前々から思ってたけど、ケンジってすごく人間ができている
それは自分のためだって言うけど、そうじゃないよ
シロさんが言うように、それは違う
いつも相手ありきで考えている
本来ならシロさんが普通なんだと思う
本当に「シロさんの成長日記」だな
丸くなったとも違う、大人になったとも違う
いろいろたくさん考えて、ケンジという人間がそばにいたから、結果ああなったわけで
別にそのままでも間違いではない
ただ多く幸せを感じられるようになった
小日向さんも、相変わらずジルベールのこととなると周りが見えなくなるし
ジルベールはジルベールで、小日向さんが迎えに来ないっていう選択肢はないわけで
その繋がりは強靭すぎるくらい強靭で
あの二人はどちらかが欠けたらダメになる
だけどシロさんとケンジは、どちらかが欠けてもそれまでの幸せメーターで補える気がする
隣に「きれいだね」って言える人がいる幸せ
それは当たり前そうだけど、奇跡なんだよな
わたしは自らそれを手放した
花を見ても、海を見ても、月を見ても
いつも隣で、それを共感できる人はいない
自分で覚悟して決めたことだけど、最後のシーンは胸に刺さった
涙がとまらなかった
どんな形であれ、隣に大切な人がいる
それ以上のことはない