さらに続く。これでは日本語の幅が狭まってしまう。安易にカタカナ言葉を多用するとその分だけ日本語の語彙が減っていく。もはや語彙という言葉自体死語になろうとしているのかもしれない。カタカナ言葉は意味のあいまいさのため便利なのは確かだ。しかし、それと同時に日本語が失われて、微妙な表現が難しくなってしまうだろう。言葉は文化のみならず生活の基本。
20-6-21
昨日は夏至だったというのにまったく実感がわかなかった。あいにくの曇り空だったせいもあるけれど、それ以上にやっぱりコロナの影響が大きい。例年なら日毎に日差しが長くなる夕方の時間をもっと満喫していたはずなのに、それもないままいつの間にか迎えてしまった感じだ。他のことと同様にすっぽりと抜けてしまった月日が貴重な日さえも普通の一日にしてしまった。
20-6-22
ようやくプロ野球も開幕。しかし、無観客試合という何とも寂しい幕開けになった。観客の応援が一切ない分、ベンチの選手の声やボールを受けるときの音はよく聞こえてくる。静けさゆえの緊迫感はあるけれど、試合状況に関係なく淡々と進むため、どうしても盛り上がりに欠けてしまう。テレビ観戦であっても、観客の喜怒哀楽が伝わってきての臨場感なのだとよくわかった。
20-6-23
地下鉄に乗っているとき、向かい側の窓の上にある広告を見て漢字探しをするのだが、その広告が減ったままで空きだらけになっている。これは景気の動向を如実に表していて、それだけ厳しい状況にあるわけだ。新聞のチラシも同じで最近はめっきり少なくなった。もともとチラシはまったく見ないが軽い新聞束は寂しい気がする。まだ、本来の経済活動にはほど遠いようだ。
20-6-24
一時期すごく暑い日が続いたので今年の夏はどうなってしまうのだろうと心配になっていたはずが、最近は２０度前後の過ごしやすい日が続いている。こんなのが続いてほしいと思っても、これはこれで問題が出るのかも。暑かった頃に近所の人との立ち話で「こんな調子だと夏にはどんな暑さになるんでしょうね」と言ったら「寒くなったりして」と返され、笑い合っていたのだが。
20-6-25
信じがたい見出しが新聞のトップに。そこには＝泊原発「６０年間運転検討」期限２０年延長＝と書かれている。３基の原発がすべて停止後８年も経過していて電力不足も起きていない現状でその期限をさらに延長しようとする真意はどこにあるのか。維持管理するだけでも莫大な金が掛かっているのにそれを延ばすとは。裏があるとしか思えない。福島の悲劇は消え去ったのか。
20-6-26
５羽のヒナと３羽のヒナ。安春川のカモのヒナも随分育ち、親とほとんど変わらない大きさになっていてもうヒナとは呼べない感じだった。それが５羽もいたからちょっとびっくり。きっと独り立ちももうすぐだろう。そして、その数日後、今度は生まれたばかりのヒナに出会い、生まれる時期にかなりの差があるのを知った。残念ながらこちらは３羽で、これからの成長も心配だ。
20-6-27
１年前から始めた家の中の持ち物の整理と処分がようやく１周した。随分時間が掛かってしまったが、どうするかそれなりに吟味するためどうしても時間は必要になる。ものによっては過去を振り返るときにもなり、作業は機械的には進められない。おかげでかなりスッキリして身軽になれたのだが、迷った末に残されたものの再考をするためにも、まだもう１周はしたいと思う。
20-6-28
もしも、コロナがなければ今日は個展の搬入飾り付け、そして午後から開始の日だった。中止を決断した５月の中旬から１週間ほどは制作を継続していたのに、その後は片付けの方に力が入っていたせいもあってか、今日は卓球のできる日になっていた。結局、５月の苦渋の断念は正しかったようで、未だにコロナの収束は見えずマスク姿が常態化している。秋もそうなんだろうか。
20-6-29
整理と処分の最後に手掛けたのはMOだった。MOとはパソコン内のファイルなどの記録媒体で20年前には一般的だったもの。しかし、悲しいことにそのMOを長年放置したため、ファイルが開けなくなっていたのだ。他の媒体に移し替えてなかった怠慢がそうさせてしまった。それでも、あきらめきれずに保管していたがついに泣く泣く大量のMOを処分。時の経過は戻せない。
20-6-30
