葉織る。

言葉の中にそれを紡ぎ織った人が見えても、それは虚像かもしれない。

最後のマジックテープか。

2017-12-11 12:32:01 | 養生
 私はスーツにネクタイという仕事をしていないので、革靴ともほぼ縁が無く、日常的にスニーカーを履いている。
 そのスニーカーだが、紐靴ではなく、もうかれこれ20年ほどマジックテープでとめるタイプだ。

 最大の理由は、紐靴は面倒だからだ。
 いや、三十路前までは紐靴を履いていたわけだが、本来紐靴は、靴を脱いだり履いたりするたぴにほどいたり締めたりするべきだと知っていながら、一度結んだらずっとそのままにしていた。

 それがどうも気になり出して、何となくマジックテープの靴を試したら、なるほど面倒が無いのでそのままマジックテープ派になってしまった。  もっとも、それほど小まめにテープを付け外ししてはいない。

 ちなみに私は典型的な幅広で甲高の足をしているのだが、現在履いているスニーカーはEが五つ並んでいて、これだと24,5センチでジャストフィットする。
 紐靴ではここまで幅広のデザインは見かけない(安物しか探さないからかもしれないが)ので、いよいよマジックテープの靴ばかり履くことになった。

 だが今年の夏の始め頃に、ふと気が向いて紐タイプのスニーカーを購入した。
 まあワゴンセールで安かったし、そのわりにはバランスの取れたデザインをしていたし、何よりも試しに履いてみたらフィット感も良かったからだ。

 で、実際に日常生活で使用してみると、中々良い感じだ。
 いや、正確には最初に買った靴は僅かにサイズが大きかったのだが、それでもなお、サイズさえ合えば問題解決なのでは?と感じたので、もう一足買ってみた。

 それが良い感じで、家族で赤目に遊びに行った時もそれを履き、歩くのも走るのも上々だった。

 と同時に、今更のようにマジックテープの粗が見え始めた。
 フィット感というか、ホールド感というか。
 足との一体感が文字通り粗いのだ。

 また、幅広甲高なら良いというわけではないらしく、5Eの靴ではジャストフィットし過ぎて爪先の遊びが足りないことにも気付いた。

 という訳で、現在は紐靴への移行が着々と進行中だ。
 マジックテープの靴は優先的に履き潰し、最後の一足となり、それもミッドソールが露出しはじめたので、今年最後の不燃ゴミの日に出すつもりでいる。
 さすがにちょっと感無量か。

 それにしても今更、靴などという日常的なアイテムの「合う、合わない」の基準が変わるのだから、自分の事でも把握出来てないことは色々あるのだろう。
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