なが~ンのごちゃごちゃ、そして長~く続く出口のないジャンクなパラダイス??

ジャンクと戯れている中年オッサンの日常と、嫌々な車いじり、オーディオなことや魚釣り等、仕事以外のことを書きなぐります。

R-2君、「の」の字ピストンサークリップの表裏

2018年05月08日 11時54分53秒 | 車弄り、スバル R-2 (360cc)

まず最初に定例のようなお約束を書きますね。

数日前のブログにて「サ―クリップの向きってどうなの?」「表裏を教えて―」と書きました。

それに対して多数のアドバイスや意見をいただきました。ありがとうございます。

また、「私もどうなのか知りたい」という方もおられました。

そんな中で、私の中で適正解となるアドバイスをいただけましたので、それを要約してこちらに記載します。

尚、自動車弄りド素人のバカな脳みそが適正解と判断しただけで、実際の工業製品での話し、および自動車整備業界での常識の話しについては当方は存じません。

バカな脳みそが、「それなら道理立っている。筋も通っている」と納得したから適正解としたまでです。

バカな脳みその判断なので間違っているかも知れません。

もし、私の真似をして事故が起こっても責任は取れませんので、もし真似をする人がいるのであれば自己責任の意味をよーく理解して作業してください。

つまり、良い子は安易に真似しないで、きちんとした整備知識のある方の指導のもとで作業してください。

 以上、定例のお約束でした。

 

本日のスバル弄りは、たったの15分でした。

それも実質撮影しただけで何も弄っていません。進捗0なのです。

 

朝ごはんを食べているときは天気は程々に良かったのです。

事務所で朝一のメール確認です。パソコン起動ついでに本日の天気予報を確認です。

うーむ、13時から雨とあり。アメダスの推移と予想も確認して、確かに午後から雨コース。

今日は急ぎの仕事ないしなー。よし、午前中にスバル弄りするぞー。

と、スバルのところに到着が10時10分ごろでした。

本日の作業予定の道具等準備して、まずは、皆さまに質問かました「サークリップ」の件があるので、サークリップをパシャパシャと撮影です。

撮影している最中に「ポツ」「ポツ」と、雨が降ってきました。

あーっ。こりゃーダメだわ―です。

 

さてさて、サークリップの写真撮影はしましたので、それをブログネタにしますよ。

話の都合上、前回、前々回のブログ記事とかぶるところがあります。ご理解くださいませ。

 

まずは...

エンジン分解の時に、サークリップがコンロッドの回転方向に対して「の」の字が一定方向を向くように取り付けられていたので取付方向のルール(表裏、上下)があると勘ぐってました。

「の」の字をしている?これって回転部品を抑え込むんだよね。ということは、「の」の形状より力を逃がす方向、といったなにか理屈があるのでは?です。

なので、ピストンに1個だけ取り外さずにそのまま残していたのです。

パーツリストの部品構成図でも、サークリップの「の」の字がコンロッドの回転方向に対して一定方向向いているのをかなり昔に見ていたので信じ込んでいたのです。

 

5月5日にピストンを組み込もうとしたときにピストンサークリップの向きにアレレとなりました。

いざ組み込むぞとなったときに、念のためにパーツリストと現状ピストンについているサークリップの向きを確認しておこう。念には念を入れておこう。なのです。

で、パーツリストをよーく確認です。

うむむむ。ピストンについてる方向と逆じゃないかー。

つまり、私の車体に組み込まれていたピストンのサークリップはすべてパーツリストとまったく逆向きに組み込まれていたということになるのです。

って、ことで5月5日は、これに関してなにが間違っているのではないかと、余計な模索をして終了。エンジン組み立て作業も中断していました。

 

5月5日の深夜に、「サークリップの表裏を教えて―」ってブログに書きました。

車弄りで知り合いになった知人にもメール連絡してみました。

すると、翌日5月6日の午前中は、メール連絡の嵐になりました。

ありがたや、ありがたや、インターネットです。

今までの知人はもちろん、ブログを見た初めての方からもいろんな意見をいただいたのです。

 

その大多数は....

サークリップの向きなんて考えてなかった。いままで取りつけしやすい方向で取り付けていた。というのです。

そして、そういった方は、何年間乗っている。高速も走っている。特に問題ないので向きはないのでは?

でした...

 

しかしです。

私の中で適正解となるアドバイスを一人の方が連絡してくれました。

今回、初めてアドバイスをしてくれた方です。とても感謝です。本当に心底からお礼申したいです。私の脳内のモヤが消えたのです。

長々と丁寧に理屈、時代背景、昨今の工員の力量と知識について説明されたとても丁寧な文面でした。

ここにそのままペーストしたいぐらいなのですが、私文になりますのでそういうわけにはいきません。

ついては、今回の「の」の字サークリップの件についてだけ、私が読み取って要約した内容を作文してこちらに書いておきます。

ちなみに、このアドハイスをくれた方は、特殊機械工作屋さんで、設計図面も引きますし、旋盤等で金属加工もされる方で、俗にいう街の中堅機械加工工場の社長さんです。

数年前から私のブログをご覧になって、苦戦しているのを楽しみにされてたんだそうです。

 

さて、「の」の字サークリップですが、まちがいなく表裏があるのですよ。そして上下もあるのです。

サークリップとしての設計段階では表裏はないのだけど、製造工程の熱加工とメッキ加工で製造バラつきがでて表裏が出るとのことです。それを個々に読み取って組み入れろということでした。

さらに、メーカ純正部品なら....

おそらく選別されていて表裏がわかりにくいようなものは意図的にはずされていて、あからさまなものがパックされていると思うよ。

後整備用に供給されるパーツなら、整備員が間違いない用に恐らく右巻きだけまたは左巻きだけという流通になっている可能性も高いよ。

新車組立時なら、コンロッドの回転方向に合わせて、右巻き左巻きの組み合わせで回転方向合わせてるんとちゃう?保守部品での流通だとそこまで考えてないとか...

多分だけど、スバルのことだからニードルベアリング、ピストンピン、サークリップ、コンロッドの組み合わせで同一部品番号でもその中から個々に計測選別された部品を新車の時は組み込んであると思うよ。同一部品番号でもニードルベアリングに.mmサイズで細かい区分けをしていてそれに対するサークリップがありそれらを組み合わせる、昔のスバル内燃機組立職人はそのぐらいしていたよ。

とのことです。(そこまで細かく個々の部品精度組み合わせ管理してたのかなーと私は疑問に思うのですが...)

さて、表裏ですが...

ピストンに組み込んだときに見える面を表、ピストンピンに接する面を裏と仮定します。

サークリップを平面に置いたときに、よじれていて「の」の字のセンター棒が浮き上がるようになるのが表向き。

つまり、ピストンに組み込んだときに、「の」の字のセンター棒が外向きになるように組み付けるとのこと。

もし、「の」の字センター棒を内向きにいれたら、ピストンピンと干渉してサークリップ破断に繋がるとのこと。

「の」の意味も、サークリップはめ合い溝が油で潤滑する仕掛けになっているはずで、サークリップが汚れないようにピストンが設計されているらしいです。

その時に、エンジンとピストンの熱膨張でサークリップが回転移動することがあるらしく移動したときに必ず方向が一定するように、一部が重くなるように「の」の字のセンター棒が起立しているとのこと。

ついては組み込むときに上下を合わせておくのがベターとのことでした。上下についてはエンジンを車体に取り付けた時に中央のピンが下からそびえるように組めばいいとのこと。

ピストン縦置き、横置き、斜めおきと車体にエンジン固定したときにピストンの動く方向が違うのでピストンに対してではなく、エンジン接地したときに対して上下の向きがある。

もし上下を間違えて組み込んでもどのみち回転して「の」に収まるんだけどねと..

サークリップ再利用の危険性も教えていただきました。

経年劣化、および、摩擦による摩耗と熱が入ることにより脆弱になるのはもちろんだが、もっと問題点は、表裏の判別が難しくなることだそうです。

本来は表裏はっきりしているサークリップだが、長年にわたり溝の中に納まっていることで反り分がなくなってくるとのこと。「の」の字に至っては、明確に外向きがわからなくなるぐらい真っ直ぐに立ち上がることがあり、なにげなく組み込んだときに表裏を間違って組み込む確率が高い。そうなると、経年で脆弱になっていること+表裏間違いの組み合わせでサークリップ破損確率が高くなる。そういった人的ミスを防ぐためにもサークリップは再利用するな、ということらしいです。

整備書等にサークリップの向きについて書かれていない件については....

40年ほど前は機械系技術者であれば「の」の字のサークリップの向きは知っていて当たり前だったんだそうです。平ワッシャーの表裏なんて知っているでしょ。それと同じレベルで知っていて当たり前、なので当たり前のことを整備書に書いていないだけなのでは?

昔は工業系学校で、ノギスの使い方を教えるのと同じレベルで、ネジナット、輪留め金具の種類理屈を習っており、その輪留めの一種としてサークリップがある。だから機械いじりするものにとっては常識であり、当時の自動車整備士は機械関係の基本基礎というものは知っている者がほとんどでサークリップの取り扱いは普通だった。

 

以上、アドバイスいただいたことを要約して、これが、「の」の字に関することです。

私の中では、とても筋道がとおって理解できた内容だったのです。

 

ちなみに、その他にも「C」、「M」、「Cの先端に穴の開いている偏心タイプ」、のサークリップについても熱く書いてくれていました。とても感謝です。

 

さてさて、それとは別に、整備書の類にサークリップ取り付けについて記されていないかです。

私の持っている「スバル R-2 の整備」にはサークリップのことは記されていないみたいです。

しかし、「スバル360の整備」にはサークリップについて記有り。

たった3行ですが...

「ピストンピンの両側へリテーナーを組み付ける。リテーナーの向きは立ち上がり部分が外を向くようにする。」

これがサークリップの表裏を意味しています。ちなみに、この文面のリテーナーってサークリップのことです。

これの根拠となる説明が、先に書いた、某方からの適確なアドバイスに書かれていたのです。

これで、私の中では適正解となりました。

 

さてさて、次は本日に撮影した現物写真です。

スバル純正の新品部品です。

2013年10月31日時点ではスバルで新品部品でました。それも1個が何十円という価格だったと記憶しています。

なぜに大阪の人間が兵庫スバルで部品取り寄せしているかは、もう説明しなくてもいいよね。

そして、2013年の部品を何故に今頃というのは、2013年9月にエンジンを降ろしてから、いまだにずっとスバルを弄り続けているからで、エンジンオイル漏れ整備するぞーって最初の意気込みで買った新品部品をやっと使うことができるところまできたということです。

はいはい。では、いきなりですがサークリップの表裏です。

斜め横からの撮影写真をみたらすぐにわかるかと思います。

まず表側です。中央の棒が外側に飛び出すという意味がわかってもらえますか?

ひっくり返して裏側にすると...

裏側にしたらピストンピンを押すことになるというのもわかってもらえるかと思います。

で、私の手持ち部品はすべて表裏の向きが揃ってました。

次は、上下です。

車体にエンジンを取りつけたときのピストン位置状態に対して、サークリップを先の写真の状態に合わせるということです。

サークリップの嵌まる溝になにか仕掛けがあるのかについては...

うーん。私の眼で見る限りはオイル潤滑に関して特に仕掛けはなさそうだけどなー。

でも、溝の角面取り等にへんなノウハウがあるとしたら私には判断できんなー。

 

以上が、私のR-2に搭載されているEK33エンジンにて使用するサークリップの表裏上下の位置関係でなります。

 

さて、明日は天気回復するのかなー。

回復したら、いよいよピストンを組みたいなー。


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3 コメント

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Unknown (Unknown)
2022-01-15 00:50:50
台湾製ピストンのサークリップは裏表の膨らみバラッバラなのでカス程も関係ないと考えられる
返信する
Unknown (なが~ン)
2022-01-26 00:17:16
コメントありがとうございます。

台湾製ピストンのことは私は存じませんが、バラッバラな膨らみだったらまずいんじゃない?と思います。
ちなみに、私がスバルから買ったサークリップはふくらみについて、私の目視でのふくらみの違いってわかりませんでした。
それよりも膨らみで表裏ができるわけだから、表裏の向きは合わせるってのは重要ですよね。
ばらつきがある組み合わせになったのであれば、仕方無しってことですかね。
返信する
マルテンサイト変態千年グローバル (鉄鋼材料エンジニア)
2024-10-21 00:44:07
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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