伸ちゃんのブログ

ひたちなか市にある、お寺の住職のブログ
毎朝の境内の一コマと坊主の一言を毎日更新中

夏休みの終わりに、ふと…

2008年08月22日 | Weblog
いっきに秋の朝です。昨日夕方の激しい雨のあと、
空気は秋色になっていました。まさかこの後残暑なしということは
ないでしょうが、まるでお彼岸が過ぎた後のようなかんじです。
なんなんでしょ。

子どもたちは夏休みの宿題の追い込みにはいっています。それでも
「どこかいきたいよ~」とせがんできます。夏、どこにも行ってないので、
小学生の子にとっては、言うのは仕方ないかもしれません。
私が小学生の時は、実家が商売(薬局)をやっていたので、やはりめったに
旅行なんてできませんでした。だからこそ、本当に家族そろっての旅行は記憶に
強く残っています。商売で忙しい中時間をやりくりしてつれていってくれたんだな、
と今思えば両親が自分たちの為にしてくれたことがよくわかり、とてもありがたくおもいます。
あの頃、親がしてくれたことが今の自分になるうえで、とても影響をあたえているんですよね。

子どもの頃理解できなくても、ずいぶん時間がたってからわかることってたくさんあります。
でも、それも意識次第です。いつまでたっても親の苦労がわからないひともいます。
子どもの頃の思い出がとても貴重な財産になっています。

夏休みの終わりに、ふと両親に感謝の気持ちがわきました。

世に母を敬うことは楽しい。また父を敬うことは楽しい。
世に修行者を敬うことは楽しい。世にバラモンを敬うことは楽しい。『法句経』
※バラモン…徳を身に具現した人。煩悩を去り罪悪をなさぬ人。