先週後半から日曜日まで雑用多忙でブログネタがなかったのです。
苦行となっているスバル弄りもできずです。
そのかわり、久しぶりの長距離ドライブで、クラウンワゴン君を駆って、例の不調箇所が確定となり....
と。そんなこんなでした。
で、なにもブログを書かないままでいこうと思っていたのですが、女性陣にこんなことがあってんでーって話したら、「そういうのはブログネタにせなあかんって」とプッシュされた次第。
ついては、ちょっと古いネタになりますがブログに書きます。
23日の土曜日です。早朝から深夜までずっと出歩いてました。
外出先で無性にトイレに行きたくなります。おっさん風にいうと「ゲリ便投下したい」です。
お腹がグルグルいいます。
うーん。トイレポイントは、どこだ....
そして、ついでに気分転換もしたいぞ。もちろん駐車場が無料で突撃できるところ...
と、思案して....
ちょと街から外れたところにあるシネコンに白羽の矢が立ちます。
地方都市のシネコンがある場所って駐車場が広いのです。もちろん地方都市での数少ないイベント会場となるので、それなりに息抜きできるものもあります。
シネコンにつきました。トイレに行きたい私はサクサクと歩いて建物へ向かいます。
建物内に近づくと、なにやら人がたくさんいます。
このシネコンにこんなに人が集まっているのは初めてみました。ふーん。新年度になって景気が良くなってきたのかしらとか、トイレの気持ちを紛らわせるために余計なことを無理やり考えながらサクサクと早歩きです。
建物テナント共通のトイレに向かうと、なんと行列ができてました。
こういうときはシアターのトイレに向かうのだ。と目標を変えます。
シアターの入場ゲート内ではなく、待合ホールのところにトイレがあるんですよね。
閑散としているかと思ったシアターホールに家族連れとアベックがたくさんいるではないか?
(後で知ったのですが、ディズニー映画初日+デカブリオ主演映画2日目だったのね)
ベンチでポップコーンをほおばるアベックなんて久しぶりにみた。
その横をサクサクと早歩きしていると....
突然、足にタックルを受けました。
そして、大きい声で
......
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「エースを捕まえた」
「ママ。エースやで。エース捕まえてん。」
って足元で元気なお子様です。
私のふくらはぎに頬擦りしています。
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対応に困る私の顔を想像してください。
「はっ!!」と我に返り、周りを見渡します。
するとホールにいる皆さんが私を見つめています。
いやー、そんな視線で私を見つめないでー。私はビチクソを放出しに来たんだってば。
足元を確認したら、ふくらはぎに抱きついた子供が目を爛々として私の顔を見上げているのです。
どうしたらええん!?。と、超困惑がはじまります。
まさに頭がグルグルしはじめました。
そしたら、次の衝撃です。
反対の足にも重さが加わります。
「エースだ。エースだ。」って抱き着く子供が増えました。
両足にかわいい足かせが抱き着きました。
一人は、そのまま、ふくらはぎに平手打ちを連打してきます。もう一人は、ふくらはぎを愛しそうに頬擦りしながら、なんともいえない目線で私を見上げてます。
くそー、これがお姉さんならめっちゃ喜ぶのに、といつもの私なら直観的に思うのでしょうが、トイレに行きたい私にはその余裕はなかったらしく、この子供をどうしたものかと真剣に考えだしました。
そうこうしていたら、遠くの人混みから「すみませーん」と大きな声がします。
皆がそちらを見つめます。
すると、シネコンに来るためにちょっと小奇麗にされているお母さんと思われる方が、小走りに走ってくるのです。
私のところに来て、私の目を真剣に見つめて「本当に申し訳ありません。」って....
ますます、なんのことか混乱する私。変な情報がひとつ増えました。
ペコペコと頭を数回さげているときに、
「ママー、エースやでー。エースと写真撮ってー。エースの腕にぶら下がりたい」と子供が言い出します。
もう一人小さい方の子供は、平手打ちが激しくなりました。母親が来てテンションが上がっているようです。
「エースに怒られたいねん。エース怒ってよ!」って...
何かわからない私です。
お母さんの、耳がみるみる真っ赤になっていきます。
お母さんも子供の状況が理解できたみたいで、顔を真っ赤にしながら、「恥ずかしい思いをさせてしまい申し訳ありません。人違いしているんです。子供のことなので許してください。本当に申し訳ありません。」って....
「そんなに頭さげないでください。お姉さんに頭さげられる方が私も恥ずかしいですから」と会話したら....
足元の子供が
「ずるい。するい。ママだけエースとなにか話している。僕もエースと話したい。」って...
ちょっと状況がつかめたので、無心に平手打ちを連打する超かわいいちびっこは放置して、キラキラした目線の方の子供に「ママが困っているじゃん。男はママを困らしたらあかんねんで」と話したら。
みるみるシュンってなって、子供の目線が下を向くのです。
子供の頭をグシグシと撫でて、「ママのところへお帰り」って話すと、二人ともスッと足から離れて、下からキラキラした目線で私を見上げるのです。
ほぼ同時に、
「わかったエース。ママの言うこと聞く」って元気な返事です。
私もこれで、お母さんの顔をやっと真面目にみることができます。
すると、お母さんがどうしよう状態です。
口元がエヘラエヘラしているのです。
笑いをこらえたいのと、皆の視線が熱いのと、私が怒らなかったのにちょっと安堵かな?
そんなのがグルグルしてそうな感じで、言葉が出ない模様です。そして顔が真っ赤になっていたのが少しずつ色が引いています。
私と子供を交互に見つめて固まっているんじゃないよ。と思いつつ...
「お母さん。どうしたん。子供たちはママのいうこと聞くって元気だよ」って話したら...
「すみません。子供たちが迷惑かけました。失礼します」と、小さい子を抱え、大きい子は手を引いて私の前から早走りで逃げるように消えていきました。
子供が振り返りながら「エースさよなら。僕も強くなるよー」っ大声を上げて手を振るのです。
残された私は、ちょっと回りりを観察です。
皆の視線は消えているのですか、すぐそばのベンチでポップコーンを食っている2組のカップルは、笑いをこらえるのに必死のようです。
ともかくトラブル解消です。
そのまま本来のトラブル欲求のトイレへ駆け込みます。
もちろんトイレは間に合いましたよ。
車に戻って、助手席の嫁さんに先ほどの話をしました。
すると嫁さんが大笑いするのです。涙流しながら笑います。
「それ、めっちゃ見たかった。私もトイレ行ったらよかったわー」という嫁です。
で、私は、「エースって何やねん。そんな有名人がおるんか?ウルトラマンエースしか思い浮かばんぞ」って確認です。
「ははは。ちゃうちゃう。エースって子供では超有名やって。」
「子供にエースって抱き着かれたことは自慢していいから」と、ずっとご機嫌笑いの嫁です。
なんのことかわからない私です。
嫁から説明をうけます。
「エースってルフィーの兄貴やで。わからんか」と....
それで気づきました。ルフィーって海賊王か?そうそう火拳のエースってか?とやっと状況がわかる私です。
そして、あの状況を思い出して、子供にエースって大声で間違えられた自分がすごく恥ずかしくなりました。思い出して恥ずかしくなる私って、まさに知らぬが仏です。
嫁さんの止まらない笑いのまま...
「ははは。私が着せた服のせいやわ。めっちゃおかしい」って...
当日の服装は....
私が愛用しているEDWINのライダーズジーパンでかなり黒に近い群青色です。
ベルトは飴色のバックスキンです。
スニーカーは黒色で差し色でピンクのラインです。
と、下半身の服装いつもの普段着なのですが、上が違いました。
天気がよかったので上着は長袖Tシャツ1枚です。いつもならダサいカジュアルシャツなんですよ。
その長袖Tシャツが白色ベースに、ショッキングピンクと黄色で派手に英文字がデザインされています。
で、私が着るのをちょっと躊躇したのが、片袖に、黄色文字にショッキングピンク縁取りした文字が肩から袖口までプリントされてます。片腕だけにですよ。まるでヤンキーのようです。
こんなのオッチャン向きか?と嫁に確認したら、尻にアメリカ鷲がプリントされているジーパンよりはずっとオッチャンらしくでよろしいと嫁さんに着せられたものです。
そして、極めつけが....
魚釣りでかぶる帽子です。当日は寝癖がきつかったので帽子をかぶりました。
お洒落な帽子ではなく、魚釣りの小道具活用です。
俗にいうカーボーイハットで相応にくたびれた状態です。
それに、赤い色の差し色ラインが細く2本入ってます。
で、このへんてこりんないでたちが、子供の目には「エース」となったのだろうとのことです。
嫁はさらにつっこみます。
「エースってな、細マッチョで腹が割れているねんで、上半身裸でうろついているようなキャラやで」
「あんたのお腹は風船やろ。トイレ行きたいから尻の穴締めてたやろ。それでお腹がへっこんでたんやで。それで、中年腹がごまかせてたんだってば」
って、ずっと笑ってます。
「子供は正直やねんから。子供にエースって抱き着かれたことは自慢したらいい」って、ずっと笑ってます。
しばらくは、嫁さんの笑いのネタになるみたいです。
で、今度は仕事仲間の後輩にも話しました。
めっちゃ受けてます。
「胸から上だけみたらええ男やもんなー。その胸板と二の腕は異性と子供には美味しそうに見えて仕方ないねんでー」って大笑いされます。
たしかに、黒系のジーパン来ている人は珍しいしなー。
まして、飴色ベルトなんてそんなにおらへん。
で、黒色シューズやろ。
そりゃー、子供にとってはエース詐欺やでー。
子供の目線やとだらしない中年腹が消えたんやって。
きっと、お母さんは目の前の中年エースを見て失笑してたんやって。子供にはこんなおっさん捕まえて何言うねんと思いながら、このオッチャンはどうでてくるねんって対応に困っていたんやで。
どこの世界にシネコンに麦わら帽子かぶっていくやつおるねん。絶対にあんたを変態やと思ってんで、変態さんに子供が飛びついたどうしょうとお母さんは思ったりして、きっと困惑したんやで。
とかなんとか....
後輩も想像して大笑いしていくれました。
そして、
「こういうのこそブログネタにしたらいい。」
「面白いことは皆に言うて、皆を笑わせて、皆が心豊かになったらええねん。」
「そうやって、皆にプチ笑いを分けたげな。」
って、提案が出たのでブログに書きました。
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