ここのところ通院がいろいろと続いてブログを書いている時間が取れていません。
ということで、2月から4月初めごろまでにクラウンワゴンに起こったエンジントラブル事案を今頃になってまとめて書きます。
ちょっと長い文面をだらだらと書いて自分の記録としているので、つまらない内容となることをご理解ください。
最初の故障発生が2月17日です。
めっちゃ寒い夜間にエンジン始動しないトラブルです。
ここから1か月かけて障害切り分けしていたら燃料ポンプがご臨終となりました。それを順に書いていきます。
まずはエンジンが始動したりしなかったりという状況から始まってます。
そうなると電気周りを疑います。
ヒューズボックス内のヒューズやリレーの点検をしました。
それについては、2月18日のブログ記事に書いてますのでそちらをご覧ください。
2月18日のブログ記事:クラゴン君、エンジン始動しないナゾナゾをさぐってみる
2月23日の作業です。
エンジン点火系を点検です。主たる作業はデストリビューターの掃除です。
まずはブログ友から指摘のあった、燃料のプレッシャーレギュレターという部品を目視確認です。
エンジンブロック横のフューエルデリバリーパイプについているのです。
こやつのセンターに燃圧がかかる(ガソリンが流れて圧力がかかる)と飛び出す仕掛けがあるとかないとかでその飛び出しを確認してみてというもの。
よーく確認しました。
私の車体はセンターに飛び出しが云々なんてありません。穴が開いているだけでした。以上、プレッシャーレギュレターの目視確認終了。
まずは何もせずにエンジン始動。特に問題なく始動しました。
今の状態で分解せずにできそうなことしておこう。
ダイアグをテストモードにしてエンジン始動にて点火時期確認。以前に調整したことあるんです。10度ぴったりのままでした。
エンジンストップしてプラグ確認。
すべてのプラグ抜き取りはしていません。1番と3番のプラグを抜いて確認です。プラグギャップ基準値は1.0~1.1mm。1.1mmのシグネスゲージ通らないので隙間はOKとしました。(2本のプラグに問題ありなら全交換のつもりでした)
イグニッションとイグナイタの確認です。トラブルシュート指南書ではイグナイタの故障判断はできないので消去法にて最終的にイグナイタかECUの不良という道筋です。
イグニッションONの状態で各端子の電圧測定とか抵抗測定にてイグナイタに来ているハーネスの導通有無、または絶縁有無の確認OKです。
コイルについてはイグニッションONにて電圧測定。イグニッションOFFにして、このハーネスはつないだままこのハーネスは外してねといった手順に従って抵抗測定です。
それで、1次側の抵抗値が基準値より高い。2次側の抵抗値が基準値より低いとなりました。コイルの抵抗値ってそんなに厳密なのかと思いますが2項目が基準値から外れました。
予備のコイル(中古です)があるのでそれを持ち出して確認します。
一次コイル抵抗 基準値 0.48~0.71オーム 車体のやつ実測値 1.3オーム、予備実測値 1.2オーム
二次コイル抵抗 基準値 10.1K~17.4Kオーム 車体のやつ実測値 8.7Kオーム、予備実測値 12.98Kオーム
ということで、予備のコイルの方がマシだろうと判断して交換しました。
デスビキャップを開けます。
デスビキャップ内は白い粉がありました。端子が荒れているなー。
もちろん掃除しました。
デスビにエアギャップ点検という項目があり、シグネスゲージで隙間を計測して基準値内です。
基準値 0.2~0.5mm 計測数値0.33mm
もう2か所をSSTで計測というのがあるんですが、そこは道具がないので計測をあきらめました。
ローターのエッジもブツブツザラザラです。
この手のやつって掃除しないほうがいい的なことをよく聞くのですよ。
でもあまりにもひどい気がするのでちょっとだけ掃除します。
ローターは#1000のペーパーでちょっとだけ磨きました。
キャップのほうは白い粉が拭きあがっているところはマイナスドライバーでこつんとして剥がれるものだけ落としておきました。
デスビキャップ内部にオイル侵入無しです。カサカサに乾いている状態でした。
ということで、点検はおいといて実際に変更のあった作業は
・イグニッションコイルを中古予備部品へ交換
・デスピキャップ内部を掃除
となります。
総走行距離の記録です。219100Kmでした。
2月24日の作業です。
燃料ポンプの目視確認と、燃料ポンプ手前にあるストレーナー(サクションフィルター)の確認をしました。
車体の後ろを持ち上げて車体下にもぐりました。
燃料ポンプの配線に走行中のごみがひっかかったりして断線しかけとかの可能性を探りました。
特に室内に配線が引き込まれる部分がクネクネしていたりして断線リスクはないか疑ったのです。
目視、および、触りたくった限りでは問題なさそう。
室内に燃料ポンプハーネスカプラがあります。そのカプラーが抜けそうになったりしていないか確認。ついでに抜き差ししてみて実はコネクタが錆落ちるとかではないかの確認もしました。問題無しと思います。
燃料ポンプのすぐ手前に「サクションフィルター」なるロート状の小さいストレーナー部品があります。
それが燃料タンクの錆屑でつまっていないかの確認です。
ここにいろんなものが詰まっていて時々流量が減るのでは?燃ポンオンオフする度にゴミが舞い上がって吸い付いてとかして運悪く通路を全部ふさぐようにつまったときがエンジン始動しないタイミングなのではと気になったら仕方がない。
燃料ホースを外してフィルターをとりだしました。予備中古部品と比較します。
砂状のものが出てきましたが、この程度で流量がどうこうということはなさそうなんだけどなー。
もちろんフィルターを掃除して再セットです。
燃料ホースを抜き差ししているのですが、ホース自体も経年劣化で怪しいです。交換したいのでサイズを計測しました。
車体後ろをジャッキアップしています。ついで仕事でデフホーシングといったリヤ足回りも目視確認します。
サイドブレーキアームのブーツが破けているのを見つけました。両輪破けてます。この部品も手配しなければなりませんね。
久しぶりにまじめに車弄りしています。といっても車体下に潜って燃料ポンプのホースを弄っただけなんですけど....
たったこれだけの作業なのに、皮膚病治療で免疫抑制剤とステロイド入り軟膏を食らっている身体には拷問でした。
だって、工具を握りしめて力をかけると指先の皮膚が裂けて血まみれになるんよ。指先から血を拭いたら手袋をしていてもヌルヌルして滑るのよね。
すべての指先から血が出るので、指先をマスキングテープで縛り上げて裂けた傷口が暴れないようにするのです。
恐るべし免疫抑制剤とステロイドです。
ステロイド入り軟膏は、皮膚を超薄々にするよ。力仕事したら裂けるよ。ってネットで調べて予備知識はありましたが、まさか工具を握りしめて力をかけただけですべての指先が裂けるとは思いませんでした。
皮膚病治療の恐怖を実感したのでした。
2月26日の作業です。
スローヒューズの確認と、バッテリーとセルモーターの確認をしました。
今まで始動しなかったときはすべてめっちゃ寒いタイミングでした。
セルネーター自体はご機嫌に回っていたと思うのです。それに数回リトライしてその間もセル自体は普通に回っていたと思います。
そう、「思います」です。だって、あんまりセルモーターの始動音って気にしていませんので...
それでも、今シーズンの寒かったタイミングにて、セルモーターのマグネットスイッチの戻りが悪くて、エンジン始動直後に「シャーッ」ってなったことがあります。
以前にバッテリーが弱ってきたときも、「シャーッ」事案が多発してバッテリー交換したらそれがピタリと治ったというのがあったんです。それを思い出しました。
はい、本日はあったかいです。あったかいから嫁を連れ出してキー捻りかかりをやらせて確認しました。(あったかくなってからバッテリーを調べてないなーと今更に気づく私ってバカ者です)
ガレージにてエンジン始動前にバッテリー電圧を計測です。12.4Vと出ました。
嫁に車前に立ってもらってセルの回転音とマグネットスイッチ戻りがどんくさいときの「シャー」を感じるかを聴き耳たててもらいます。
セルモーターの音を「シュ」。エンジン始動を「ガオン」とします。
私がセルを捻って、エンジン普通に始動しました。
「シャー」はありませんが「シャッ」って一瞬の音あり。かつ、初爆の後に一瞬の合間があってからガオーンと始動しています。
音にすると「シュシュシュシュボロン、ウン、ガオーン(ガオーンの最初に一瞬のシャッ)」
ウンという一瞬の合間は注意していたら感じるような、お前それをいいだすと神経質やろという感じの間です。
ガオーンは字のごとくちょっと伸ばしたような音です。
エンジン始動中のバッテリー電圧は14.5Vです。
3回試して同じなのを確認です。(バッテリーにつらい仕打ちしてますね)
エンジンストップしてついで仕事します。
ダイアグコネクタを開けて次の確認。
[FP]と車体アースとの電圧を測定しました。
イグニッションオフもちろん0V
イグニッションオンだけでは0Vです。
セルモーター回しているときは車体が振動していてテスター棒の先がしっかり固定できず数値がハラヒレホロヒレと暴れて計測できず。
エンジン始動したら12Vです。
[+B]と車体アースとの電圧を測定しました。
イグニッションオフもちろん0V
イグニッションオンで6Vです。
セルモーター回しているときは車体が振動していてテスター棒の先がしっかり固定できず数値がハラヒレホロヒレと暴れて計測できず。
エンジン始動したら12Vです。
次に[FP]--[+B]を短絡させて燃ポンへ電気をつなぐモードへ
イグニッションオフもちろ燃ポン作動せず
イグニッションオンにて、インマニデリバリーパイプ周辺で流れる音がします。
燃料リターンホースを握ると脈打ちしています。
つまり、エンジン始動前の燃料ポンプって6Vで駆動しているってことになるよね。
エンジン始動します。
インマニデリバリーパイプの流音はエンジン音にかき消されて聞こえません。
燃料リターンホースの脈打ちが変化したので、12Vでポンプ動かして流動が増えているものと思います。(エンジンに燃料取られているからという理由もありえます)
次は、バッテリーに家庭用充電器をつないでエンジン始動したらどうなのよ。
充電器の電流量を「エンジン始動」に指定してバッテリーターミナルへつなぎました。
エンジン始動前のこの状態にてバッテリーターミナル間の電圧は14.7Vです。
嫁に車体前に立ってもらって指導音の確認です。
セルモーターの回転音が瞬殺です。
セルモーターのマグネットスイッチ戻りがどんくさいときの「シャー」音もありません。瞬殺エンジン始動でした。
音にすると...。セルモーターの音を「シュ」とします。エンジン始動して回転する音を「ガオーン」とします。
「シュガオン」です。
初爆から本来のエンジン爆発までの微妙な間はまったくありません。
ガオーンと伸びる音ではありません。ガオンでした。
ということで、電気が元気もりもりのときはこんな始動なんだと感心です。
充電器が繋がれたままでエンジン始動中の電圧は14.7Vです。
エンジン始動中のまま充電器を外しての電圧は14.5Vに下がります。
エンジン停止します。バッテリー電圧が徐々に下がり12.4Vとなります。
ここまで確認したところで、嫁が予定があるというので帰りました。
私はリレー点検の予備情報がほしいなーと考えます。
EFIリレーが単なる導通リレーだよね。ダイオード内臓(逆流防止)タイプじゃ
ないよね。EFIリレーを引っこ抜いて多々確認します。
どっちがプラス側なの?ってヒューズボックス穴にテスター棒を刺して計測
したところでイグニッションオフだと電気きてませんな。
これはキーオン係が必要なんじゃん。嫁が帰ったしな。ということでリレーのどっちがプラス側なのかはわからず。
リレーボックスの表示イラストをみる限りでは極性無しリレーだろうなーと推論します。今はリレー自体にテスターは当てません。リレー単体の点検は後日にします。だって時間取れないのよ。
リレーをしっかりしつこく目視確認して戻して、さあー後片付けして帰宅しょう。ってエンジン始動です。
「シュシュシュシュボロン、ウン、ガオーン(ガオーンの最初に一瞬のシャッ)」でエンジン起動します。最初にテストしたときの始動音です。でも始動してからなんか微妙な違和感あり。
「ブルブルブルブルブブブルブルブルブルブルブブ」ってわかります。
アイドリング中の音になんか時々きリズムをはずすやつがいるのよ。
最近はそうだったのかなー。車体外でボンネット開けて聞いているからそんな微妙な喘息みたいなのが聞こえるのか?
と思っていたら2分ほどで突然エンジンストップ。
やったー。これはチャンス。再現したのか?
エンジンストップのままイグニッションオンのままでワクワクしてテスターであちこちの電圧を測ってみますが、イグニッションオンの状態の数値そのままです。なんじゃそれ。
プラグ抜いて火花の確認するか?いやいや今回はエンジン始動ミスではなく回転中にストップだぞ。次のキーオンでエンジン始動するかも、プラグ1本抜いたままで5発でエンジン始動したらめっちゃ怖いぞ(過去に経験あるのよ。プラグが抜けている穴からの音がものすごいよ。恐怖だよ)
タイミングライトを1番プラグコードに挟んでコードをできるだけひっぱってなんとか運転席のキーも握れてエンジンスタート。
「シュシュシュシュボロン、ウン、ガオーン(ガオーンの最初に一瞬のシャッ)」くそーっ普通にエンジン始動しやがる。
3回試して普通に始動するんです。そしてアイドリングの微妙な振動は一緒です。
そうだ。今日は充電器をもってきているぞ。
このまま充電器をバッテリーに繋いでエンジン始動してやれ。
「シュガオン」一瞬でエンジン始動。
アイドリングの音は....
「ブルブルブルブルブブブルブルブルブルブルブブ」って、お前は不整脈なんか?と振動は一緒です。
燃料リターンホースを握ります。脈打ちのリズムはおかしくないと思う。
ということで、エンジン始動まではバッテリーの電圧で大きく変化ありだけど、アイドリングの微妙な不整脈は一緒ってか?
ずーっと充電器をつないだままなのはまずいと思い外します。
充電器を外しても微妙な不整脈のままです。
まあーねー、エンジン始動してしまえば14.5V安定だもんなー。オルタネータが仕事しているよなー。
嫁と最初にテストしたときと、今でなにが変わった?
なにをしたか思い返すと....
EFIリレーの抜き差ししているなー。
今回騒動の本当に最初のエンジン始動しなかったときは、EFIリレーをたたいたらエンジン始動したんだよなー。
まさか、今もEFIリレーをたたいたらなにかあるのかなー。
同じ行動をしてみようと試みます。その時と同じで10mmメガネレンチにて、たしかこの横角を斜めに「コンコン元気ですかー」と...
エンジン始動したままです。アイドリングに微妙なムズムズ不整脈のままです。
コンコンってしたら、アイドリングが止まりそうになった(笑)
コンコン程度の振動でリレーの接点が浮き上がるってこと?本当に...
コンコンにて、今度はアイドリングの怪しい不整脈がおさまって私のイメージしている綺麗な振動になった。
なんだこいつ。本当にか?
今のタイミングにて、コンコン元気ですかーを5回に1回ぐらいで微妙な変化あります。
コンコンの箇所を変えてみます。どうも2か所の軽いコンコンで反応ありです。
エンジンストップします。
リレーを抜いて接点にハアーッって息かけておまじないします。
しっかりと奥まで再挿入。同じテストします。
同程度の同じ位置コンコンで微妙な変化ありです。
抜き差しリトライ。
今度は浅めに挿入です。リレーの差込足自体は繋がっているはずという浮かした状態にて...
同程度の同じ位置コンコンで微妙な変化ありです。
デフォッガに刺さっている同じ型番のリレーと交換します。
コンコン元気ですかー。コンコン元気ですかー。
何回やってもおかしな気配はありません。
今度はたたく位置を変えてコンコンしてみるか。
としたら、最初のリレーよりは回数が少ないですが変化ありです。
ということは....
EFIに刺さっていたリレーはコンコンで変化率高し。
デフォッガに刺さっていたリレーはコンコンでの変化率低し。
本当はコンコン程度でリレーの動作に変化あったらいかんよね。と思うのですが、どうなんでしょう。
これって、まさかのリレーが....とかの可能性を考えてもいいのかな?
そうそう、スローヒューズが死にかけていないかの目視確認です。
あからさまに見えている部分が細くなっていたり変色していたらどうなのよ?って確認です。
内部が緑色なのよ。
他の同じ色のヒューズを見てみます。(下写真で右色のやつね)
どうなんでしょうね。こういうヒューズも切れる前に予防交換するべきなんだろうねー。でも病気治療で金が本当になくなっているのでヒューズ交換は当面見送りってことで....
3月3日の作業です。
バッテリー新品交換、EFIリレーの導通計測です。
今日までにエンジン始動しない事案が4回かな?
2月17日が最初の発症日です。そして3週間ぼとした本日です。
いよいよヘッポコヤブ医者(私のことですよ)が確定診断を出しますよ。
今日に発生したトラブルにて、燃料ポンプ天寿を全うされたものと思います。(以降「燃料ポンプ」のことを「燃ポン」と記します)
完全に燃ポン死亡って言いきれないのは私がド素人で経験値が低いからなので許してねん。
実は、バッテリーの新品を入手、EFIリレーも社外品新品を入手しております。ついては、バッテリーの交換とリレー交換をしてみようかなー。と作業を始めました。
バッテリー外箱を開けると濡れているじゃん。
箱から出してバッテリーが割れていないかの確認です。
特に見てくれは問題なしです。割れてなくてよかったー。
水の広がり方を観察です。
これってバッテリー出荷時に液濃度を計測していて、そのときに垂れたとかとちゃう?
なんだかなー、さすがネットショップだなー。そういえば今回は出荷時バッテリー状態計測書みたいな紙は入ってなかったなー。
バッテリーを買ったときの散財記録は次のところを見てください。
2022年3月12日のブログ記事:クラゴン君、散財の記録 - 燃料ポンプ、バッテリー、リレー等
車体のバッテリーを取り外します。
取り外しついで仕事です。バッテリーが収まっていた場所を簡単にお掃除しました。
取り外したバッテリーと新品バッテリー比較です。もちろん問題なしですよ。
お疲れさんバッテリーの汚れ方を見ると、液吹き出ししたことがあるのか?いやな汚れ方しているなー
マイナス端子側は微妙に腐食しているような感じです。まあー端子カバーないけどね。
プラス端子側はカバー被っているので綺麗ですね。
バッテリーはさくっと交換しました。電圧とかも計測して、私の車体についていた古い方が数値良し(笑)。まあー新品バッテリーは充電放電を繰り返してからが本領発揮だよな。
交換してすぐにエンジン始動。セルの始動音に変化は感じないなー。
エンジンかかっている状態で電圧測っておくか、とテスターを握ったところで...
ブルブルとクラゴンが身もだえし始めます。
そして、ストトン、ストン。はいエンストしました。
やったー。これって障害切り分けのチャーンス。新品バッテリーへ交換したらいきなりエンストだよ。
確信部を計測するよー。
燃料ポンプから生えているコネクターです。それが車体のメインハーネスと接続する部分。便利というかなんというか室内にあるんです。2列目シートの下なんよ。
このハーネスの隙間にテスター棒をぶっさしました。
燃料制御がどうこうっていう回路的なことは今日は考えない。止まった今なら燃料ポンプに物理的に電気が来ているのか確認できるぞ。
テスターを運転席から見えるように立てかけて、エンジンスタート。
「シュシュシュ」が景気いいよ。だって新品バッテリーだよ。ご機嫌でセル回し続けるよ。
セルが回っている間は10.5Vの電気が来ています。12Vじゃないのね。セルモーター回すのに電気食われているってことでしょうか?
ついで仕事しておこう。バッテリーつけかえたとこなのに、また古いバッテリーに戻します。
同じようにセルは回るがエンジン始動せず。燃ポンへの電圧は10.5Vです。
そろそろエンジンかからへんかなー。エンジンかかっているときの燃ポン電圧知りたいんだよなー。とか思いつつ、車体をゆすることにしました。ゆさゆさ左右にゆすりーの、バックドアをバンバンと力強く閉じたりします。
さあーどうよ。古いバッテリーの状態ですよ。セルモータースタート。
シュシュシュって3回ぐらいは10.5Vです。そして4回目のセル回転音ぐらいで初爆ありだがストトンとエンストです。
初爆あったときは10.5Vから12.3Vへすっと上昇しました。エンストしても12.3Vのままで電気供給しています。5秒ほどしたら電圧0Vへなりました。
もう一度リトライします。
初爆まで同じです。初爆から、なにやら苦しい止まりそうなエンジン回転です。そのタイミングで12.3Vから14.5Vに上昇。苦しい回転のまま動き続けているのでアクセルをあおらずにいったんエンジンストップ。
30秒ほど置いてまたテストします。
今度は「シュシュシュ・ウン・ガオーん」って通常始動です。
エンジン回転もいつもと一緒で安定していると思います。テスターの電圧は14.5Vです。
このまま止まらないかなーと期待しつつ放置するが5分ほど安定のアイドリングでした。
なんだかなー。と思いつつ、新しいバッテリーに付け替えます。
エンジン始動。っていつものように始動して安定アイドリング。
ちぇっ。わかったよ。もうちょっとデータ取りたいんだけどなー。と思いつ、再現しなくなったので、リレーを弄ることに。
新品と車体についているリレーを、コイル抵抗と、オンになったときの通電抵抗を測りました。
左が車体についているやつで、純正部品 #90987-02010 です。
新品部品を探したのですが、 #90987-02010 が廃盤らしく、#90987-02009 に部品統合されてました。
その部品番号で手配したのですが、コロナ化で資材不足のためメーカー純正部品がすぐにでません。1か月待って引きわ私できるかどうかってことだったので社外品を探しました。
右が社外品です。Niles製で #4T-2009 です。互換部品なのでトヨタの部品番号も記されてます。
接続コネクタ部分も同形状なのを確認です。
コイル(スイッチ)の抵抗値と、リレー導通したときに繋がったラインの抵抗値を測定しました。
元のリレー コイル抵抗 75.3オーム、通電抵抗 0.6オーム
新品リレー コイル抵抗 73.3オーム、通電抵抗 0.6オーム
作動させたときの反応感をリレーを握りしめて振動で確認します。
元のリレー ONで瞬時にカツンと力強く叩く、OFFでワンクッション置いてから外れる
新品リレー ONで瞬時にカチンと軽く叩く、OFFで瞬時に外れる
OFFの時の動作で俊敏性が違いますよ。どっちがいいんでしょうね。
リレーを新品に交換してエンジンスタート。
始動したがアイドリング不安定です。今にもとまりそう。
あわててリレー計測で外していたテスターを燃ポンコネクタに刺します。
14.5V言うてるよ。とかしていたら、ストトンとエンストです。
以降はエンジンかからず。セル回しているときは10.5Vですね。
わかったよ。バック扉ドンドンって車に衝撃与えてあげるよ。
さあーどうよ。って、いつものようにエンジンかかったー。今度は安定して動作しているよ。2分ほど安定動作しているのを確認してエンジンストップ。
再始動してみたら今度は初爆ありでストンとストップ。そして以降はエンジンかからずです。
これってアレだよね。確信を持ちますよ。
再確認しておこう。後輩を呼び出します。
「ウンコの病気発症中。今回は再現率高い。確認したいことあるのでエンジンスタート係で来てくれ。まもなく日が暮れるから特急で頼むでー」
ちょっとふてくれてやって来た後輩に。「事務仕事していたんやろ。すまんよ。でも発症しているときに確認したいことあるんよ。俺はルフィーみたいに手が伸びんから第3の手をしてくれ」って説明して、エンジンキーを捻る係を指名です。
はい、エンジンスタート。セルは景気よく回ります。
後輩はセルを回しながら後ろのテスター画面を見つめてます。「10.5V」と大きい声を出して読み上げます。「ずーっと10.5Vやでー。」
私はエンジンルームのガソリンリターンホースを握りしめて確認です。
「はあーっ。脈が無いよ。そりゃー始動しないよ。」
何回か始動テストします。扉バンバンって衝撃も与えます。以降はエンジンかかりませんでした。
くそーっ。エンジンが死にそうにアイドリングし続けるときと、普通にアイドリングしているときの脈がどうなのか知りたかったのに。
エンジンかからないので仕方ありません。
辺りが暗くなり始めました。ここで終了です。
はい、一言、いや、二言でまとめますよ。
「これって、電気来ているけど燃料ポンプ回ってないよね」
「それって燃ポン死亡。燃料ポンプ天寿を全う」
ってことだよね。
3月9日の作業です。燃料ポンプの交換をしました。
燃ポン死亡確定したので急いで新品燃料ポンプを手配入手しました。
だって、皮膚病で遠い大病院への通院のためにクラウンワゴンが必要なんです。車がないと通院が大変なんですよ。
新品の燃料ポンプへ交換するのですが、そのポンプ一式部品にブラケット(取付金具)がついています。
この金具に錆止め処置しておきたいのです。
実は燃料ポンプの金具だけって予備部品で新品をすでに持っているんですよ。(クラウンバン乗りの知人がポンプ交換のときに廃盤でクラウンワゴンのポンプ本体のみを流用、使わなかった金具を私がもらった)
そいつを持ち出してシャーシブラック塗装をします。
シャーシブラックが乾燥するまでの間に燃料ポンプを外しにかかります。
まずは室内の燃料ポンプコネクタを外して配線を社外へ出しておきます。
車体後ろをジャッキアップして、車体下に潜ります。
燃料ホースを外している時間をできるだけ減らしたいのです。理由は、揮発したガソリンがホースから出てくるからです。火災のリスクはなるだけ減らしたいということです。
ついては、ホースを外さずに先にポンプブラケット固定ねじを外します。
ポンプアウトホースをつかむようにして固定ブラケットがあります。
それを外すと錆だらけです。
錆取りしたいなーと思うのですが、そんな時間は取れませんよ。
ワイヤーブラシでシコシコと浮き錆掃除だけしてジンクスプレーを吹きました。
ネズミ色になったんだけど、錆のぼこぼこが目立つわ。嫌だわー。
ここまでの作業の合間にポンプブラケットは両面2度塗りして乾燥しております。
そして気づくのです。このブラケットって錆がないメッキ肌だったんだから、これこそジンクスプレーしておくべきだった。
今更シャーシブラックを剥がしてジンクやり直ししている時間はないのでシャーシブラックのままでいきます。
さあー、いよいよホースを外します。アウト側から外せばホースからのガソリン被りリスクが少し減ります。
ホースを外したら、新品ポンプに取り付けられている栓を差し込んでおきます。
イン側はホースごと取り外しました。
取り外したポンプ、以前に私が交換したポンプ、新品のポンプ、それらを並べて部品に相違がないか比較します。(今回で燃料ポンプ交換2回目ってことです。以前に取り外したポンプもまだキープしているってことです)
イン側のホースがくたびれてヨレヨレなんです。新品ホースから切り出します。
現物合わせで長さをそろえて切り出しました。
新品の燃料ポンプキットからポンプ本体を取り出して、先ほどシャーシブラック塗装したブラケットへ取り付けます。
ポンプ先端の金具部分の錆対策もしとこうかなー。
初代ポンプは先端が超錆だったんよね。錆腐食酷い箇所を確認します。
どうすっかなー。錆やすい箇所はわかったのでジンク塗装するかい?
でも新品なんだよなー。こういった箇所に塗装するのはどうかなー。
とかで、シャーシグリスを塗り付けて防錆という作戦にします。
シャーシグリスなのでそんなに長持ちしないとは思いますが、やらないよりはマシと考えましょう。
車体に取り付けです。ガソリン通路なので取り付けミスがないかよーくしつこく確認します。
エンジン始動します。もちろん問題なく気持ちよくエンジン始動しました。
5分ほどアイドリングしてます。エンジン始動したままで車体下に潜って燃料ホースをゆすったりしてガソリンが滲んでこないか確認します。問題無しです。
エンジンストップしてテッシュを握りしめてホースリンク部分を磨くように撫でてみます。ここでティッシュがちょっとでも濡れたらアウトですよ。問題無しです。
念のため、さらに、金属部分にシャーシグリスをなすくって防錆します。
やっと気が抜けますよ。道具を片付けたりして10分ほど時間を開けました。
さあー最終確認ですよ。カメラを握りしめて車体下に潜って、改めて作業し忘れとか取り付け角度がおかしくないかといった念押し確認をしつつ撮影です。
関係ない箇所の見えているボルトも緩んだりしていないかの増し締め確認をついで仕事でしておきました。
これで燃料ポンプ交換完了です。
総走行距離の記録です。219225Kmでした。
3月13日の作業です。
ご臨終になった燃料ポンプを再確認しておきます。
どうするのかというと、通電してみてポンプが回るのかです。
回らなければポンプ死亡最終確認となるでしょ。
でもね、案外回ったりするのよねー。
家庭用電源から12Vを取り出すインバータにて電源をつなぎました。
電源ON。
モーター回るんかーい。
ということでモーターが動いたのよねー。
くそーっ。動かなければこやつが犯人確定したのになー。
とかいいつつも、おおむねポンプが犯人に間違いないと思ってます。
死亡ポンプって回転したりしなかったりするっていうし、ブラシがちびて当たりが悪くなり、ポンプ停止したときの位置がブラシが微妙に接触しないような位置関係の時に始動しなくなる。ポンプをどついたらブラシがちょっと移動して回転するとかなんとか。そういう状態になっていたんだろうと思います。
その後、本日(4月17日)までです。
本当にポンプが犯人だったのか用心しながら走行しています。
EFIリレーが犯人の可能性もあったので、あえて古いリレーに戻して走行して探り中です。(新品リレーはもちろん車載してますよ)
その結果、エンジン回りのトラブルはなくなりました。エンジン始動良し、アイドリングも安定しております。
ということで、燃料ポンプが犯人だったのだろうと判断します。
以上、長々とした記録でした。
ふーっ。やっと燃料ポンプ交換の記録をブログに書き終えたよ。
まだネタはたくさんあるんだよ。
でも通院のせいでブログに書いている時間がないよ。
パソコン入れ替えたこと。
カラーレーザープリンター入手したこと。
オーディオアンプに苦戦していること。
等々あるんだけどねー。
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