葉織る。

言葉の中にそれを紡ぎ織った人が見えても、それは虚像かもしれない。

カードを見て見ておらず見えず。

2021-02-21 11:13:31 | 雑感

 
 ↑WAONカードである。

 床に無造作に置かれていたのを撮影。
 所有者はチーコさんか、カミさんか、共有しているのか実はよく知らない。
 とにかく私のカードではない。
 まあ私はWAONに限らず、カードを持たない方ではある。
 特にそういう主義というより、何となくそうしているだけではあるが、結果的に使っているカードといったらICOCAぐらいか。

 で、私は今朝方このカードを見た瞬間、反射的に「あ、テレホンカードだ」と思ってしまった。
 いや、こういうデザインのカードを見たら、そう感じてしまう年代だということだが、人は世界を「自分の見たいように」見がちで、「ありのまま」に見るのは難しいということでもあるか。

 ちなみに、そもそも私はWAONカードというのがどういうものかもよく知らない。
 なのでこの奈良公園をあしらったカードを手に取って、裏面の説明を読もうとしたら、文字が細かくて読めず、老眼鏡をかけて再トライし、このカードに対する認識を深めたのである。

 新しいものを古い感覚で処理しそうになることも、身体的な事情から情報処理能力が落ちることも、まあ老化の一端であって、それはそれで「いとをかし」には違いない。
 が、よくよく考えてみれば若い頃でも「知らないことを自前の知識で無理矢理解釈しようとする」という意味では似たようなものだったのではなかろうか。

 ちょっとだけ目を凝らせば、若者にとっても年寄りにとっても、常に世界は危うい趣に満ちているのである。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 212121212。 | トップ | セルフ呪い。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

雑感」カテゴリの最新記事