昨日の話になります。
本当は深夜に釣り結果をブログアップの予定だったのですが、遊び疲れと食いつかれで、風呂に入るのも面倒になって、くたびれて寝てしまったのです。
(嫁さんが魚を裁いている間に、おすそ分けの小ネタだけアップしました)
ということで、本日朝一番の定例仕事が終了したので、ブログに書くのがおっくうにならないうちに書いちゃうことにしました。
嫁さんが邪気払いの釣りに行きたい症状発令です。その警報に当てられた私もジワジワと魚と知恵比べしたくなってました。
しかし、最近は天気がいまいちだったのよねー。
で、「一昨日の晩飯中に、魚釣り行かへん?」の嫁さんの病気が発動してピークになりました。
私はスバル弄りしたいので、「今は魚釣りはいまいちやでー、もう一潮経ってからにしようよ」というのですが....
いつもの女性陣の「いいだしたら....」が始まりました。
へいへい。わかりました。で、天気はどうなんよ?と前向きに話を進めたら...
明日の火曜日が風速3mでピーカンとのこと。(風速3mは当地周辺では無風に近いです)
明後日から雨天だから、明日がいい。って、あんた。
まぁー、午後からのんびり行きましょうか?(突然の仕事休みは自営業の特権ということで....)
で、どこへ何を釣りに行くの?あんたが決めな。って嫁さんに振りつつも。
どうせ青物(80cmクラスね)にはまだまだ時期早々だし、スズキぐらいしか思いつかないし、面倒なので嫁さんがあまり好きではない「数年ぶりに、チヌの落とし込み釣り」に行くか?と提案。
関西で黒鯛のことをチヌといいます。
私の落とし込み釣りターゲットは35cmから45cm程度のサイズ。過去に50cm超えも数枚釣ってます。
ただねー、チヌ君は対して引かないので、青物のガツンを知ってしまってから、落とし込み釣りからは遠のきました。
そうしたら、「これからネットで調べる。朝飯の時までに決めとく。」という嫁からキラキラオーラーが発散されました。
朝飯に出た言葉は、「マス釣りに行きたい」
「はん?」と口をあんぐりする私を想像してください。
「マスってあのマスか?和歌山の海にマスはおらんぞ。」と再確認するのです。
嫁さんに話を確認したら、もちろん管理釣り場というやつで、入場料が必要なのだけど、午後からだと割安とのこと。
まぁー、いいでしょ。
で、私は世間でいうようなマス釣り道具なんてもってません。
わざわざ道具をそろえる気持ちなんてはなはだないのでとりあえずの、磯釣りの一番貧弱な手持ちグッツを用意します。
嫁さんは道具のことを考えないのよねー。魚を釣ることだけ考えている。道具がなくてもなんとかなると思っているのだろうか...
まぁー、初めてのマス釣りなんだし、恥かき覚悟、坊主覚悟で行きましょう。
というより、天然の海と違って、魚を撒いているから必ず魚は居るのでしょ。ただし、皆に糸を放り込まれているはずなので賢い魚ばかりだろう。ということは、海釣り釣法だとあのスタイルだよなー。と、私の脳裏には仕掛けが浮かんでます。
そうそう、エサはなになの?
管理釣り場にフナ虫とかガンガラなんていないでしょ。磯蟹もいないでしょ。
それにオキアミを撒餌なんてしたらダメだよね。そのぐらいは私でも知ってます。
いつもの釣具屋へ相談です。
管理釣り場のマスなら、放流直後はなんでも食う。10分もしたら喰いが止まり、あとは魚と知恵比べとなる。定番エサは「イクラ」「ミミズ」「練り餌」ということらしい。
で、そのエサの値段が海釣りのエサと比較したら超高いのだ。
ええっ。となる私です。エサの金額で驚く私は、すでに間違っているのでしょう。
魚と知恵比べだったら、臭いとかではなくエサ見て判断しよるんとちゃう?チヌと一緒の感覚でええんちゃうん?と質問する私。
理屈はそうやけど、だから「マグロの切り身」とか赤い色のものを刺エサにもする。とのこと。
ふんふん。そういことなら....
「元気の良い青虫」(アオイソメという海釣りではポヒュラーな生餌)で上等ちゃう?
って変なことを質問したら....
理屈はそうだろうけど、そんなエサを持って行ったのなんて聞いたことない。って...
そうかダメという情報はないんやね。そもそも管理釣り場で刺エサ禁止事項ってあるのん?って確認です。
複数ハリはダメだけど刺エサでダメなものは聞いたことないから、エサはなんでもいいんとちゃう。って....
まぁー、この釣具屋も海釣り一般とブラックバスといったものが主体たがらマスについてはなんともです。
で、これから行く場所を教えたら電話確認してくれた。
すると、特にルールはないみたいで、枝針がダメ、魚引っかけ行為はダメという程度だった。
ふーん。それなら....
どうせ初心者で魚もろくに釣れないだろうから、と、どんな魚にも特効薬のように効く万能エサをチョイスします。
それが「シラサエビ」です。(釣りを知らない人のために説明、生きた小エビでお酒のマス1杯で500円です)
どんな魚にも万能というだけあって、海釣りで使うとエサ取りに速攻でやられる代物なのですが、管理釣り場ならエサ取りもいないでしょ。という感覚です。
もちろん生餌なので、エビが泳ぐ姿にマスがどう反応するかも興味あり。
さて、現地到着です。
平日なので空いてます。そして、みなさんの道具がかわいい。私らの道具は大きく場違いなことに恥ずかしいてす。
だって、私はいつもの磯タモ網を背中に背負っているんですよ。タモ網を背負っている人なんていません。
釣り場も浅いです。水も綺麗で魚が見えます。
そして、魚がめっちゃ小さい。なんなん?小鰺みたいなサイズのやつがウロウロしています。
それがウロウロしているところに皆さんはウキをポイと投げ入れるのです。
嫁さんと、「小さい。こんなの釣っているんか?」とヒソヒソ話です。
まぁー、水がきれいで魚が見えるのいいことです。
対岸岩場の深みまで、海釣りになれた私と嫁さんにはばっちり見えるのです。
流れがあるといっても、海風や波で水面チャボチャボよりずっと水中が見えるのです。
すると、30cmぐらいのやつが、「すっ」と飛び出しては巣穴へ引っ込むというのをあちこちでしているのが見えるのです。
嫁とヒソヒソです。嫁も楽勝でその気配を見つけてます。
嫁がいうには、足元のめっちゃ浅いところにも顔を出しているやつが見え隠れしているとのこと。
そこに魚がおるのに、何故に皆は仕掛けを流さないのか?と疑問符が一杯です。
やる気のある魚がいるのに、目の前をエサをちらつかせない心理が理解できない二人です。
どこに釣り座をかまえようかとうろつきながら回りを観察です。
ほとんどウキ釣りで、たまり水にいる小さいマスをめがけてポチョンとしています。
長竿の人が、糸に目印をつけて岩陰に入れるのですが、流すのではなく水がよれて流れないところを探るように釣られているのね。
その目印の人は見ている間に数匹釣ります。でも小さいのです。まるで小鰺サイズです。
うーむ。となりつつうろついていて、初心者なんだし、道具も場違いだから人のいない場所に入りましょうということで、そこそこの流れのあるところへ。
もちろん対岸に魚が見え隠れしてますよ。
で、いつもの磯釣りフカセ釣りスタイル開始です。釣り針はいつものグレ針の中から小さいサイズです。
こういう釣りは流すのではなく、流れ良りチョイ早めに引っ張りアクションというのが海釣りでの定説です。ともかく海釣りのルールで探りましょう。
流れに逆らうと絶対に魚は食ってくれないと考えます。
流れに乗せると反応するが、賢い魚は一緒に流れながら目視確認の上で不安要素のあるエサはそっぽ向くと思うのです。
そうではなく、魚の目の前を変な物体が逃げるように横切るのがベストなのよね。
できれば、魚の視界ギリギリを流すのがベスト。というのが私の海釣り基本ルールなんです。
さてさて、長い磯竿出しますよ。リールついてますよ。場違いですよ。
シラサエビをしっぽチョンかけで、上流から下流へ流れよりチョイ早めに、底から上へチョンチョンアクションを加えて流します。
一投目からお子様がつれました。こんなサイズを放流しているのか?と15cmぐらいのマスを見てガックリです。
下手したら10cmぐらいのやつもつれます。
で、こんなのを連れて帰ってもなー。と嫁さんとヒソヒソです。
これを雑魚と表現したら怒られるのでしょうか?
ともかく雑魚に思えるし、こんな小さいの美味しそうじゃないと判断して放流です。
いつもの海釣りなら、生餌として針を刺して放り込むようなサイズがコンスタントに釣れるのです。
ふーん。となりながら、探っていると型の良いやつのアタック行動がわかってきます。
型のよいやつも食ってはいるんですよ。ただしすぐに吐き出していることがわかります。
もちろん咥えている瞬間を糸ふけ等で感じているのですが、合わせるタイミングがどうなん?って探っていた次第です。
だって、海釣りでは「送り合わせ」が主流でしょ。
で、今回は「2度食わせ」作戦に変更です。
一度当たりがあったら30cmほどひょいと引いて、ごはんが逃げたと思わせて2度目で本食いさせようという作戦です。
海釣りでは喰いの渋いときにやる誘い方です。
で、その作戦が成功のようで、そこそこの型が釣れはじめます。
大きいマスって、シイラみたいに水面を「ビョビョーン」って飛び出して抵抗するのね。
でもね、海と比較したら魚がかわいいのでたいしたジャンプではないし....
そうそう、背中に背負ったタモ網が恥ずかしいことにはならなくて済みました。
こんなの抜いたらいいんとちゃう?と思いながらもせっかくタモ網もあることだしすくいましょ。と活躍しましたよ。
で、釣果ですが、いつもの海釣りと比べたらサイズが不満です。
釣り堀の人がいうには、釣れない午後からの時間で、すごい釣っているとのことでしたが、ホンマかいな?絶対にマス釣り初心者にペッカラ使っているやろ。と勘ぐるのです。
だって、嫁さんと....
マスって50cmぐらいあって、下手したら鮭みたいなやつもいるんでしょ。
そんなのがサクサク食ってきてプッツリ糸切れるんちゃうのん。
そういうのを放流するから金取るのでしょ。と思っていたのです。
それがこのサイズって....
帰宅して後輩を呼びつけて魚のおすそ分けの時です。
後輩も一目見て、「なんじゃこりゃ。こんな小さい魚なのかいな。」と驚きです。
後輩もマスっていうのは50cmぐらいあるものという認識だったらしい。
厳選して持返ったサイズでもあまりにも小さいのです。
こんなのを近所に配ったら恥ずかしいよね。と後輩とゴニョゴニョ。
でもねー、釣り場ではこれが良いサイズみたいやねん。って説明したら...
「うそでしょ~。こんなの釣らして金取っているん?」って突っ込む後輩。
「まぁー、そういうことなら、こんなサイズでも写真撮って不満タラタラブログに書いてみたら。そうしたら下手くそ釣りだったってことがわかるんちゃう?」って後輩の意見です。
たしかに判断基準がないので後輩のその意見に賛成です。
ということで、恥ずかしい釣果写真出します。
全部の魚ではないですよ。どいつを持って帰る?って女性陣が少しずつクーラーから出して品定めしているときに割り込んで撮影の写真です。
写真を見せるのも恥ずかしいサイズです。
いやー。小物写真をアップしてしまったよー。
やっぱり3Kgから上のサイズの魚でないとアップしたくないよー。
これ以外にも数匹クーラーに入ってます。
だって、床に魚を転がすスペースありませんから。貧乏人の玄関前スペースは小さいのです。
で、食してみました。
身が柔らかいが美味しいです。
運動しなくて太っているということか?脂が載っている魚でした。
が、しかし....
初めてのマス釣りで嫁さんも、ちょい不満です。
海の魚と比較したら、釣った満足感が低いのです。
やっぱり海で魚とトンチ問答するほうがいいねー。となった二人です。
二人して、マス釣りに行くことはもうないかもね。だって入場料かかるしね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます