尖閣諸島での中国漁船船長逮捕までのいきさつを撮ったビデオがネットに流失した事件で、警視庁は昨日逮捕を見送った。さらに事情聴取を任意で行い、書類送検するという。
そもそも海上保安庁の巡視船が撮影したビデオは、同様の事件がほかの海域でも起こり得るため、研修用にとっておくことが多いし、また公務執行妨害の証拠という意味合いもある。そのビデオを政府が、一部公開という形で衆議院の予算委員会所属議員にしか見せていなかった。このことがこれまでの公開方針と違うところである。
北朝鮮不審船のビデオはこれまでにもテレビで流されたり、一部公共施設で見られるようにしてあった。今回はギクシャクした中国関係に配慮して、非公開方針を採ったのだが、前原外相は、ビデオを見れば一目瞭然だといっていたのだから、はじめから公開すればこんなにごたごたすることはなかったはずだ。
海上保安官に対する逮捕は見送られたが、これ以後も事情聴取をやって書類送検したい考えだそうだ警視庁は。そもそもビデオ流出が国家公務員の守秘義務違反に当たるのか?もしそうだとしたら、民主党菅政権は罪作りなことをしたといわざるを得ない。
そもそもビデオは機密事項なのか?