葉織る。

言葉の中にそれを紡ぎ織った人が見えても、それは虚像かもしれない。

晩夏と夕暮れと。

2021-09-05 08:38:14 | 家族

 
 ↑近所のライフ学園前店である。

 ここが開店した頃は、私はまだ独身で西大寺の方に住んでいて、ちょうど鍼灸やマッサージの資格を取ってバイクで出張施術の仕事を始めたところであった。
 当時はこのお店の周りは森と川が多く、施術やポスティングでこの辺りを走ると、パッと視界が開けるような感じでこの建物が目に飛び込んできて、のどかで上品な住宅街の象徴みたいに見えたものだ。

 縁あってこの店舗の近くのマンションに越してからは、ちょくちょく買い物に利用させてもらった。
 もっとも見切品や値引き品をよく買っていたから、あまり売り上げには貢献していなかったかもしれない。
 懐かしの仮面ライダー龍騎のヒーローショーを観た時は、アユ君はまだ生まれていなかった。

 そのアユ君とチーコさんも小さい頃からよく連れていった。
 店員のお姉さまに声をかけられたチーコさんとアユ君が恥ずかしがって私の脚につかまって、「お父さん取り合いやな」なんて言われたのが、もう15年かそれ以上前か。

 この店舗の二階に入っていた本屋でも時々買い物をした。
 まあ立ち読みも多かったのだが。
 ここで見つけた「僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー」は、これからも折に触れて読み返すと思う。
 あと、「鬼滅の刃」も何冊かはここで購入した。

 そういえばカミさんは一階食料品魚売り場の刺身を推していた。

 気が付けばこの一帯も開発が進み、森も川も無くなって多様な建物が増え、ちょっと窮屈になってきたような気はしても、風景の中心であることに違いはなかったのである。
 …が、諸般の事情であろう。
 ライフ学園前店は、2021年8月31日をもって、開店から23年の幕を閉じたのである。
 ちなみに上の写真は27日に撮影。
 31日にも撮ったのだが、保険で撮っておいた27日の方が光の状態が綺麗だったのでこちらを採用した。

 何はともあれ、従業員御一同様のご多幸をお祈りしております。

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