったところか。2年前の12月にも国連総会の死刑執行停止決議案の採択を取り上げ、「日本の新聞で報道されはしたが、一面記事となった新聞はない。外務省のホームページには報道さえない。対照的にイタリアの各紙は一面トップだ」と書いたこともある。イタリア各紙では一面トップだったのに日本では~の論調にいたっては浅はかとしか言いようがない。
これはアジア諸国で現地人に尊大に訓示を垂れていた19世紀の植民地官僚、それも木っ端役人根性の生きた標本だろう。野口悠紀雄氏は出羽の守を出羽ギツネと一蹴、「この病に冒されている典型的な人々は学者(正確にいうと似非学者)に見出される…つまり「…デハ」と言うのはこけ脅しに過ぎないのだ」と断定していた。
ドーア氏の英ロンドン大学政治経済学員名誉客員なる長たらしい肩書きも、所詮教授になれなかった事実を如実に示しているに過ぎず、学会の敗残者の証なのだ。氏の'06年6月のコラムに「いつも苛立ちに燃えているかのような顔をして、話し方もぶっきらぼうなことで有名なボルトン氏」という文章があり、他にも「バブル後の日本人は)皆が一様に暗い顔をして」の表現があった。そういう彼自身、老齢(※1925年生まれ)と写真写りの悪さを除いても風貌とコラムの論調は、かもし出す雰囲気が粗野である。河北に毎回載っている写真はまるでパブで怒気露に食ってかかっているかのような炭鉱夫といった風情で、大学出の知識人には程遠い。何処の馬の骨とも分らぬ者も、肩書き次第ではそれなりに知識人に見せかけることも可能だが。
その②に続く
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オバマ-クリントン(婆の方)が、「嫌中」ではなく「親中」なのは、市井の凡人の私から見ても、そう見えるのですが。
偉い学者さんというものは、凡人には見えないものが見られるのか、それとも、凡人にも見えるものが、見られないのか。むしろ、見えているのに、見えない振りをしている方が賢明とでも思っているかもしれませんが、ここまで来れば、ただのバ○でしょう。
鳩山内閣のボロがすぐに出ることは、想像に難くなかったのですが、こうも簡単に出るとは。
二酸化炭素の排出量や、ダム問題、東アジア共同体、外国人参政権等、売国政策は満載で、自国民には負担を強いて、特ア人に貢ごうとしておりますね。
年金の長妻氏にしても、年金問題よりも、雇用の悪化・失業者対策の方が近々の問題である、という認識すらなく、デフレをより一層悪化させる政策ばかりですね。
ま、こんな事は、あらかじめ予見できましたが、今更、騙されたいう輩には、つける薬はないでしょうね。
(売国・反日運動も、まだ手始めで、10数年後に、日本国があればいいのですが、、、)
※ドーア氏にしても、他人ばかり強制して、自らを省みない人物・国民に対しては、友愛でなく、軽蔑・嫌悪の情が沸くのは、古今東西同じでしょうね。
日本のマスコミがフィルターをかけているので、国民の支持が得られる状態なんですよね。
鳩山首相CO2演説、ヨーロッパで「惨敗」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090924-00000004-rps-ind
25パー削減とか、市場経済原理主義云々とかの鳩山民主党の発言は、日本のマスコミでは何か大事かのように騒がれてます。が、
ドーア氏が好きな英国メディアでは、鳩山発言は反動的なサヨクとして半分からかわれているか、ほぼガン無視スルーが多いです。
ドーア氏にしても、日本のマスコミにしても、
情報封鎖して日本国民を裸の王様として躍らせてるヒドイ連中ですよね ほんとに。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/FNN%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9ANCHOR
指摘したのは独立総合研究所の青山繁晴氏です。
ttp://www.dokken.co.jp/cp/shigeharu_aoyama.html
他、鳩山首相の日中・日米首脳会談で相手に切り込む発言は一切されていないことも言われています。マスコミは余程今回の首相は長持ちして欲しいようです。
ttp://www.youtube.com/watch?v=A6pYuTxzW-w
上はアンカーで報道された外国人参政権のさわりですが、後押しする小沢氏は国会に上程する旨、韓国大統領の兄(この人も国会議員)に話したそうです。外国の議員にその国が他国の政治に介入できる話をする辺り想像外ですが、権力奪取のためには何でもありですね。
私はこの話を会社の人にしたら、最初日本国籍を取得した異民族に選挙権を与える話と誤解されました。それほど異常な内容なのに、一番威力のある東京のマスコミは言わない。3時間スペシャルで民主と自民の討論を放映したテレビタックルでもこの話は出ませんでした。
報道ステーションでは25%二酸化炭素削減を気味悪いほど持ち上げ、メーカーに対して技術革新を進めるようさらりと言ってのけました。私の会社でも技術開発のため研究要員をかなりの数雇用しましたが、報道ステーションのコメンテーターは苦労して結果を達成したことがない人種だとよく分りました。
ま、「ブルガリア研究室」さんが書いたとおり、河北等に寄稿するようでは、二流どころか無能な三流学者でしょう。この類は何処かの御用学者となって、識者を気取るのですけど、無名ブロガーにも見抜かれるようでは三文役者でもあります。中共の受け入りをしていた方が金になるなら、好き嫌いよりもそちらについた方がトクだし、ただのバ○よりも老いぼれ猿でしょう。
英国人は総じて日本人よりも中国人に贔屓する傾向があると、私は見ています。大英帝国時代、植民地で白人に奉仕した華僑といい、それほど悪い感情はないと思いますよ。それに対し日本には、第二次大戦時の恨みが続いているのです。しかも、米国と違い原爆で復讐していないフラストレーションが常にある。BBCの掲示板にも日本に原爆を落とせといった書込みがあることを、ネットで知りました。
ドーア氏の以前のメールに「西洋諸国への恨みが深む」との言葉がありましたが、それは彼自身の心象の裏返しだと私は見ています。自分がそうだから日本人も同じと思っているようで、氏自身の日本への恨みを感じさせられました。
鳩山内閣のボロは既に出ているのに、我国のマスコミの甘いことといったら。あ、とっくに在日本特亜クラブになっていたのですね。報道を鵜呑みにする輩は騙されたと言っても遅すぎる。
私はいわゆる知日家と呼ばれる輩は信用していないし、著書もまず見ていませんが、ドーア氏はこれまで新聞に寄稿した外国人の中で最低最悪の人物だと思っています。腐った時代遅れの左翼学者。腐ったメディアに相応しい。
関西テレビの番組アンカーはその方面で知られていますね。また、独立総合研究所の青山繁晴氏も鋭い論客です。しかし、このような番組が東京で放送されてないことは異常です。私の地元紙・河北も鳩山外交をかなり持ち上げていますよ。もちろん鳩山首相が日中・日米首脳会談で相手に切り込む発言を一切しなかったことも。
小沢は「壊し屋」のあだ名通り、参政権という国権に関る重要な基軸を壊したいようですね。そもそも他国大統領の兄に相談すること自体、異常を通り越し売国行為に近いのではないでしょうか?私はテレビタックル3時間スペシャルは未見ですが、やはり外国人参政権問題は封殺でしたか。
また、報道ステーションは暫らく前から見ておりません。ネットでその異様な内容はネタにされていますし、それを見ただけで不愉快になります。格闘技実況アナ上がりの報道ステーション司会者のもったいぶった解説など、聞く価値もないし。