伸ちゃんのブログ

ひたちなか市にある、お寺の住職のブログ
毎朝の境内の一コマと坊主の一言を毎日更新中

夜陰に放たれた矢

2010年01月12日 | Weblog
今日も暗い朝です。昼から冷たい雨が降るようですね。明日からまた寒くなるとの予想です。
どうせ寒いなら雪降ってくれないかな~。境内の雪景色見たいな。

善き人々は遠くにいても輝く、 雪をいただく高山のように。
善からぬ人々は近くにいても見えない、 夜陰に放たれた矢のように。
                   『法句経』

頂上付近が雪で輝いて見える山って、ほんと目立ちますし、かっこいいですよね。
その対極の例えが“夜陰に放たれた矢”ですもんね。想像しただけで怖いものがあります。
近くにいても見えない暗闇の中の矢。昔は世間を騒がすような事件も、今では身近に起きるような世の中になってしまいました。
欲・怨み・暴力…、近くにいても見えない夜陰の矢がいつも狙っているんでしょうか。
まずはそんなニオイのする存在を嗅ぎ分けて、近づかないように心掛けるしかありませんね。
世知辛い夜の中ですね。でも自分の身は自分で守るしかありません。どこかにいつも緊張感を持って生活することって必要ですもんね。
ちょっとした音やニオイにいつも敏感に反応する人間以外の動物達って本能で身を守ることをいつもしています。
ある程度の緊張感は人間にも必要なものなんでしょうね。やっぱり人間だって動物ですから。