http://www.townnews.co.jp/0610/2017/07/07/389384.html
夕暮短歌
田中さんの作品頂点に
応募数は452首
2017年7月7日号
秦野出身の歌人前田夕暮の功績を称え、広く短歌作品を募集した第30回夕暮祭短歌大会の表彰式が6月24日、市立図書館で行われ秦野市在住の田中恵美子さんが秦野市長賞を受賞した。今大会には、国内外から452首が寄せられた。
田中さんの作品は「丹沢の山ふところを飛びいでて大磯めざす若き青鳩」。選者による講評では「ご当地のことをじっくりと歌の中に詠みこんでいる」と全体を褒め称えた。中でも「丹沢の〜で始まる出だしが良い。若き青鳩は、希望や未来を表す言葉としてうまく取り込みとても良い」と評価した。
田中さんは今回が初めての応募でいきなり市長賞に輝いた。「まさかという感じ。外の鳩が、最初は青鳩とは知らなかった。新入学、新たな旅立ちの季節でもあることからこの句が生まれた。これからは色々挑戦していきたい」と話した。
そのほか、秦野市からは5人が佳作に入賞、作品は次の通り。▽「入線を知らせるZARDの『負けないで』よしと構えて治療に向かう」(栁川維さん)、「震災後六年を経たるいまだにも復興を見ずふるさとふくしま」(杉山賴子さん)、「蒼穹の光りが峰を狙い撃ち二ノ塔辺り綿雲二つ」(宮田新さん)、「夕暮れの施設の窓に浮かびくる父の眼窩は翳を濃くせり」(福島健太郎さん)、「受話器よりこぼるる高き笑い声卒寿の長姉の『元気』着信」(内田禧子さん)。
夕暮短歌
田中さんの作品頂点に
応募数は452首
2017年7月7日号
秦野出身の歌人前田夕暮の功績を称え、広く短歌作品を募集した第30回夕暮祭短歌大会の表彰式が6月24日、市立図書館で行われ秦野市在住の田中恵美子さんが秦野市長賞を受賞した。今大会には、国内外から452首が寄せられた。
田中さんの作品は「丹沢の山ふところを飛びいでて大磯めざす若き青鳩」。選者による講評では「ご当地のことをじっくりと歌の中に詠みこんでいる」と全体を褒め称えた。中でも「丹沢の〜で始まる出だしが良い。若き青鳩は、希望や未来を表す言葉としてうまく取り込みとても良い」と評価した。
田中さんは今回が初めての応募でいきなり市長賞に輝いた。「まさかという感じ。外の鳩が、最初は青鳩とは知らなかった。新入学、新たな旅立ちの季節でもあることからこの句が生まれた。これからは色々挑戦していきたい」と話した。
そのほか、秦野市からは5人が佳作に入賞、作品は次の通り。▽「入線を知らせるZARDの『負けないで』よしと構えて治療に向かう」(栁川維さん)、「震災後六年を経たるいまだにも復興を見ずふるさとふくしま」(杉山賴子さん)、「蒼穹の光りが峰を狙い撃ち二ノ塔辺り綿雲二つ」(宮田新さん)、「夕暮れの施設の窓に浮かびくる父の眼窩は翳を濃くせり」(福島健太郎さん)、「受話器よりこぼるる高き笑い声卒寿の長姉の『元気』着信」(内田禧子さん)。