金属中毒

心体お金の健康を中心に。
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切れ端

2010-11-22 20:41:43 | Weblog
 フランス地区財務大臣のリシュリューは人質にされた一人だった。人質のほとんどが絶望と不安に打ちひしがれていた。そのなかで10代の少女2人だけが絶望していなかった。
「シンクーがいるわ」
「ゼロ様が必ず手を打ってくださっています」
少女達の信じる男達は強いし、有能だ。だが一人はすでに故人であるし、もう一人もあの戦場の最前線にいたのだ。生きているとは思えなかった。

いやがらせのつもりなのか、皇帝ルルーシュは人質監禁部屋に大型のテレビを設置した。写るニュースはリシュリューをさらに叩きのめすものばかりだった。ブリタニア貴族制の廃止。抵抗する貴族を一族・領地・領民を含め抹殺。EU軍の壊滅被害。中華軍の敗退。アフリカの内戦地帯の消滅。もちろんフレイアが使われたのだ。
ニュースのたびに各国代表は顔色を失くした。嗚咽を洩らさないのがせいいっぱいの各国代表の中で、少女達だけが明るかった。


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