先週から大寒波が続いている。
世間的には東京が大雪で大騒ぎなんだよね。
我が家は大阪の僻地(和歌山県まで5Kmぐらいの位置関係)なんだけど、そんなところでも今回の寒波はきつかった。
というのは....
毎年のことだけど、冬の寒さが厳しくなると我が家の家電達が不平不満を言い出して最悪は壊れるのだ。
冷蔵庫が故障した時は、「この部屋は冷蔵庫の庫内より冷えている。冷蔵庫は冷温するための機械であって保温を目的にするものではない。ついてはコンプレッサーが起動せず冷媒が潤滑せずにバルブが....」といった、使い方が悪い。そして機械の選定が悪い。この環境なら寒冷地、山岳地仕様の冷蔵庫を選択すべきだ。とまで言われたんですよ。
そして、その時はのメーカーさんの対応は、寒冷地用の部品を取り寄せ交換します。といった対応されたのですよ。
さてさて...
寒くなると毎年発生する事案。我が家のアルアル状況。この症状が発症すると足の指にしもやけの季節だぞ。というもの。
それが、家電の液晶パネルが表示しなくなるというもの。
多分だけど、気温が2度を下回るあたりから、白黒画面の液晶パネルは表示できなくなるみたい。
FAXの液晶パネルが表示できないと、なにかと不便ですよ。
コピー機も液晶パネルは実質冬は使えなくなるのよね。その時はドライヤーで液晶パネル周辺を温めると復活です。
そして、電球も問題児なんですよ。
我が家にLED電灯なんてありません。いまだに室内灯は蛍光灯です。蛍光灯はまだいいんです。
トイレ、風呂場、洗面所、キッチンの手元灯、玄関灯、階段の電灯が、裸電球を内部に仕込むデザイン電灯なんですよ。
以前の住人が中途半端にデザインに凝った電灯を仕込んでいるものだから、蛍光灯タイプの電灯(巻きウンコみたいなデザインのやつあるでしょ)が物理的にセットできず、どうしても裸電球を入れなければならないのです。
この裸電球が、クソ寒いときに間違いなく球切れするのです。
きっと、氷点下から裸電球をつけてフィラメントを炙る温度差が電球には過酷な環境なんですよね。
夜中に階段を下るときに電灯をつけてらフラッシュのように眩しく最後の閃光を焚いて電球が死亡です。
仕方がないので懐中電灯を持ち出して階段を上り下り。だって夜中に暗がりで高所の電球交換なんて危険ですよ。
嫁に至っては、深夜にトイレへ。トイレはおそらく氷点下のはず。
電灯スイッチオン。閃光発射で暗闇が降り。そして嫁の悲鳴「うそーっ。なんでー切れるんやー」。
というのが先週に2回です。
もちろんのように翌日の昼間に私が電球交換の作業をしなければなりません。
階段の電球交換はいつも不安です。この不安定な段差に無理やり脚立をたてて、天井のヘンテコデザイン電灯を外して降ろして分解して電球を入れ替えして、また天井にセットするのです。
こんなのを先週は毎日のようにしてました。もちろんそんなことしているので、スバル弄りなんてしている暇がありません。
そんでもって今年は困った事態が起きました。
いろいろと噂には聞いていたのですが....
大手家電量販の店頭から本当に裸電球が無くなってます。店頭にあるのは蛍光灯タイプの電球だけなんです。
フィラメントタイプの電球はないのか?と店員に尋ねても、「店頭在庫はありません。取り寄せ可能かもしれませんが箱単位で注文受付でいつに入荷できるかは約束できません。」というのです。
裸電球が製造中止で入手難になるとはきいていたが、こんなに早い段階でそれも電気屋店頭で入手難になるとは思ってませんでした。
次の手段は100円ショップです。はい、近所の100円ショップも見てみましたがあるのは蛍光灯タイプのみです。
ならばホームセンターになるのかな?
でも、私の場合は....
みつけましたよ。リサイクルショップで...
それも処分価格で大量にあったので、松下、日立、NECといったブランド物の電球を買い込みました。1球50円でゲットです。
そうかー、裸電球すら買い込んでおかないといけない世の中になったのかー。と、自分の貧乏な生活に呆れるのです。
で、もって次の被害者です。
ハロゲンヒーターが死亡しました。
我が家は基本的にストーブといった暖房は使いません。
普段は衣類を大量に着込む。つまり外に外出するときと同じ格好で室内にいます。
嫁の今の上着は、セーターにアビィレックスのごつい羊毛ジャンパーを着ています。まるで冬山の格好です。
それでもさすがに室温が氷点下の環境で布団に入って寝ると、頭がキーンと痛くなり熟睡できないのです。
喉か痛くなり、朝起きた時はめまいと頭痛がするのです。これを医者で聞いたら「あんた凍死するよ。もう歳なんだから、もっとあったく、せめて5度ぐらいにまでは室温あげなさいよ」といわれちゃいました。
なので、室温が5度を下回るような就寝のときだけ、オイルヒーターをつけることにしました。
オイルヒーターはご存じのようにすぐに室温があがりません。ついてはハロゲンヒーターで室温を上げて、それからオイルヒーターという段取りになります。
そのはハロゲンヒーター君が死亡しました。
嫁が風呂上りにハロゲンヒーター君に「お前はいい子だねー。あったかいねー」と会話しているときに、フッと赤いランプが消えて首だけを無情に振るようになったとのこと。
「しばくぞー」とスイッチをいじりまくったら「強」の時だけ点灯しやがる。「強」だと狭いウサギ小屋だと危険きわまり
仕方がないので超用心して周りのものをできるだけ遠くに遠ざけて「強」モードで運転ということです。
さてさて、そのハロゲンヒーター君を修理しやがれ。と嫁から指令がでたので素人修理のはじまりです。
その修理をしたのが2日前です。それを今回のブログメインネタにします。
問題のヒーターは、扇風機型のこんなやつです。
「強」の時のみハロゲン点灯です。首振りモードは「強」「弱」関係なく首を振るのです。
つまり操作ダイヤルの
「強」 -- 動作OK
「強首振り」--動作OK
「弱」--ハロゲン点灯せず
「弱首振り」--ハロゲン点灯しないが首振り動作する
という状態です。
これって....
私の憶測は、操作ダイヤルスイッチの「弱」発熱作動の時の接触不良の類では?です。
さてさて、ここでお約束を書きますね。
素人が家電の分解整備は危険が付きまといます。分解修理作業は自己責任となります。
自己責任の意味が理解できない方は決して分解修理しないでください。
基本は分解修理できる技術のあるところへ修理に出してください。
私の真似をして事故が起こっても責任は取れませんので、もし真似をする人がいるのであれば自己責任の意味をよーく理解して作業してください。
つまり、良い子は真似しないでください。
では、分解開始。
底面のネジを外して....
って、おいおいネジが空回りしているよ。どういうこと?
ネジがまったく利いてません。縁にマイナスドライバーをあててこじったらポロッと底面が取れました。
はい、内部メカのご開帳です。というか大したものは入ってませんよ。
さて、ネジ空回り部分ですよ。
あちゃー、見事にシャーシ側の受け部分が折れてますよ。それも全部です。
この樹脂部分の欠損は、冬の我が家アルアルの定番です。
極寒になると樹脂がポロっと崩壊します。こういう家電の組立結束部分が樹脂のやつは氷点下での運用でポロっと逝かれるみたいです。
まあー、材料原価を極限までメーカーは減らす努力をしますから、型抜きから綺麗に抜ける範囲で樹脂の肉を減らしてこういう設計になっているので仕方ありません。
というか、家電製品の運用温度というのが大抵決まってまして、普通は10度から40度なのよね。
つまり、10度以下からの常用運用はメーカー想定外ということで、設計に考慮されていないのよね。
だから、激貧家庭では冬は家電が壊れるということ。なので家電を使わないで生活しようと試みて、医者に怒られる。まあー、そんなものです。
さてさて....
構成部品の中でヒートシンクのついたものがぶら下がってます。
えー。、ぶら下がっているのです。固定されていないのです。
ヒートシンクのような重量物が固定されていないのはおかしいのです。
ということは....
はい、ここも樹脂が寒さで壊れてます。
その他にもあちこちで...
つまり、樹脂ボティーに立て込みでビス止めされている箇所はことごとく寒さで割れているということです。
さてさて...
まずは疑っている切り替えスイッチをテスターで導通確認したところ、どうやっても通電しない箇所があり。
その箇所を、操作つまみを少し捻じるようにして切り替えると接触不良風に微妙に通電したりしなかったりするのです。
で、操作つまみはどのいちかというと、「弱」「弱首振り」のところなのよね。
よっしゃー、これはビンゴやでー。と喜ぶのです。
では、その切り替えスイッチを取り出しまして...
凝ったリレーが仕込まれていませんようにと願いながらご開帳です。
ょっしゃー、めっちゃアナログな切替機やでー。
で、問題個所は接点が焼けてました。
もうちょっと分解してサンドペーパーでしこしこと接点を磨きました。
次はシャーシの樹脂欠損部分です。
ボンドで貼りつけたところで、接着面が細いのでいまいちと判断です。
こういうのは、こってりと富士山仕上げにしてやれー。
って、ホットメルトでガチガチに補修貼り付けしました。
もちろん寒さで欠損した箇所すべてを富士山仕上げです。
テスターで切り替えスイッチの導通が快適なのを確認したうえで組み立てまして、これでどうだーとテストします。
えーと、変化無しです。「弱」「弱首振り」でハロゲン点灯しないのです。
そうなん?あの切り替えスイッチの接触不良じゃなかったの?
と、また分解しまして、テスターであちこちの導通を確認します。
すると、あのヒートシンクに貼りついている部品から伸びている黄色の線が導通無しなのを確認です。
黄色のラインは白色で保護されたチューブを潜っているのです。
それもヒートシンクの隙間を意図的に潜ってます。
こりゃー、温度ヒューズがここに仕込まれているんだろうなーと推論です。
ヒートシンクから部品を取り外します。
電気回路に詳しくない私でも、この四角い部品が「ブリッチダイオード」ぐらいなのは憶測できますよ。
えーと、電気の波形を整流するんでしたっけ?なんかそんなやつだった記憶が...
えーと、今回の2本だけ接続のパターンだと半減器としての採用でしょうなー。
つまり、ブリッチダイオードを通して電流を半分にしてハロゲンヒーターの出力を弱めて「弱」運転ということですな。
でもってこのブリッチダイオードが死亡していたら私の素人修理は終了なのですが...
いやいや、ちよっとまってよ。白色チューブの中ですよ。
温度ヒューズが出現です。98度が仕込まれてました。
温度ヒューズの両端にテスターをあてて導通確認。温度ヒューズが切れてました。
この温度ヒューズが切れていることで「弱」モードで通電できずにヒーターが点灯しないのは確定なのです。
しかし、問題はこの温度ヒューズが何故に切れているのかです。
単に、経年劣化でヒューズがダメになるパターンと、本当にヒートシンクが熱々になって切れているパターンですね。
ヒートシンク熱々で切れたのであればブリッチダイオードが死亡しているということになります。
ということで、激貧がスバル弄りの軍資金を投下です。
いつもの嫌味なDIY主任がいるホームセンターへ。
店内を物色する時間が惜しかったのと、温度ヒューズごときでもめる要素はないだろうと、お気軽にDIY窓口で「98度の温度ヒューズが欲しい」と伝えるといつものDIY主任が登場です。
温度ヒューズはこちらになりましてと案内されて、98度のタイプを探すのですが...
98度が店頭にないのです。はい、また店頭に無いものを欲している嫌な客確定です。いきなりそのモードにDIY主任が変貌されました。
「お客様、98度の温度ヒューズは存在しませんよ。まさか96度の温度ヒューズを98度と間違っているのでは?温度ヒューズって大事な部品なのでそんな簡単な間違いをするようならこんな部材を求めないでください。」
とかなんとか、いつもの喧嘩越しで、おれは偉いねんぞー。お前は知らんのやろうから部品を売って欲しければ俺に嘆願しろ。の殿様商売モード発動です。
「はいはい。私が間違えて覚えてきたのよね。96度でいいよ。それを売ってくれ」と部材を取ったら...
「ちょっと待ってお客さん。お客さんは98度って言ったでしょ。違うのを持ち帰られたらもし事故になったときに当店が面倒なことになる。なので....」もう私の耳は聞く耳を持ちません。いつものややこしい喧嘩越し年寄主任モードが全開起動になられました。
「98度のところに、それより低い96度のヒューズをつけるのやから、より安全ってことやろ。それだとあかんのか?」と言ってみたのですが、うだうだとなにやら言って私の腕をつかんで制止しよるのです。
あーっ。いつもの腕をつかんで、次は無理やり部品を取り上げて、そこに座れというあのパターンですな。
腕をつかんだときに「今度はこの部品を取り上げるのか?そしてあそこに座らせて説教たれるのか?そんでもって店長を呼んでもめるのか?」と言うたら、過去のことを思い出したのか突然態度が急変してヘナヘナジジーになりよった。
手を放した隙にヒューズを持って速攻レジへ行く私です。
くそー、たかがヒューズを買うのに、やっぱりこういうことになった。嫌なホームセンターだなー。
って、温度ヒューズごときと、私が店内を探すのを億劫になって店員にいきなり売り場を尋ねたのが敗因ってことでしょうな。
まあーいつもの、殿様商売ホームセンターの洗練を受けまして...
スバル弄り軍資金から、311円の散財をして温度ヒューズを入手です。
311円もあったら特売の時に「木綿豆腐」が20丁買えるんだよ。豆腐20丁あったら我が家の食材がどれだけ潤うと思っているんだよ。と、脳内グルグルの激貧ヘタレ野郎の私です。
さて、気を取り直しまして....
温度ヒューズを交換します。
ブリッチダイオードにシリコングリスを塗りなおしまして
ヒートシンクへ取り付けて組み戻します。
テスターで導通確認して、導通が復元できたのを確認です。
いざ動作確認です。
「弱」モードでテストしたら、やったーヒーターが赤く点灯したでー。あったかいでー。
「弱首振り」モードの運転もOKです。
「強」モードもテストです。もちろんヒーターが点灯してます。
が、しかし....
うぬぬぬ。本当に....
カチカチと切り替えレバーを回して確認します。
あれー、ハロゲンランプの強弱変化が無いじゃないか。どのモードにしてもハロゲンランプの強さは一緒です。
嫁を呼びつけて、「これなんやけど、この明るさって強弱どっちや?」と確認したら...
嫁がいうには「強」の状態とのこと。
嫁は修理できたものと思いウキウキして「弱」へダイヤルをひねります。
「弱でも点いているやん。ヤッター」と嫁はいうのですが....
「それな。強弱の区別ないと思わへんか?」という私の言葉に「????」の嫁の顔。
でもって、「弱」の状態でも、「強」の熱さになっていることを理解してくれました。
嫁から怒られましたよ。
「弱のときの配線をそのまま強の時の配線へ短絡させたんやろ」って...
底をめくりまして、さびしい部品が並んでいるものを嫁に見せます。
「弱」の時に、このブリッチダイオードっていう部品を通るんやけどな。こいつが壊れているみたいや。この部品で電流半分カットしよるねん。
現状にてブリッチダイオードが短絡ショート故障やと思うわ。つまり半減しないでそのままスルーしているんやで。だから「弱」でも「強」と同じ電流が流れているってことや。
でな、このブリッチダイオードを交換となると部品入手に金銭的に苦戦するねん。そこまでして修理するか?すでに311円投下したでー。ネット通販で部品取り寄せしてまで修理するのか?
でもって、家族協議の上で、こいつの修理をあきらめました。
「強」の状態で、階段にヒーターをおいて室内を照らすことで対処するということで....
室内を暖めるのにどうなん?という運用になるのですが仕方ありません。狭い室内で「強」モードで運転したら火災になりかねませんから...
ともかく今季は「強」モードだけで運用して、来季冬が来るまでにリサイクル屋で500円ぐらいでハロゲンヒーターを見つけてくることにします。
くそー、この大寒波めー。
こうやって我が家の家計をいじめるんじゃないよー。
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